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虐待サバイバーです。トラウマケア約一年半にて完了。複雑性PTSD、解離性同一性障害のこ…

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虐待サバイバーです。トラウマケア約一年半にて完了。複雑性PTSD、解離性同一性障害のこと、心理療法のメモ、その他心に浮かんだあれこれを書いてます。日英バイリンガルの、ひとりで身を立ててるひとです。

記事一覧

小供と小供の写真(作品)について

こども、ですね。 私は小供が好きです。 自分の子供が欲しいとかそういうのは全然なくて、まあいたら良いだろうなとは思いますが、もはや現実的ではないですし、他所の子を…

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2日前
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認知の歪みについて再び

認知の歪みについて過去に何度か書きましたが、ふともう一度考えていました。 過去、いわゆるパートナーがいました。 海外で何年も同棲したのち婚約した男性です。 19歳歳…

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7日前
13

共感性に欠ける人の話を書いていて、自分の問題の可能性に気付く

勤務先の人事の方のことです。 少し悪口のようになってしまいますが、過去の自分を振り返る意味でも気付きがあったことを書きます。 そこへ辿り着くまでに、背景を説明し…

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12日前
13

(雑記)不思議な出逢いについて、記念の覚書

先日、不思議で嬉しい出逢いがありまして、記念に記しておきます。 私の尊敬する作家の方の朗読会に参加した時のことです。 朗読会が終わり、会場であるカフェのある書店…

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2週間前
14

遅れてきた普通の人生の日々に

御伽話のハッピーエンドの続きはきっと、 野暮ったかったり泥臭かったり、時に退屈な繰り返しだったりもするのかなと、ふと想像しました。 過去、トラウマ治療をする以前…

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2週間前
13

解離性同一性障害を、何となしに振り返る

気付けばそれが意識に上がることが殆どない日々ですが、解離性同一性障害の症状がなくなったのって、ほんの2年前なんですよね。 急に思い出したのは、ある音楽家の方の演…

misaki
1か月前
13

(雑記)良い気分について、未来のためのメモ

以前にも書いたかもしれませんが、私の身体の色合いは、「エキゾチック」と称されることが多々あります。 色黒とはいかないまでも肌や髪の色素が濃く、目に至っては深い色…

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1か月前
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回復へのルーティンの中で

トラウマから解き放たれてからも、気付きが時々やってきて、気付く度に感情が出てきて少し泣く→眠る、を繰り返しながら、螺旋階段のような道を歩いています。回復なのか新…

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1か月前
13

達観は言い過ぎかもしれないけれど

次のフェーズに入ったような感じがしています。 今まで来たことがない場所です。 心の地面が安定していて、なんだか穏やかな感じもあり。 気付いたタイミングはおそらく…

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1か月前
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他責グセについて(覚書)

今日、おそらく人生で初めて、芯までよく冷えた桃を食べました。 ひんやりと心地よく、甘みと風味が少し遅れてやってきて、とても美味しかったんです。 原家族では、夏に…

misaki
1か月前
18

和解について考えたこと(覚書)

以前、「家族との和解なんて、あり得ない」といったことを書きました。 以来今日まで、その事について考えることは有りませんでした。 今日は休日だったので、一日中やり…

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1か月前
16

逃げグセについて

癖というものは癖というだけあって、無自覚にそれをしているのでしょう。 私自身、トラウマケアが完了してから気付いた行動の癖がいくつかあります。 その中の一つが、逃…

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1か月前
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(雑記)手放してからの人生

前回、キース・ジャレットのことにふれましたが、彼は私が言うまでもなく、天才中の天才です。 絶対音感の持ち主で、一桁の年齢からプロの演奏家。世界中をまわって即興演…

misaki
2か月前
13

自分の中の景色

私、キース・ジャレットがすごく好きなんです。 名盤と呼ばれる、ケルンでのコンサートを収めたアルバムがあるんですが。夜空が見えたり、花びらがひらひら舞ったり、たく…

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2か月前
10

抗う力がもう無いところから始まる

歳をとると、無理がきかなくなるそうです。 中年期になって急に鬱を発症したりというのも、そういう理由だったりすることがあるみたいです。 私は現在、アラフィフと呼ば…

