記事一覧
モノローグってなに?優れたモノローグを書く方法 vol.8 リズムを作る
脚本においては文章でリズムを作ることが重要です。それも長台詞となるモノローグであるならばなおさら。
このリズムに関してはダイアローグ(会話)を書く際にも十分に参考になるのでぜひ確認してみましょう。
5.リズムを作るスピーチの流れとリズムに注意を払う
文の長さを変えたり、ポーズを効果的に使ったりして、自然な話し言葉を模倣する
文の長さのバリエーション
短文の効果:緊張感、急迫感、断定的な印象
犯罪学者が分析する映画の中の連続殺人者:物語と現実の境界線 vol.1
さて、こんな動画を見つけました。
映画を作るにあたり、徹底的なリサーチは不可欠です。
しかし、魅力ある映画を作るためには必ずしも”事実” だけで物語を作るわけではありません。
この動画は、犯罪学者であるデビッド・ウィルソン氏が、映画やテレビ番組に登場する殺人鬼について分析したものです。彼は、それぞれの殺人鬼の特徴や行動パターンを解説し、実際の殺人犯との共通点や相違点について説明しています。また、
歴史に名を残す脚本家から学べる事 vol.4 ベン・ヘクト&フランシス・フォード・コッポラ
7. ベン・ヘクトベン・ヘクトは、少なくともハリウッドにおいて、脚本家という職業を実質的に確立した人物です。『市民ケーン』の一発屋のマンキーウィッツに対し、ヘクトは数多くの優れた脚本を手がけました。その中には、正式にクレジットされたものもあれば、そうでないものもあります。
当時のハリウッドでは、脚本家のクレジットが公平に扱われることは稀でした。通常、脚本家は一つのスタジオ専属となっていましたが、
モノローグってなに?優れたモノローグを書く方法 vol.7 簡潔にする
モノローグは長いイメージがありますが、だからこそうまく書かれていない場合は観客に "クドイ"という印象を与えてしまいます。
そのために大事なポイントはこちら。
4.簡潔にする不必要なとりとめのない話は避ける
各行には目的(キャラクターの明確化、プロットの進行、テーマの強調など)が必要
目的の明確化
中心メッセージ:モノローグ全体で伝えたい核心を明確に定める
優先順位:重要な情報や感情を
映画のメトダ、人気記事TOP 5
さて、前回のランキングを見てどうでしたか?
まだまだ読んだことのない記事があれば是非目を通していただければ幸いです。
それではTOP5をご紹介していきましょう!
5位 魅力的な映画を作るためのレンズ使い
やはり映画は視覚芸術!ということで、特にストーリーテーリングに直結するレンズ使いについてがランクイン!
皆さんも、今一度レンズが与える心理効果をおさらいしておきましょう。
4位 【映像を構
歴史に名を残す脚本家から学べる事 vol.3 フェリーニ&ベルイマン
5. フェデリコ・フェリーニフェリーニは作家としてキャリアをスタートさせました。最初はイタリアの風刺雑誌で名を上げ、そこで培った喜劇的でユーモラスな共同作業のスタイルを映画の世界に持ち込みました。
その後、20年以上にわたり、彼は独自の傑作を次々と書き上げ、監督しました。これらの作品は、鋭いリアリズムと目を見張るような空想を絶妙に融合させたものでした。彼の代表作には、『青春群像(ヴィテロー二)』
モノローグってなに?優れたモノローグを書く方法 vol.6 参考作品 vol.2
今回は参考作品です。vol.5までの内容と比較して分析してみてください。
「マトリックス」「赤か青か?選ぶのはあなただ。」SF 超大作『マトリックス』でモーフィアスが言ったこの有名な言葉は、人生を変える決断をするという考えの代名詞となっています。モーフィアスが両手を広げてネオに赤い錠剤と青い錠剤のどちらかを選ぶように勧めるシーンは、ポップ カルチャーの名作です。
赤い錠剤または青い錠剤のモノロ
映画のメトダ、人気記事TOP 10~6
みなさま、こんにちは。
いつも映画のメトダを読んでいただきありがとうございます。
気がつけば記事も溜まってきたので、映画のメトダ閲覧数にてTOP10をご紹介したいと思います。
まだ読んだこない記事があれば、ぜひ目を通してみてください。
閲覧数TOP1010位 step2. 一文で伝わる文章の書き方 ログライン:実例編
ログラインは物語を扱う人にとってはとても大切なもの。
名作のログラインを
歴史に名を残す脚本家から学べる事 vol.2 黒澤明&ハーマン・J・マンキーウィッツ
