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Qualium:Qualia(生)の認知拡張インターフェイス

《Qualium》:Qualia(生)の認知拡張インターフェイス

 Qalium(クアリウム)は、自然環境、生態系、他の生物、他の人間、自己などの複雑な現象、言語、行動、感情などと身体的、認知的に繋がるための装置であり、人間と自然の一体化「Oneness」のための認知拡張インターフェイスである。

 Qualiumとは、Qualia(生、意識)+ium(~の場所)であり、仏教の「山川草木悉皆成仏 (さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)」:眼に見えないすべてのものを含め、この世に存在するすべてのものが、私たちを本来の姿に立ち返らせようとして、間断なく働き変えているという意味。存在するすべての原始物質は、同じであり、すべてに仏性が宿るという考え方」の実践であり、生のない「Thing(モノ)のインターネット」である「IoT」の描く未来の先にある、「Qualia(生)のインターネット」であり、現代におけるテクノロジーと自然思想の体現である。

 Qualiumのデザインは、流動的・有機的な球体のデザインであり、入力する生態データによって、生成的に形象を変えながら、人間の認知と接続される。球体の外部を触れることと、内部に入り体感することが可能であり、このデバイスによる「Qualia(生)」との対話を通じて、人間の心身の健康(ストレスの軽減や心身のバランスの向上)と、自然や生態系の健康を同時に実現する「One Health」を実現する。

 Qualiumの実現のための要素技術は、人間の認知・感覚の状態をモニタリングするためのニューロテクノロジー、環境や身体のセンサリング技術(IoT)、自然の複雑な情報を解析するAI技術、Qualiumを実装するためのxR技術(バーチャルリアリティ)、生体情報の安全性と固有性を担保するためのブロックチェーン技術などがある。それらの要素技術を結集した上で、人間と自然のインターフェイスにふさわしい、美しいデザインを追求した先に、イヴァン・イリイチが提唱した、「コンヴィヴィアリティ(自立共生)」を体現した道具が生まれる。

《Qualium》:内部化した対話のためのインターフェイス
《Qualium》:触覚的な対話のためのインターフェイス
《Qualium》:新しい言語(プロトコル)との対話のためのインターフェイス
《Qualium》:樹木との対話のためのインターフェイス
《Qualium》:空間との対話のためのインターフェイス
《Qualium》:系(情報系や生態系)との対話のためのインターフェイス

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