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チェンバロ奏者の日記です。音楽のこと、美味しいもののこと、素敵な人のこと。日々のぶつぶつを書こうかな?
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サン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会とサン・ジェルマン・デ・プレ教会

サン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会とサン・ジェルマン・デ・プレ教会

パリにある2つの教会について。
パリ4区のサン・ジェルヴェ・サン・プロテとパリ6区のサン・ジェルマン・デ・プレ。

ルイ・クープランが就任し、甥のフランソワ・クープランがのちにオルガニストになった教会はサン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会です。

古い方はサン・ジェルマン・デ・プレ。
558年奉堂。

パリの古い地域で有名人の逸話が多く残っています。

有名なところでは

ドゥ・マゴ

サンジェルマ

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フランソワ=アンリ・クリコとポワティエ大聖堂

フランソワ=アンリ・クリコとポワティエ大聖堂

バロック期に活躍したオルガンビルダーの音を聴きたくて、ウロウロしています。

ポワティエ大聖堂はフランスで最も古い大聖堂のステンドグラスの窓の1つと1235年から1257年に彫刻された聖歌隊席を持っています。

1162年にイングランド王ヘンリー2世とアリエノール・ド・アキテーヌによってローマ時代のバシリカの跡地に建設が始まり、12世紀末までに工事は順調に進みました。ポワティエ市内で最大の中世の建

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蓴菜:じゅんさい

蓴菜:じゅんさい

ジュンサイ
古くは『万葉集』の歌にも詠まれ、7世紀にはすでに利用されていた。自然環境のものを採取、利用されてきた。

万葉集その百十六(蓴菜:じゅんさい)
ジュンサイは池や沼に生える水草で、古名を「ぬなは(沼縄)」といいます。
根茎が水中の泥の中を横に這い、葉柄も細長く縄のように見えるところから
その名が付けられたようです。

「蓴」という字は本来「ヌナワ」と読み、音読したものが「ジユン」です。

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JFC independent 2024 10.9

JFC independent 2024 10.9

今年10月9日のコンサートのご案内を河内琢夫さんからいただきました。
とても楽しみです。
今回の作曲家の中でも道城美羽さんと河内琢夫さんは昨年の新潟以来です。

昨年11月18日、新潟市区民芸術文化会館りゅーとぴあで行われた「越の風」vol.12では道城美羽さんの「Lebensborn」を初演しました。
その会で初演された河内琢夫さんの「ピロスマニの絵による3つの印象」が東京で再演されます。初演の

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スミソニアン博物館 Dulcken 1745年

スミソニアン博物館 Dulcken 1745年

昨日の記事でご紹介した ダニエル・デュルケンの楽器のことなのですが、今日もう一つ同じ1745年作の楽器を見つけました。
アメリカ・ワシントンのスミソニアン博物館に収蔵されている楽器です。

こちらの楽器は私の所有しているDulckenモデルに色も形もそっくりでした。脚の形状は違いますが。
昨日のウィーン古楽器博物館所蔵の絢爛豪華な楽器とは違ってシンプルです。

楽器の解説

デュルケン、ジョアンネ

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Dulcken一族のこと

Dulcken一族のこと

一族は1706年生まれのダニエル(1706〜1757)から始まったようです。
1750年に製作した2台のチェンバロをイギリスへ持って行っています。
彼の製作した多くの楽器は5オクターブで(8 フィート ×2と 4 フィート×1)を備えたシングルおよびダブルマニュアルのチェンバロです。彼のチェンバロは約10台が現存しています。

ダニエル死後、2人の息子、長男 ヨハン・ロデウェイク・デュルケン(17

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ダ・ヴィンチ村からのおみやげ

ダ・ヴィンチ村からのおみやげ

レオナルド・ダ・ヴィンチのことはよく知りませんでした。今日お土産話を聞いて改めてダ・ヴィンチ村に行ってみたくなりました。

フィレンツェからどれくらいなんでしょう?

レオナルド・ダ・ヴィンチ博物館で買って来てくれたコーヒー。

嬉しい〜❗️貴重です。

HISのオンライン体験にツアーがありました。これってコロナの時期に盛んにあったオンラインツアーでしょうか?あの企画も楽しそうでした。youtub

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白須純 For You Blue

白須純 For You Blue

オープニングに行ってきました。
神楽坂eitoeiko. 今日から27日まで です。

在廊されていた白須純さんにお話を伺うことができました。

一枚一枚のタイルに物語があって、アルファベットも模様の一部で楽しい。花札のようなカルタのような。小さいタイルの中にギュッと詰まったメッセージが伝ってきます。例えば箱庭文化のような重箱の景観のような。ポルトガルと日本の伝統文化が融合して独特な表現

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カストラート ファルネリ 王のうつ病

カストラート ファルネリ 王のうつ病

素敵な本をひろい読み。

カストラートは去勢歌手。って何とも残酷な事です。
ファルネリ(1705〜1782)はカルロ・ブロスキという名のイタリア人です。
ナポリで学び、ウィーン、イギリスなどで活躍後、1737年にマドリードに招かれる。
フェリペ5世はうつ病であったため招かれ、毎晩、王のためにわずか4曲のみを歌うことで年俸5万フランを得ていた。約20年、1759年まで勤め、イタリア・ボローニャに戻っ

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ジャガイモと音楽と犬を愛するフリードリヒ2世

ジャガイモと音楽と犬を愛するフリードリヒ2世

サンスーシ (Sans Souci)」とは、もともとフランス語で「憂いなし」を意味し、1990年に、宮殿の建物および庭園は「ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群」の1つとしてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。ベルリン・ブランデンブルク空港から汽車で1時間余りのポツダムを経由、さらに汽車で25分ほどでサン・スーシ宮殿に着きます。ロココ建築宮殿です。
この宮殿はフリードリヒ2世が1745〜17

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白須純  FOR YOU BLUE   July 6 - July 27

白須純 FOR YOU BLUE July 6 - July 27

神楽坂eitoeikoで開催されます。
今回はアズレージョのワークショップも企画されています。

白須純
FOR YOU BLUE
2024年7月6日~7月27日
ワークショップ 7月14日、7月28日

 日頃より皆様には大変お世話になっております。eitoeikoでは7/6より7/27まで、白須純 展「FOR YOU BLUE」を開催いたします。弊廊では2010年の初個展より4年ぶり4度目の個

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気分転換なんて簡単さ!

気分転換なんて簡単さ!

空間を区切る。
先日ある作家の方が、空間を狭くして集中することのお話をしてくれました。確かにいろいろ視野に入ってきて集中ができなくて、私、困っていたかもしれません。いつもは畳んでしまってあるパーテーションを楽器の横に立ててみた。たったこれだけで。
あらぁ〜、気持ちが落ち着く。
ちょっとしたことなのに、これ、良いかも。

Fantasia con Echo

Fantasia con Echo

高橋明日香さんのCD シュテープス、リコーダー作品集 CDの中の曲です。
ファン・エイクのソロリコーダー作品にチェンバロ伴奏を加えたハンス・ウルリヒ・シュテープス版です。

シュテープスの楽譜にはklavier/Cembaloとなっていますが、今回(およびCD)ではモダンチェンバロで弾いています。

使用楽器は Neupert Harpsichord Bach です。
CDでも同じ楽器を弾いてい

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