3. 黒澤明脚本家と監督の両方の分野でこれほど成功した人物は少ないでしょう。
実際、黒澤自身が有名な言葉を残しています。「偉大な監督になりたければ、偉大な脚本家になりなさい。」何よりも、黒澤は偉大な物語の語り手でした。
黒澤は自身の映画で、『七人の侍』(1954年)から『隠し砦の三悪人』(1958年)、『用心棒』(1961年)に至るまで、非常に多くの映画手法の原型を創造しました。そのため、これら
モノローグってなに?優れたモノローグを書く方法 vol.5 感情に焦点を当てる
さて、映画とはストーリーを通して観客にさまざまな感情を伝えるものです。と言うことはキャラクターの感情にも敏感でなければいけません。
3.感情に焦点を当てる最高のモノローグは生の感情を伝える
怒り、悲しみ、喜び、恐怖など、登場人物の感情に基づいてスピーチを進める
チェックポイント
感情の深さと複雑さ
主要感情:中心となる感情(怒り、悲しみ、喜び、恐怖など)を明確に定義する
二次的感情:主
歴史に名を残す脚本家から学べる事vol.1 ビリー・ワイルダー& ウディ・アレン編
こんにちは。
今回は長くに分けてこちらの記事「The 50 Greatest Screenwriters of All Time」を参考に最も偉大な脚本家50人を紹介していきます。
彼らの残した素晴らしい作品紹介とともに、彼らが執筆についた語った、ちょっとしたアドバイスなども紹介していきます。
作品作りの参考だけでなく、映画鑑賞の参考にもお使いください。
1. ビリー・ワイルダービリー・ワイルダ
モノローグってなに?優れたモノローグを書く方法 vol.4 コンテキストを設定する
さて、前回ではヒント1として自分のキャラクターを知る際のポイントを説明しました。
今回はコンテキスト(前後の脈略)を設定することでよりよいモノローグを書くためのヒントを探っていきましょう。
2.コンテキストを設定するモノローグが発生する状況を確立する
キャラクターをこの瞬間に導いた経緯を考える
文脈によってモノローグの口調と内容が決まる
これらを念頭に置いて以下の項目をチェックしてみまし
想像力を与える:10本の歴史的ドキュメンタリー映画 vol. 5
9.ユージン・ジャレッキ『The House I Live In』(2012)『The House I Live In』まるでドキュメンタリー版『The Wire』と言えるでしょう。
の傑作ドラマ『The Wire』が、特に最終シーズンで「ワーキングプア」の問題に深く切り込んでいたように、ジャレッキの作品もまた、麻薬戦争がアフリカ系アメリカ人の若者にもたらす悲惨な現実を、詳細かつ克明に描き出して
モノローグってなに?優れたモノローグを書く方法 vol.2 自分のキャラクターを知る
モノローグは、脚本作成において非常に強力なツールです。適切に使用すれば、シーンの質を高め、キャラクターの内面を深く掘り下げ、観客の記憶に残る瞬間を作り出すことができます。
素晴らしいモノローグを書くためのヒント素晴らしいモノローグを書くには、創造性、構造、キャラクターの理解のバランスが必要です。以下に、目立つモノローグを作成するためのヒントを7つに分けて紹介します。
ヒント1. 自分のキャラク
モノローグってなに?優れたモノローグを書く方法 vol.3 : 参考作品1
さて、このシリーズはまだまだ続きますが、定期的に参考作品も紹介したいと思います。
モノローグを書く方法を参考にしながら、参考作品を観て分析し、自分の作品執筆にぜひ役立ててください。
「君の名前で僕を呼んで」映画「君の名前で僕を呼んで」では、マイケル・スタールバーグ演じるエリオの父親が、息子と静かに座りながら力強い独白を語ります。父親は愛と失恋の経験を振り返り、人生の課題を受け入れ、不確実性に直
想像力を与える:10本の歴史的ドキュメンタリー映画 vol. 4
7. スティーブ・ジェームズ 『フープ・ドリームス』(1994年)スポーツドキュメンタリーの金字塔『フープ・ドリームス』
近年、スポーツドキュメンタリーは、その質の高さから高い人気を集めるジャンルとなりました。スティーヴン・ライリーの『ファイア・イン・バビロン』やアシフ・カパディアの『ディエゴ・マラドーナ』など、数多くの傑作が生まれました。しかし、スポーツドキュメンタリーの最高峰と呼ぶべき作品が