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クロネコ谷の日々

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庭の仕事と猫、時々ものつくりの備忘録。丘陵地にある古い家にて。 2020年6月はじまりから2023年2月
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#日々の記録

(119)いきものたち。

(119)いきものたち。

ジジは夏に痩せて冬に丸くなる。この秋もだいぶ丸くなってきた。先日ゆっくり庭を見て歩いていたら春に移植して世話をして元気になったクチナシが、青虫にすっかり食べられ丸裸になっているのを発見した。大きな青虫は蛹になるところだったから、今更木から落としても仕方ない。翌朝、蛹はどうかなと見に行ったが姿も形もどこにもない。さては鳥に見つかってしまったか。私のクチナシを食べ尽くした青虫はさぞ美味かったことだろう

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(117)楠の運命

(117)楠の運命

空が青く澄んできて秋の空だなあと感じる。この夏はほとんど空を見上げなかった気がする。入道雲もあんなに暑かったのに見ていない。

昨日は朝からオオバベニカシワを刈り取り一日中染めをしていて、合間に本の返却に図書館へ行ったりと動き回っていた。一日中パソコンの前に座るよりよっぽどいい。こういう生活の方が合っているなとつくづく思う。アヤメ染めの糸は乾いて写真を撮らなければと気付くと午後遅い時刻になってしま

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(111)妖精のいたずら

(111)妖精のいたずら

朝ドアをあけて出ると玄関のポーチに鮮やかな柿の葉が一枚があり、シダの陰に大きな白いカタツムリの殻があった。シダの葉の下をいつも見てるわけではないが、こんな殻はなかったはずだ。

昨日の朝諦め切れずに殻の壊れたカタツムリをまた探していたら、50センチくらい離れた場所でそのカタツムリを発見した。見ると壊れていない奥の方へ引っ込んで膜を張ってある。よかった無事なんだと、とりあえず葉っぱをしいたプラケース

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(109)神無月

(109)神無月

月が変わるとツキが変わると信じているので、やれやれ無事に変わったなとホッとする。10月は神無月だから神様がいない。出雲だけ神様が集まって神在月なので出雲は賑やかなのかなと思う。どんな雰囲気なのだろう?

部屋にいる時ラジオをかけていることが多いのだけど、昨日はそれをやめてみた。ネットもなるべく見ないようにしていると、ワサワサした気持ちが少し落ち着いた。ランダムに色々な情報を拾いすぎて処理しきれなく

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(103)秋の気温

(103)秋の気温

台風は今回はあまり雨も風もなく、ゆっくりだけども通り過ぎていくようだ。朝から晩まで気温が20℃前後で変わらないが、過ごしやすくていいなあと思う。猫たちは朝ごはんの後、和室でのんびりするのがお気に入り。しばらくそうしてから、ソファに移動してコロンと寝ている。いい生活だなあ。

(97)秋の支度

(97)秋の支度

さて、気温が下がってきたので、冬が来て緑が枯れてしまうまでの庭仕事をはじめる。伸びた草をじゃんじゃん抜いたりモフモフに広がった苔をはがしたり。

巣立ちした後のアシナガバチの巣を観察していると蜂が残っていて、ここで冬を越すつもりらしい。女王蜂は育った巣で冬を越すと翌年また近くに営巣するらしいので、それは困ると引越しを即すことに。

葉蘭の茂みを夏の終わり頃から少しずつ刈り込み、とうとう巣がむき出し

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(94)11歳になりました。

(94)11歳になりました。

昨夜、甘えるモモと話しているとき、あれっとホロスコープを調べてみて、どう考えても今日がモモの誕生日だと確信した。ジジも7月だろうとしか分からなかったが、モモと私との関係からみてこの日しかないという日が見つかり、ずっと決められなかった猫たちの誕生日が11回目のモモの誕生日に、まるで妖精に囁かれたかのようにふわっと瞬間に決まった。

お誕生日おめでとう。
モモは赤ちゃんの時にたいへんな苦労をした猫で、

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(90)初秋雨上がり

(90)初秋雨上がり

今朝は涼しくコオロギの声が彼方此方から聞こえてくる。夜の間にかなりの雨が降ったので雨上がりの朝の空気は心地いい。水を含んだ白い芙蓉にセセリチョウが止まっている。白い斑点で種類が分かれるらしく、斑点が並んでるのでイチモンジセセリだろうか。黒目がちの小さなかわいい蝶々。猫たちはエノコログサが目当てで庭をうろちょろ。秋海棠も咲いたし、すぐに秋本番になりそうだ。

(88)熱風大陸

(88)熱風大陸

モモに誘われて庭に出ると、夕暮れの光になり始めてるのに外は熱風大陸。台風の動きも心配だ。ジジはテーブルの上から、ちゃぶ台の私をずっと見ている。自分の場所から見えるところに私がいるのが好き。とても、見守られている。

庭がまたとんでもないボウボウになってきたなあ。

(87)石垣と秋の空

(87)石垣と秋の空

昨夜の満月は、一瞬だけ雲もなく輝いているのを見た。しばらくすると分厚い雲に隠れ、ざあざあ雨が降りだした。

石垣のあちこちから蔓草が生えて、小さな実が沢山ついている。ヤブガラシに似てるけども、全体的にもっと華奢な草。それぞれステキな形に垂れ下がり、とてもユニーク。ずっと見ていたいが、遅刻してしまうと切り上げて走る。ここは現代のブロックを積んだような石垣だが、コンクリートでぺったり固めたのよりずっと

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(84)秋色蟷螂と白蛇

(84)秋色蟷螂と白蛇

早朝静かだったが朝7時過ぎ頃からヒグラシが鳴き始めた。八月も終わる。

昨日から網戸カマキリが居なくなって寂しいなと思っていたところ、今朝玄関のガラスに別のカマキリがいた。玄関の柱に似た色の渋い色合いのカマキリで、いつものカマキリの色違いとは違うような気がする。検索してみたが、コカマキリという種類かもしれない。

蛇はまだ昨夜の場所にいて、死んでいるようだった。長さも1メートル以上はある白い蛇。蛇

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(46)オオバベニカシワ

(46)オオバベニカシワ

大葉紅槲。いつにしようかと狙っていたが、とうとう染める日が来た。にょきにょきと次々に生えてくる謎の植物が染料らしい。枝を刈り取り、大きな葉も採取がとても簡単で作業が楽。黒を染めるのに使われたというが、この採取が楽で丈夫で馬鹿みたいに増える点もきっと重宝したのだろう。

とりあえず染液を煮出して、月イチのヨガクラスと図書館へ向かった。久しぶりにウォリアーのポーズをしたらフラフラしてしまい、大腿部はサ

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