Michiyo Honma (本間みち代)

モダンチェンバロを弾いています。 19世紀末からヨーロッパで活躍してきた楽器ですが、近…

Michiyo Honma (本間みち代)

モダンチェンバロを弾いています。 19世紀末からヨーロッパで活躍してきた楽器ですが、近年、歴史的楽器の陰に隠れたように見えます。私はその歴史と演奏を続けています。教室ではチェンバロ、オルガン両方向からバロック音楽を中心に研究しています。21歳になるにゃんこと暮らしてます。

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    チェンバロ奏者の日記です。音楽のこと、美味しいもののこと、素敵な人のこと。日々のぶつぶつを書こうかな?

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    現代のハープシコードに関するサイトです。 20世紀以降現在進行形で世に発表されていく新しい音楽をまとめていきます。音楽・作曲家・作品の入手方法・演奏家・ハープシコード製作家などを紹介します。 徐々にまとめていきますが、とりあえずは6月23日の「現代スペインチェンバロ音楽」の会に向け、まとめていきます。

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先程宅急便屋さんが来てくれたんですが、それがですね、今日何人か配達員さんが倒れたんですって。で、その方、ビンチヒッターで回っていると。この暑さの中、本当にご苦労さまです。サウナの中のようですものね。無駄足させたら大変です。気をつけたいと思いました。

    • https://www.juaneiras.com/antonio-fernandez-interpreta-inshaallah-en-trento-ita/?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR19TAu0BlTZqWzf_2kuaLHdftrWR9B15bDXvbHhyabyMPf2ztGrBBkKduA_aem_O-t1W0aGmChQcmatk8wvTw&sfnsn=mo Juan Eirasさんのサックスの作品 第3回ヨーロッパ・サックス会議に参加してこのようなコンサートがありました。

      • サン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会とサン・ジェルマン・デ・プレ教会

        パリにある2つの教会について。 パリ4区のサン・ジェルヴェ・サン・プロテとパリ6区のサン・ジェルマン・デ・プレ。 ルイ・クープランが就任し、甥のフランソワ・クープランがのちにオルガニストになった教会はサン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会です。 古い方はサン・ジェルマン・デ・プレ。 558年奉堂。 パリの古い地域で有名人の逸話が多く残っています。 有名なところでは ドゥ・マゴ サンジェルマン大通りとボナパルト通りのコーナーに19世紀末に開業した「Café Les De

        • フランソワ=アンリ・クリコとポワティエ大聖堂

          バロック期に活躍したオルガンビルダーの音を聴きたくて、ウロウロしています。 ポワティエ大聖堂はフランスで最も古い大聖堂のステンドグラスの窓の1つと1235年から1257年に彫刻された聖歌隊席を持っています。 1162年にイングランド王ヘンリー2世とアリエノール・ド・アキテーヌによってローマ時代のバシリカの跡地に建設が始まり、12世紀末までに工事は順調に進みました。ポワティエ市内で最大の中世の建造物、という古い教会です。 ここのオルガンを修復したのが、フランソワ=アンリ・ク

        先程宅急便屋さんが来てくれたんですが、それがですね、今日何人か配達員さんが倒れたんですって。で、その方、ビンチヒッターで回っていると。この暑さの中、本当にご苦労さまです。サウナの中のようですものね。無駄足させたら大変です。気をつけたいと思いました。

        • https://www.juaneiras.com/antonio-fernandez-interpreta-inshaallah-en-trento-ita/?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR19TAu0BlTZqWzf_2kuaLHdftrWR9B15bDXvbHhyabyMPf2ztGrBBkKduA_aem_O-t1W0aGmChQcmatk8wvTw&sfnsn=mo Juan Eirasさんのサックスの作品 第3回ヨーロッパ・サックス会議に参加してこのようなコンサートがありました。

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          蓴菜:じゅんさい

          ジュンサイ 古くは『万葉集』の歌にも詠まれ、7世紀にはすでに利用されていた。自然環境のものを採取、利用されてきた。 万葉集その百十六(蓴菜:じゅんさい) ジュンサイは池や沼に生える水草で、古名を「ぬなは(沼縄)」といいます。 根茎が水中の泥の中を横に這い、葉柄も細長く縄のように見えるところから その名が付けられたようです。 「蓴」という字は本来「ヌナワ」と読み、音読したものが「ジユン」です。 葉は水面に浮かび、夏には紫紅色の花を咲かせます。 「 我(あ)が心 ゆたにたゆ

          JFC independent 2024 10.9

          今年10月9日のコンサートのご案内を河内琢夫さんからいただきました。 とても楽しみです。 今回の作曲家の中でも道城美羽さんと河内琢夫さんは昨年の新潟以来です。 昨年11月18日、新潟市区民芸術文化会館りゅーとぴあで行われた「越の風」vol.12では道城美羽さんの「Lebensborn」を初演しました。 その会で初演された河内琢夫さんの「ピロスマニの絵による3つの印象」が東京で再演されます。初演の渡部乃亜さんの演奏が素晴らしくとても印象的です。 もう一度聞くことができるとは幸

