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また2人で美しい海を見に行こうね〜夫婦沖縄旅紀行〜

去年の夏、私たち夫婦は沖縄へ3泊4日の旅に出た。

あの頃の夫は、なぜか「もしかすると、俺たちしばらく旅行に行けなくなるかもしれない……」と私に青ざめた顔をして話してきた。

当時妊活をしていたので、私は「それって、子供ができたら旅行に行けなくなるからって意味?」と尋ねた。

すると、夫は「い、いや……。それもあるかもしれないけど。なんだかよくわからないけど、とにかく今のうちに出かけておかないと後悔する気がするんだ!」と、血相を変えた。

その頃夫が感じていた「やばい感じ」のおかげで、去年の私たちは1ヶ月ごとに旅行に出かけることとなった。

不思議なことに、今「なぜ、あの時あなたは毎月旅行行こうとしてたの?」と尋ねても、夫は「あれ?俺そんなこと言ってたっけ?」としか言わない。

いやいや、あの時のあなたはまるで何者かに取り憑かれたように、血眼になって旅行パンフレットばかりチェックしていたよ。

今いかなきゃ!今いかなきゃ!って、血相変えてさ……。

(もしかして、あなた。今の日本の現状を予測してた訳じゃないよね?)

そんな不思議ちゃんな夫と出かけた先は、昨年だけで北海道、石川、沖縄、静岡、岐阜高山、京都、箱根、三重、東京などなど。数えるだけでもキリがない。

↑静岡寸又峡にある、夢の架け橋。めちゃめちゃ揺れた!

↑高山の古い町並みをぶらり旅

↑静岡のジブリとも呼び名の高い、ぬくもりの森

↑京都の渡月橋

お陰様で、夫の貯金はすっからかん。

ほぼ夫の貯金、ボーナスは度重なる旅行代で消えていった。

銀行の引き落とし通知が来るたび「今月支払いできるだろうか?」と、頭を抱える日々。

それでも、私たちはあの頃夫婦で旅行に行きまくった日々を一切後悔していない。

↑静岡の浜岡砂丘

今になり改めて思うのは「行きたい所には、行けるうちに行くべし」ということ。

まさかあの頃は、世界中でパンデミック騒動が起きるなんて思いも寄らなかった。

それに、あの頃に感じていた夫の嫌な予感も、ここまで的中するとも思えなかったし。

まさか、今では旅行どころか家から1歩も出られない日々を強いられるなんて。

↑今では、万が一のことを考えて、ご飯を食べる時も夫と2〜3m離れている。

インスタ映えというワードが流行り、旅やオシャレカフェの写真が犇き合うこの時代に、まさか家にいることが、こんなにも崇められる時代が来るなんて……。

私たちは、この地球に人間として生きている限り、常に何者かに巻き込まれて命を失う危険性を抱えながら生きている。

事件、戦争、地震、病気、そしてまさかのパンデミック。

いつどんな時に自分がこの世から消えてしまっても後悔しないよう、やりたいことは今やる。行きたい所へは行けるうちに行く。この気持ちは、今後も忘れてはいけないと改めて思った。

私たちは去年、色んな所に旅に出かけた。その中でも、特に思い出深かったのが沖縄3泊4日の旅。

さてさて。

前置き長くなってしまったけど、昨年旅行に行ったなかでも、最も印象深いと感じた沖縄旅行記を紹介。

なるべく、記事を読んだ人が一緒に旅行に行ったような気持ちになれるようにと写真もたくさん紹介してみたので、ぜひ楽しんで頂けたらと思う。

沖縄旅行1日目

愛知県にあるセントレア空港から、那覇空港まで3時間。

私たちが向かった先は、浜辺を眺めながらカフェが楽しめる「浜辺の茶屋」。

浜辺の茶屋は、窓から見える海を眺めながら、おいしい飲み物を楽しめるスポット。旅行本を見て、夫婦で「絶対に行こう」と決めていた場所だった。

ところが、浜辺の茶屋に行く途中、車窓から見える海があまりにも綺麗だったので、思わず車を止め、景色をパシャリ。

海をぼんやり眺めていると、夫から「そろそろ急がないと、浜辺の茶屋が終わっちゃうよ!」と声がかかる。

いかんいかん、あやうく目的地に行くことを忘れるところだった……。

沖縄は、車窓から見えるどの景色も絵になる。この様子じゃ10mおきに車を降りて、写真を撮る羽目になりそう。いかんいかん。これじゃ、浜辺の茶屋営業時間が終わってしまう!