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2か月前
12

怒りの解像度をあげる作業

つらつらと書きますが、主に二点。 ・怒りを拡大していくと、その中に、寂しさや悲しみや悔しさの粒子があること。 ・怒りの矛先の反対側には、だいたい自分がいること。…

misaki
2か月前
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小供と小供の写真(作品)について

こども、ですね。
私は小供が好きです。
自分の子供が欲しいとかそういうのは全然なくて、まあいたら良いだろうなとは思いますが、もはや現実的ではないですし、他所の子を可愛いねえ、えらいねえ、と愛でるくらいがちょうど良いです。

小供のスナップを撮るのも好きです。写真の場合は、可愛いというよりはその面白さが主な理由です。ただ、作品として発表したりはしていません。いくつか理由はありますが、主に良心の話です

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認知の歪みについて再び

認知の歪みについて過去に何度か書きましたが、ふともう一度考えていました。

過去、いわゆるパートナーがいました。
海外で何年も同棲したのち婚約した男性です。
19歳歳上、子持ちのバツイチでした。
彼はエキセントリックなアーティストで、いわゆるボヘミアン気質でした。有名な写真家や映像作家との交友関係があり、知らない世界や新しい知識の中、熱に浮かされたような時期でした。そういう人に選ばれたのが、なんだ

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共感性に欠ける人の話を書いていて、自分の問題の可能性に気付く

勤務先の人事の方のことです。
少し悪口のようになってしまいますが、過去の自分を振り返る意味でも気付きがあったことを書きます。

そこへ辿り着くまでに、背景を説明しようと思います。

先月の中頃、旅先である性被害にあいました。
(まだ詳細は書きませんが、不幸中の幸いで身体には触れられなかった、というか触れさせなかったので、より深刻な被害は避けられました。)

体は大丈夫でも心理的にはショックで、数日

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(雑記)不思議な出逢いについて、記念の覚書

先日、不思議で嬉しい出逢いがありまして、記念に記しておきます。

私の尊敬する作家の方の朗読会に参加した時のことです。
朗読会が終わり、会場であるカフェのある書店の屋上に行き写真を撮っていると、先にそこにいた女性に話しかけられました。
私がその時持っていたカメラのことに触れられ、お父様もかつて同じタイプの二眼を使っていたと教えてくれました。嬉しくなって、このカメラが登場する映画の話や、その方のお仕

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遅れてきた普通の人生の日々に

御伽話のハッピーエンドの続きはきっと、
野暮ったかったり泥臭かったり、時に退屈な繰り返しだったりもするのかなと、ふと想像しました。

過去、トラウマ治療をする以前、頭の中は恐怖と自虐的思考とで埋め尽くされていて、警戒と解離を繰り返し、極端な考えを行ったり来たりしていて、まるでジェットコースターのような日々でした。

治療が終わり、常に自分でいることが板についてくると、フラットな視線で目の前のことが

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解離性同一性障害を、何となしに振り返る

気付けばそれが意識に上がることが殆どない日々ですが、解離性同一性障害の症状がなくなったのって、ほんの2年前なんですよね。

急に思い出したのは、ある音楽家の方の演奏を聴きに行った時。その演者の方が終演後、話の流れで『水曜日が消えた』を出した時です。
この映画のことは私が好きな方のnoteの記事で知り観ていたので、「そうそう、曜日ごとに違う人格が出てくるんですよね」なんて言ったら、そこに居た他の一人

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(雑記)良い気分について、未来のためのメモ

以前にも書いたかもしれませんが、私の身体の色合いは、「エキゾチック」と称されることが多々あります。
色黒とはいかないまでも肌や髪の色素が濃く、目に至っては深い色の虹彩の周りが真っ黒に縁取られています。(縁付きカラコンみたいな感じです)
あまり日本人にはいないタイプのデザインだと思います。

昨日のこと、その日本人にあまりいないタイプのデザインをした4〜5歳くらいの女の子が、電車に乗りこんできました

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回復へのルーティンの中で

トラウマから解き放たれてからも、気付きが時々やってきて、気付く度に感情が出てきて少し泣く→眠る、を繰り返しながら、螺旋階段のような道を歩いています。回復なのか新たな学びなのか、その境目はかなり曖昧ですが。

