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人生いろいろあるけど取り敢えず、14年ぶりのパリの夏休みを楽しむ

今日で7月が終わる。



私の住んでいるフランスでは国内とEU圏内は先月あたりから自由に行き来できるようになったので夏のバカンスを生き甲斐とし、バカンスのために毎年コツコツと貯金しているフランス人は以前と変わらずにバカンスに出る。

私は例年、この長期休暇を利用して日本に一時帰国するのだが今年はいろいろな意味でリスクが大きいのでパリに残ることにした。残念だが、仕方がない。

独り暮らしでしかもバカンスにも出かけない私を心配して、フランス人や長年フランスに住んでいる外国人や日本人の友人達は「田舎に別荘を持っている友人はいないのか。」とか「2、3日でもいいから少しパリを離れたら?」とバカンスなのにパリに残っていると心身共に良くないからと、とてもフランスらしい助言を何度も私に残して、そして旅立っていった。

私はといえば、実は14年ぶりのパリでの夏に少しワクワクしている。振り返ってみると2000年の夏に渡仏して今年で在仏20年になるが (厳密に言うとそのうち3年半はニューヨークに住んでいたので16年半だが) 夏休みをパリで過ごしたのは2001年と猛暑だった2003年、そして2006年とたった3回しかないのだ。

パリっ子達がバカンスで留守にしている間のパリは、私の記憶が正しければすごく静かでいつもの喧騒の中とはまた違う気分が味わえるのだ。今年はEU諸国や国内以外からのツーリストはほとんどいないだろうからなおさらだ。

日本に一時帰国して、帰る家があって家族や友人に会うのはすごくホッとするしロングフライトで体は疲れても精神的にはすごく癒されるのはまぎれもない事実だ。

そして友人達とフランスの片田舎に行ってパリでのストレスを全て忘れてぼーっとするのも時にはいいかもしれないが、でも今年は何となく、飛行機の手配もホテルの予約も感染の心配も何もしないでパリに残ってゆっくりしたいなという気分なのだ。

ただ、パリのみんなが一斉に夏休みに出るわけではなく、7月中に夏休みを取ったら友人達はもう既にパリに戻ってきていてその子達と来週以降ランチの予定も入ってるし、8月の後半は既に転職活動の面談の予定もあるので多分、ずっとひとりになることはないし、8月はあっという間に過ぎてしまい結果的にはゆっくり出来ないのかもしれない。

もしもそれでパリが息苦しく感じたら、いつものように日帰りでノルマンディーの海、ドーヴィルとかオンフルール、ル・アーブルに行ってみようと思う。



時の流れに身をまかせ…

2020年が始まってあっという間に一年の半分以上が過ぎた。外出制限中ひとりで家に閉じこもっていた時には一日が長いと感じたこともあったが、振り返ってみると本当にあっという間だった。

自分なりに今年の計画というものがかなり明確にあったのだが、コロナ禍によってそれが全部予定通りにいかなくなった。

生きているといろいろなハプニングや思いがけないことが起こったりすることが必ずあるが、今年ほど「こんな事になるとは直前まで夢にも思わなかった」とか「人生って本当に何が起こるかわからないんだな」と心の底からそう感じたことはなかったかも知れない。

でも、もうこの状況は変えられない事実で、自分ひとりではどうすることも出来ないのだから焦ったり悲しんだりしないで、今出来ることを淡々とこなしていくしかない。その中で必ず光は見えてくるはずだ。

先が読めない漠然とした不安は今も強く残っているが、取り敢えず健康には気をつけながら今年の夏を楽しんで、あとの事ははそれからゆっくり考えようと思う。





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