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短編小説・読切小説集

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自作の一回読切の小説や、数回で完結する短編小説を集めています。基本的にハッピーエンドな青春時代を描いています。
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#2人暮らし

【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第1回)

【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第1回)

1「えっ?転勤?」

父からの突然の言葉に俺が驚いたのも、ある意味当然だろう。
俺は大学2年生の伊藤正樹。今の大学は滑り止めで受けた私立大学で、いまだに第一志望の国立大に未練が残っている。
だが、家計を気にして浪人は出来ないと思いやむを得ず通うことにしたのと、バイトも色々掛け持ちしているので、なかなか授業にも身が入らなかった。

家計を気にする理由には、3歳下の妹の存在があった。
伊藤由美、高校2

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【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第4回)

【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第4回)

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10平成元年の秋も深まり、少しずつ俺と妹の2人暮らし生活にも慣れてきた。

「先輩、最近疲れてらっしゃいませんか?」

大学の軽音楽サークルの後輩、石橋咲江が練習で顔を合わせた時に言ってくれた。

「あ、引っ越しや、バイトや大学祭の練習が続いたからね。大丈夫だよ。ありがとう」

俺が密かに好きな女の子が、この軽音楽サークルの後輩、石橋咲江だ。
俺のサックスパートに入って、基礎か

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【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第5回)

【短期集中連載小説】保護者の兄とブラコン妹(第5回)

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13遂に俺、伊藤正樹が、妹、伊藤由美の保護者として由美の通うS高校の保護者懇談会へ出向く日が来た。

朝ご飯を食べながら、先に高校の制服に着替えていた由美に聞いてみた。

「俺、スーツは大学の入学式用に作ったのを1つだけ持ってるけど、懇談会だからスーツ着た方が良いかな?でも普段着で良いかな?由美、どう思う?」

由美は週末の秋の県大会で上位入賞を果たし、機嫌が良かった。

「お

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【短期集中連載】保護者の兄とブラコン妹(第18回)

【短期集中連載】保護者の兄とブラコン妹(第18回)

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50今までの由美なら、いくら水泳部優先でも、定期試験の前は一切泳がず勉強に集中していたが、3年生となったこの年は、定期試験よりもインターハイ予選に備え、毎日泳いで感を鈍らせないことを優先していた。

そのためか5月下旬の中間テストでは、いつもより成績を落としてしまったようだ。

「どれくらい成績落としたんだ?」

「ま、まあ平均以上取れてた科目で、平均並みしか取れなかった…って

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