そんなこんなで、なんとか浜辺の茶屋の営業時間に辿り着く私たち。

可愛い入口の看板を見るなり、ほっこり癒される。

浜辺の茶屋では、夫婦共にスムージーを注文。あと味スッキリで、飲みやすい。海とおいしい飲み物が、飛行機疲れの私たちを癒してくれた。

浜辺を眺めながらのカフェは、まさに絶品。なお、窓から見える海は満潮の時には店のすぐ側まで波が来るらしく、来た時間によって景色が変わるのだそう。

高台になっているので、見晴らしも最高だった。本州内にはなかなかないロケーションだと思う。沖縄に行ったら、是非また立ち寄りたい。

沖縄旅行2日目

沖縄旅行2日目は、港川外人住宅へ。

かつては外国人達の居住地だったこの場所は、今は雑貨店やカフェに変貌し、観光地となっている。

港川外人住宅には、可愛い雑貨や、フォトスポットがいっぱい。平日でも混雑してはいるものの、インスタ映えしそうなスポットが沢山あるので、まさにSNSマニア、写真好きにはたまらないエリア。

なお、私たち夫婦は港川外人住宅では特に何も買わず、ただひたすら写真撮影ばかり。

お店はほぼ行列なので、カフェ注文するにしてもかなり待たされそうだったので、泣く泣くドリンク注文は断念。でも、きっとここでドリンク飲んだら美味しいだろうなぁ。ロケーションも最高だし!

さて、次はいよいよメインイベントのシュノーケリング。恩納村近くの、青の洞窟へ。

青の洞窟でシュノーケル道具をレンタルして着替え、インストラクターに連れられていざ入水!

青の洞窟までは、インストラクターの方が浮き輪で運んでくれた。オプション料金を払えば、ボートで洞窟前まで連れて行ってもらうこともできる。

さらに、海の中の写真を撮影してもらいたい場合も、インストラクターにオプション料金を払えば可能だ。

また、餌付けのオプションをつけると、魚達に餌をあげることも。


インストラクターの方に、深く潜ったところで、記念撮影してもらった。この写真は、夫婦共にめちゃくちゃ気に入っている。

さあ、いよいよ洞窟へ。

洞窟の中の海は、外よりも一層澄んだ青色。

洞窟内の綺麗な青さに、思わず感動。

私はきっとこれから先も、この日見た海の色を忘れないと思う。少しでも泳げる方はぜひ行ってみて欲しい。

2日目ラストは、サンセットが綺麗に見えると人気の万座毛へ。

綺麗な夕陽に、泳ぎ疲れた体も癒されていく。夫は、どうやら私とこの夕陽を見るのが夢だったそう。

沖縄3日目

3日目は、少し足を伸ばして古宇利島へ。噂によると、本島より海が綺麗とのこと。

正直、海の綺麗さは沖縄本島内と変わらない気がしたが、他のエリアより人気が少ないのでゆっくり回れる穴場スポットではあると思う。

島の方まで行くと、確かに他のエリアより少し海が澄んでいる。

島の奥には、観光地として人気のハート岩も。なお、波はビーチよりやや荒めかも?

