そして青森へ。1日目。
夜行バスで9時20分頃に青森駅に着いた。
急いで青森県立美術館へ。
「鴻池朋子展 メディシン・インフラ」(https://www.aomori-museum.jp/schedule/13464/)を見る。
静岡県立美術館での展示も見ていたので、変化が面白かった。
こんなに長期にわたって大幅に変わっていくなら、最初の高松市立美術館のも見ときたかったなぁ。
鴻池さんの展示は、「作品と自分」という距離を置いて見るのではなくて、あちら側(鴻池さんの世界、あるいは鴻池さんと誰かの輪の中)に入って体験する感じになるので、めっちゃエネルギーを使う。
だから面白くて、ファンなんだけども。
コレクション展で展示されていた、昭和30年代の青森の人と風景を撮った小島一郎の作品ががとても良かった。
宮本常一の写真と言葉も併せて展示されていて、大好物なテイストの展示だった。
疲れて、メインのはずだったAOMORI GOKAN アートフェスの展示はサラっとになってしまった。
帰り際、木下知威さんが来場者と筆談するパフォーマンスをしている所に出くわして嬉しかった。
僕もやりたかったけど、ちょっと時間が無い。
鴻池さんの展示で、サテライト会場もあることを知り、そっちも行くことにしたから。
木下さんが、サテライト会場までの徒歩の経路で見かけたものを地図上に記録していくパフォーマンスをやっていたので、僕も徒歩で行った。
途中で通った三内墓地で、洞爺丸の事故と青函トンネルの建設中の事故で亡くなられた方の慰霊碑があったので、拝んだ。
青森に来たことを実感する。
サテライト会場はハンセン病の療養所である、国立療養所松丘保養園 。
入所者の方々の作品と、鴻池さんの作品、入所者の皆さんがここで生きた時間と、鴻池さんが入所者の皆さんと共に過ごした時間が交わる。
心が震える空間だった。
この場所で見れて良かった。
あと、ちょうど道すがら拝んだ慰霊碑に関する作品もあったので、やっぱり歩いて良かったなと思った。
パフォーマンスと作品が一続きになっていた。
国際芸術センター青森(ACAC)に向かう。
途中、先月来た時に髪を切った所で再び髪を切った。
前回来た時に、もう来ることないだろうと思いつつ、すすめられたのでとりあえずポイントカードを作ってみたら、また来たくなってしまった。
次回の予定は未定だけど、また来よう。
帰る場所が出来た。
「currents / undercurrents -いま、めくるめく流れは出会って」(https://acac-aomori.jp/program/2024-1/)の後期を見る。
前期とはかなり展示内容が変わって刺激的だった。
意図的に前期・後期の前半はキャプションを付けていないらしく、ハンドアウトをと照らし合わせながら作品を見ることになる。
前期も見ていたので、これはあの人の作品かな?とか考えながら見ていると、点と点が繋がって線になり、そして網になっていくようで面白かった。
岩根愛さんの映像作品は前期もスゴかったけど、後期もまたスゴかった。
圧巻だ。
6月30日にあった光岡くんのワークショップで、テープで描いた顔がまだ残っていた(この時の写真)。
輪郭と髪が剥がれてなくなり、顔が木と一体化している。
こんな奇跡あるのか。
ワークショップに参加して、そして再び訪れて、本当に良かった。
感動した。
キュレーターの慶野さんに挨拶をする。
なんやかんや話した。
慶野さんの話を聞くと、展示もより一層面白くなる。
ACACで穫れたというプチトマトをいっぱいくれた。
後で頂くと、自分で作ったのよりずっと美味しかった。
新青森駅の方のネカフェに移動する。
受付の兄ちゃんに免許証を見せると、「やまげさんでよろしいですか?」と聞かれた。
よろしい訳ないやろ。
念の為、青森には「山下」と書いて「やまげ」と読む人が多いのかと思って調べたけど、そうでもなさそう。
サンドウィッチマンのネタかい。
晩ご飯は近所のスーパーで買った青森らしいおつまみ。
旅先ではいつもこうだ。
行くのが遅くて、お刺身が売り切れていたのが悔やまれた。
でも、ヤリイカの入っためかぶがめっちゃ美味しくて、かなり満足した。
疲れた。
でも満足した。
スマホで見ていた高校野球はヤバ過ぎて悶絶した。
大社と早稲田実業の試合。
高校野球史に残る、正に死闘だった。
疲れたのはこの試合で力が入り過ぎたせいもある。
本当に良いものを見させたもらった。
両校に拍手。
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