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【詩】

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心に浮かんだまま書き殴られたものたち。
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#ほろ酔い文学

【詩】断ツ絶ツ勝ツ活

【詩】断ツ絶ツ勝ツ活

一瞬だけ飛行機雲が紫を帯びた夕刻
何故か無性に撃ち落としたくなった

ラム酒に踊らされる夜の哭
重低音のリズムで揺れる脳

寄りかかるなら徹底的に
生半可で来られた日には
こっちもバランス取るの
難しいんですよねぇえ。

堕ちるなら徹底的に
理想と現実の乖離を
直視しながら墜ちろ

なんもかんも捨てちまえ

道徳心
理性

自制

正義
こころ

落ちて堕ちて墜ちていけ
FallingDown

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【】Alcools High.

【】Alcools High.

考えんの止めて行列にくっつけば楽だろうよ

何故行列が出来るのか
何故人々は列を成すのか
そこを見抜いて並ぶ奴はどんだけいるんだ?

人々の苦痛から目を逸らし
貴重な鱗をひっぺがしては
雑句薔乱に全てを委ねては
思考停止の成れの果て
我楽多と一体化しちまって
列を成せば苦痛とは無縁也

だが敢えて苦痛を選ぶ人を蔑ろにする事勿れ
苦く痛い選択肢を取ってヒトと向き合っては
死に苛まれ続けて生きる人を忘

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【 】消えてしまいたくなるひとへ

【 】消えてしまいたくなるひとへ

二十五時過ぎ
薄汚れた終電
そんな顔してどうしたの

おや、きみは?

ああ、もう楽になりたいんだ。

そんなに、つらいのかい?

生きてくだけでしんどいよ。

どうして、そんなこというの?

もう嫌になってしまったんだ。

なんで、なにがいやなの?

心を極限まで擦り減らして
沢山の事に脳味噌を使って
嗚呼もういっそ消えたいな。

そっか。

なら僕が先に死んであげるからさ
それ見てからでも遅く

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【詩】境界

【詩】境界

早鐘が如く鳴り響くアタマ
右脳と左脳の真ン中を殺す

素面と酔いどれの境界を失った

誰も居ない夜道で両手を広げ
好きなウタを口ずさんで帰る
果たしてそれは正気か狂気か

割れる脳味噌

低気圧の所為?
悪天候の所為?
酒か偏頭痛か?

オンとオフのボーダーライン

鮮明に閃命に一本引いて
そこから迷うこと勿れ。

ニコチン、アルコール
雨水、冷汗、鎮痛剤。

ひときわ強い暴風が
窓を扉を激しく叩

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【詩】春嵐弍-舞桜

【詩】春嵐弍-舞桜

南風が裾を袖を膨らませる
流雲が月の前を駆け抜ける

ナンバー・ワン
オンリー・ワン

桜が跳ねる踊る
月灯の素敵な夜

バスドラムが叩きつける
重低音に酔っ払って舞う

エルイーディーも虫が寄らなくて良いが
天然100%のムーンライトも乙なもんだ

咲き誇る桜に投影
今宵俺が頂を貰う

南西の風は相も変わらず凄まじく
明日は明日の風吹くと耳元で叫ぶ

低層を流される雲に負けず
月光に照らされ気が

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【現代詩】光陰矢の如し

【現代詩】光陰矢の如し

俺が潰れてから一年が経った
一年前の昨日、俺は潰れた。
前日に過呼吸を二度
翌朝身体は動かなかった

今年の昨日は相変わらず不調である
酒場で常連と酒を交えて語り合った
ひとつ酒場で詩を詠んで褒められた

昨日の悪夢の夢占い
己の身を束縛するなにか
己の身が解放される暗示
己自身掲げる自己顕示欲

全て合点がいく
占いと言えど馬鹿にゃァ出来ないね
田畑に霜が降りる睦月の終わり際に
太陽が氷柱を溶か

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Hello,Alone.

Hello,Alone.

悲劇のヒロイン
上等
ヒロインじゃねぇし
ヘロインキメた覚えもねぇ
ただの酔っ払いの戯言さ

孤独
上等
背負うモノは
少ない方がいい

クダ撒き
上等
酒の力
リミッターを外せ
全て壊せ

粉砕
根暗
自己嫌悪
全部上等
明るい所に住んでる奴に
漆黒が理解出来るものか

比較と比例の中

所詮ネームバリュー
名前売れりゃ何でも出来る
それで何が満たさせる?
99の名前に釣られる奴よりも
1の中身

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「警報」

「警報」

自制した
最後の一杯を自粛した
これ以上は駄目だと
心が警報を鳴らしたから

既に酩酊
吐き出す寸前
心は透き通った
行ってよかった

寝ます。

「歓迎」

「歓迎」

青白く耀く上弦の月
赤黒く燃ゆ煙草の種

俺は普通じゃない
社会のゴミさ
野垂れ死ぬのがオチ
笑える 無様だろ

引き剥がさせる化けの皮

歪んだ思考に
馴染めない普通に
無能な俺は もう駄目だ
最後の幕を自我で迎える

白煙を吐き散らしてこの詩を綴る
漆黒の闇が迎える死を願いながら

-故に、散る-

心地良く酔えないなら頭を振れ
足りない脳味噌振り回して酔え

Death「suicide」Mu

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「二度と会わない人」

「二度と会わない人」

旅先で出会った人々
また会う機会があるかもしれないが
殆どの人とは二度と会わないだろう

そんな人々に対して
憤怒を糧に殴打するもまた出会い
善愛を込め言葉を交わすも出会い
それが一期一会でしょ

旅先で出会った人々
また会いたいなって思う人も
もう面見せんなって思う奴も
縁が交わった事に変わり無し
いつか何処かで会うかもね。

旅先で出会う人々へ
旅先で関わった人へ
私への最上のおもてなしをあり

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「酒」-第三者視点-

「酒」-第三者視点-

「お酒の飲み過ぎは辞めなよ。」
-大して飲んでねぇ。

「酒に逃げてどーすんの?」
-勝ったから酒飲むんやで。

「薬飲んでるんだから控えなよ」
-ごもっとも。

「心配してるのにそうやって、
無下にされると馬鹿馬鹿しくなるよ」
-酒飲めなくなった時が終わりや。

「控え目にしなよ、度数強いんだから」
-中途半端が一番悪いんや。
このBARの酒程上等な酒はねぇ。

生きる為の燃料として
今日の私

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