島の雰囲気を楽しんだ後は、腹ごしらえへgo!
向かった先は、沖縄の食べログ人気上位の「ハワイアンパンケーキハウス」。

何とここの店長さんは、元パンケーキブロガー。色々なお店を食べ歩いた上でパンケーキのお店を立ち上げたのだそう。

お店は平日でも行列ができており、待つこと30分。パンケーキ自体はとてもフワフワで、甘みを抑えた生地。

夫が食べたのは、塩気のある生クリームのベーコン、目玉焼きとトッピングもボリューミーなパンケーキ。私も少し食べさせてもらいましたが、ベーコンの厚みがしっかりしていて歯応えも充分。

私が注文したのは、ウエイトレスさんおすすめのパンケーキ「ナッツ ナッツ パンケーキ」。

砕いたナッツとバナナのトッピングと、ココナッツクリームとの相性抜群。まさに、行列を待つ甲斐ありのおいしさ。

なお、こちらは数量限定のため、売り切れたら終了なので、狙っている方はお早めに!

沖縄4日目

4日目は、観光地としても人気の高いフクギ並木へ。

並木に入ると、あたり一面緑、緑、緑。街中から、まるで突然おとぎの国に迷い込んだみたい。

並木をゆっくり歩いていると……

二つの幹が仲良く連なる、夫婦福木という実に縁起の良さそうなネーミングの木を発見。

「これからも、私たち夫婦がずっと円満でいられますように」と、夫婦で幹に手を合わせてきた。

フクギ並木の後は、腹ごしらえをするべく沖縄で人気のハンバーガーショップ「キャプテンカンガルー」へ。

キャプテンカンガルーのハンバーガーは、とにかくサイズがビッグ!

一口では食べきれないほどデカいので、女性も大口開けて食べないといけないのが玉に瑕。

いや、女性はフォークとナイフで食べましょう。(とくに独身前で、彼氏とデートに来た方)

ハンバーガーの具は、いずれも規格外。ハンバーグより大きな玉ねぎの量に、私も思わずビックリ。

なお、ハンバーガーのみならず、ポテトも山盛り。一皿でお腹いっぱいになることは間違いなし。

腹ごしらえした後は、いよいよラストイベントの美ら海水族館へgo!

美ら海水族館といえば、観光地としても実にベタなスポットではある。

ただ、泳げない人でも、子連れでも安心して楽しめる、駐車場も広いので駐車に困ることもない。水族館自体が有名かつ大きいので、道に迷うこともほぼない。

とにかく、色々巡った中でも「キングオブ安心」と言える場所だと思う。

行く場所に困ったら、とりあえず黙って美ら海水族館へ行こう。まず安心、そして失敗がない。彼女とのデートでも、ヘマをすることも少ない。

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今度、安心して旅に行けるのはいつの日だろうか。

今は、去年巡った場所を撮影した写真を眺めては楽しかった日々を回想ばかりしている。

行きたい所に行けないのは辛いけど、旅で感じた楽しい思い出達が今の私を救っているのは間違いない。

どこにも今は行けないのは辛いけど、世の中にはもっと大変な思いを抱えている人は腐るほどいる。

私の仕事は執筆業だし、外に出て危険に晒されるリスクもない。そう思えば、ほんのちょっと家にいてストレスを感じることすらワガママに感じてしまうのだ。

とにかく、今は家の中になるべくいるように努めよう。その思いが、もしかしたら少しでも世を助けることになるのかもしれない。

自粛生活に少しでも潤いを与えるために過去の旅行写真でも並べて「あー、あの時楽しかったなぁ」と思い返して楽しむ。そうして思い返すのも、旅の醍醐味でもあると思う。

それに、SNSやブログに旅行写真をアップして紹介することで、見た人も旅行したような気分が楽しめるかもしれない。

そして、私もブログにあげつつ旅行記を書くことで、楽しかった思い出を振り返ることができる。旅行に行ったら、またブログやSNSで紹介したいなぁ。

はぁ。次に紹介できる日が来るのはいつになることだろうか。

日本が……。いや、世界中からウイルスが消えて平和になったら、再び旅に行けるように「行きたい場所リスト」でも作ろうかな。またいつか、夫婦で楽しめる日を迎えるために。


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