家族から虐待されていた時分、母親や家族が壊れてしまわないように、誰にも言えずただ耐えていたこと、何でもないことだと周囲にも自分自身に対しても演技していたこと。
それらについて、「洗脳されていた

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達観は言い過ぎかもしれないけれど

次のフェーズに入ったような感じがしています。
今まで来たことがない場所です。

心の地面が安定していて、なんだか穏やかな感じもあり。

気付いたタイミングはおそらく、先日音楽を聴きに行った時です。
悲しい歌とかではないのに、心にすうっと染み込んできて、涙がするっと流れてきました。

自分のことを繊細とか言うのはどうかという気持ちもありますが、この繊細としか言いようのない感受性では、私の過去の症状と

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他責グセについて(覚書)

今日、おそらく人生で初めて、芯までよく冷えた桃を食べました。
ひんやりと心地よく、甘みと風味が少し遅れてやってきて、とても美味しかったんです。

原家族では、夏に桃とぶどうを食べるのがお決まりでした。主に、山梨県からトラックに積んで売りにくるおじさんから買っていました。

当時の家のキッチンにはクーラーがなく、夏の気温に浸された生温い桃を食べていました。

大人になってからも、生温い桃を食べる習慣

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和解について考えたこと(覚書)

以前、「家族との和解なんて、あり得ない」といったことを書きました。
以来今日まで、その事について考えることは有りませんでした。

今日は休日だったので、一日中やりたかった事をして、好きなものを食べる等していたところ、ふとそれを思い出しました。
今日お会いした写真関係の親子と、家族について少し話した事がきっかけでした。

その時々の環境でまた変わるのかもしれませんが、今日家族を思い出した時は、何とい

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逃げグセについて

癖というものは癖というだけあって、無自覚にそれをしているのでしょう。

私自身、トラウマケアが完了してから気付いた行動の癖がいくつかあります。
その中の一つが、逃げる癖です。

思い出せる原体験のひとつは、家庭内での虐待で逃げ場のなかった時分の解離です。
もちろんそれは、生き延びる為に必要だったことなので、自責に陥る必要のないものだと思っています。

問題は、それが癖になり、大人になってからも矢面

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(雑記)手放してからの人生

前回、キース・ジャレットのことにふれましたが、彼は私が言うまでもなく、天才中の天才です。
絶対音感の持ち主で、一桁の年齢からプロの演奏家。世界中をまわって即興演奏していた頃の演奏は、孤高にして至高。世の森羅万象を俯瞰したようで、形容する言葉が見当たらない程です。
他を寄せ付けないような、ひんやりした肌触りもありました。

その彼が病気にかかり、2年ほど療養していた時期があります。慢性疲労症候群とい

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自分の中の景色

私、キース・ジャレットがすごく好きなんです。
名盤と呼ばれる、ケルンでのコンサートを収めたアルバムがあるんですが。夜空が見えたり、花びらがひらひら舞ったり、たくさんの羽が空を飛んだりします。

自分自身と繋がれるようになってから、心の核の部分に、泉というか湖のような場所を認識するようになりました。

音や視覚で、「好き」だと感じるものは、その場所の景色と合っていて、心地の良い風が吹きます。

私の

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抗う力がもう無いところから始まる

歳をとると、無理がきかなくなるそうです。
中年期になって急に鬱を発症したりというのも、そういう理由だったりすることがあるみたいです。

私は現在、アラフィフと呼ばれる年齢になりまして、もう色々耐えられなくなりました。
これが加齢によるものなのか、トラウマケアで自分の痛みや不調を感じられるようになったからなのか。きっと両方なのでしょう。

心も身体も正直になりました。先日の、頼まれて出した写真展での

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怒りの解像度をあげる作業

つらつらと書きますが、主に二点。

・怒りを拡大していくと、その中に、寂しさや悲しみや悔しさの粒子があること。

・怒りの矛先の反対側には、だいたい自分がいること。

今週は、怒りの感情が、いつもより多かった気がします。きっかけはいくつかありましたが、一番は写真のことです。

ある公共の場所で、大きなグループ展がありまして。頼まれて出展することになりました。
依頼してきた方は、前に見せた私の人物写

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