          JFC independent 2024 10.9

          至近距離で野生の鹿と遭遇しました。 おとなしくてとても綺麗な鹿でした。 こんなに人を怖がらないものですか?大きかったです。

          至近距離で野生の鹿と遭遇しました。 おとなしくてとても綺麗な鹿でした。 こんなに人を怖がらないものですか?大きかったです。

          モモセハープシコード製 1992年

          私の所有しているヒストリカルチェンバロをご紹介します。 1992年に製作していただいた楽器です。 Momose Harpsichord. Co.Ltd. 1992 音域:FF〜g3 8フィート ×2 4フィート ×1 2弾鍵盤 Flemish Double Manual Harpsichord Dulcken. 1745 モダンチェンバロを弾く機会が多いですが、大好きなフランスバロックを弾くにはこの楽器は抜群に良いです。 通常 FF〜f3

          モモセハープシコード製 1992年

          スミソニアン博物館 Dulcken 1745年

          昨日の記事でご紹介した ダニエル・デュルケンの楽器のことなのですが、今日もう一つ同じ1745年作の楽器を見つけました。 アメリカ・ワシントンのスミソニアン博物館に収蔵されている楽器です。 こちらの楽器は私の所有しているDulckenモデルに色も形もそっくりでした。脚の形状は違いますが。 昨日のウィーン古楽器博物館所蔵の絢爛豪華な楽器とは違ってシンプルです。 楽器の解説 デュルケン、ジョアンネス・ダニエル この楽器は、1745 年にアントワープのヨハネス ダニエル デュ

          スミソニアン博物館 Dulcken 1745年

          Dulcken一族のこと

          一族は1706年生まれのダニエル(1706〜1757)から始まったようです。 1750年に製作した2台のチェンバロをイギリスへ持って行っています。 彼の製作した多くの楽器は5オクターブで(8 フィート ×2と 4 フィート×1)を備えたシングルおよびダブルマニュアルのチェンバロです。彼のチェンバロは約10台が現存しています。 ダニエル死後、2人の息子、長男 ヨハン・ロデウェイク・デュルケン(1733〜1793)はアムステルダムでオルガン製作家となり、1783年からはパリに移

          私の所有しているヒストリカルチェンバロはフランドルの作家 Dulckenをモデルにしているのですが、これがDulckenのどの時代の物なのかわからなくなって、調べ始めました。Dulcken一族に関しては情報がごちゃごちゃになっていて調べがいがあります。ぼんやりしてました。

          私の所有しているヒストリカルチェンバロはフランドルの作家 Dulckenをモデルにしているのですが、これがDulckenのどの時代の物なのかわからなくなって、調べ始めました。Dulcken一族に関しては情報がごちゃごちゃになっていて調べがいがあります。ぼんやりしてました。

          雨、降りそう。ザァーっとひと降りお願いします。

          雨、降りそう。ザァーっとひと降りお願いします。

          ダ・ヴィンチ村からのおみやげ

          レオナルド・ダ・ヴィンチのことはよく知りませんでした。今日お土産話を聞いて改めてダ・ヴィンチ村に行ってみたくなりました。 フィレンツェからどれくらいなんでしょう? レオナルド・ダ・ヴィンチ博物館で買って来てくれたコーヒー。 嬉しい〜❗️貴重です。 HISのオンライン体験にツアーがありました。これってコロナの時期に盛んにあったオンラインツアーでしょうか?あの企画も楽しそうでした。youtubeにいろいろ載っています。

          ダ・ヴィンチ村からのおみやげ

          白須純 For You Blue

          オープニングに行ってきました。 神楽坂eitoeiko. 今日から27日まで です。 在廊されていた白須純さんにお話を伺うことができました。 一枚一枚のタイルに物語があって、アルファベットも模様の一部で楽しい。花札のようなカルタのような。小さいタイルの中にギュッと詰まったメッセージが伝ってきます。例えば箱庭文化のような重箱の景観のような。ポルトガルと日本の伝統文化が融合して独特な表現を作り出しています。 一枚一枚に物語があって、考えてしまうし、ワサワサするし、見

          Dinu Lipatti

          最後のリサイタル

          カストラート ファルネリ 王のうつ病

          素敵な本をひろい読み。 カストラートは去勢歌手。って何とも残酷な事です。 ファルネリ(1705〜1782)はカルロ・ブロスキという名のイタリア人です。 ナポリで学び、ウィーン、イギリスなどで活躍後、1737年にマドリードに招かれる。 フェリペ5世はうつ病であったため招かれ、毎晩、王のためにわずか4曲のみを歌うことで年俸5万フランを得ていた。約20年、1759年まで勤め、イタリア・ボローニャに戻った。 カストラートの特殊性のために一生結婚もせず、しかし、優雅で素晴らしい人生を

          カストラート ファルネリ 王のうつ病