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【詩】

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心に浮かんだまま書き殴られたものたち。
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2023年4月の記事一覧

【ひとりごと】晴レ男、雨メ男

【ひとりごと】晴レ男、雨メ男

朋輩は雨雲を吹き飛ばす
不思議な力を持っている

久々に顔を合わせ
楽しいひとときを
俺ができることは
飯を振る舞うこと
それくらいだなぁ

彼のお陰かな
ひとつ嬉しい
結果を貰えた

かく言う私は雨を呼ぶ
外に出れば雨が降って
中に入れば直ぐに止む

はれおとこ
あめおとこ

晴女
雨女

大本命はまだ先だから
明日はおうちで雨宿り

のんびり、のんびり
雲の、流れるままに
空が、流れ移る様に

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【詩】勿れ

【詩】勿れ

下を見続けること勿れ
どん底だと思ったとしても
其処は決して底ではないのだから

驕り続けること勿れ
過剰なる自我の押付けほど
なんとも情けないものはないのだから

自身の自信を閉ざすこと勿れ
生き物には必ず自分にしかない何かがある
それを自ら閉ざしてしまうのは勿体ないから

諦めること勿れ
物事の終着点は思考停止の果て
目指すものを捨ててしまうのは悲しいから

怠惰に過ごすこと勿れ
一度堕落すれ

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【詩】馬鹿正直

【詩】馬鹿正直

羽ばたくことを忘れた烏は
やがて道端で轢死体になる

歩むことを止めた人間は
薮の中隠れる木偶になる

信じる心を忘れてしまえば
狡猾に上手に世間を渡れる
黒くて暗い思念の渦の中で

嘘を忘れて生きていれば
狭苦しい中に光が射すよ

馬鹿でいいじゃない
狡賢いよりずっとね

朋輩に向けたあの言葉
風化し切った記憶だが
彼の光になったらしい

道標も目印も目標も無い道の先に
銀河の抱擁が待っていると

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【詩】銀河

【詩】銀河

貴方はそこで待っていてくれた
優しくて温かくて柔らかな微笑
そんな貴方を、忘れないように
私はこれから夢物語を残すんだ

貴方はきっと怒るだろう
夢の中で私に見せた激昂
それを遥かに上回るほど
貴方はきっと怒るだろう

貴方を裏切る形になっても
私はこれから見た夢を語る
世界の最後に笑ってくれた
貴方のことを忘れはしない

私の呼吸が
私の鼓動が
私の脈拍が

終わりを迎えてしまった後に

貴方と

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【詩】Maintenance

【詩】Maintenance

まだ四月の中頃だと言うのに
随分せっかちな鯉のぼりだね
春風はどうだい心地好いかい

今からウォーミングアップかな
今日も今日とてすごい風だよね
可愛いもんだねぇ、泳げや泳げ

愛車のメンテナンスタイム
徒然なるままに言葉を記す

酒を少々
美味なり

工場夜景を彩る焔

愛犬の怪我

心のメンテナンス
体のメンテナンス

日々精進日々調整

おやすみなさい。

【詩】天点

【詩】天点

南風に後押しされながら
フレア・スカートの様に
ズボンの裾を膨らませた

左手が斜陽を浴びる
黝く映る赤十字の骸

たまには酔狂になってもいいじゃない

進路ハ未ダ定マラズ
私ノ夢ハ希望ハ一体
帆ヲ張ッテ錨ヲ沈ム

南西の風

きっと正しい答え

お月様のステージが徐々に短く
太陽との境界線にシャングリラ
素晴らしき青く白く無色透明な
この大空に幾つもの点が繋がる

点と点を結べば縁になる
点と天

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【詩】水響

【詩】水響

南東の風
川下から川上へ

狂乱の宴
始まりの金はいつ響く

水鳥が飛び込む
凪の水面に円を描く

拙い言葉を紡ぐ筆
たまにはこうして酔いしれる

どこからか蛙の声
相槌を打つのは雉と烏

晴れ間はやがて曇天に消え
雨と雷を落っことす準備を

春先の暴風に乗って
隣国の砂漠が届くらしい

曇天をいくら眺めても
積み上がる不安と緊張

生きる世界

あなたにまた会えたらなぁ

いつまで経っても消えぬ

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【詩】Do I love me?

【詩】Do I love me?

珍しく窓辺で休んでいた雀
突風に乗って彼方へ飛んだ

時々
どうしようもなく
自己嫌悪に苛まれる

なんでここにいるの
なんでいきしてるの
なんでいきてるの?

頭の中でぐるぐるぐるぐる
暴走するメリーゴーランド
そこに乗ったひとりの死神

「早くやめちまえよ」

お前さんの言いなりになるつもりは無い
だけどお前さんとは切っても斬れないね
そのひんやりした大鎌を優しく生首筋に
そっと優しく当てては

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【詩】燃陽

【詩】燃陽

雨が降った後の夕焼けは
空を焼き切り夜を迎えた

日の出より少し前
肌寒い朝を迎えた

東に背を向けてココアを飲む
微かに温まる喉と左肩の後ろ

右肩を温めながら白煙を吐く
昨夜眠るのに薬は不要だった

Day 1
The Beat
Burn It To The Ground

藍も変わらずこころの中は
黒と白と灰色のモノクロ色

START

太陽に引火して萌えるこころ
心臓火器鳴らす鼓動は重低

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【詩】春嵐弍-舞桜

【詩】春嵐弍-舞桜

南風が裾を袖を膨らませる
流雲が月の前を駆け抜ける

ナンバー・ワン
オンリー・ワン

桜が跳ねる踊る
月灯の素敵な夜

バスドラムが叩きつける
重低音に酔っ払って舞う

エルイーディーも虫が寄らなくて良いが
天然100%のムーンライトも乙なもんだ

咲き誇る桜に投影
今宵俺が頂を貰う

南西の風は相も変わらず凄まじく
明日は明日の風吹くと耳元で叫ぶ

低層を流される雲に負けず
月光に照らされ気が

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【詩】Kami Kago.

【詩】Kami Kago.

三羽六羽白蝶の乱舞
籠には一枚希望の紙

南西に向けて吹く春風
黒衣を暖める快晴の陽
透明な青空は眩く遠く

参拝

鳥居と鐘と境内と神様に
全霊の二礼二拍手一礼を

残り二時間

今日は友の誕生日

今日も今日とてガラ空きの鉄塔

神の加護を頂いても
生かす殺すは俺自身

伸びた刈り上げを抜ける
息吹が何とも心地良いね

真正面には太陽

揚羽蝶はまだ見かけないが
紋白蝶が草花の隙間に踊る

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【詩】括

【詩】括

ひと月半明けて飲んだビールは
全身に染み渡る様に美味かった

今日が終わった時に
人生を一区切りする

酒と共に吸った煙草は
切ないような味がした

四年と七ヶ月
光陰矢の如し

色色々々あったけれども
何やかんや楽しかったぜ

馬刺し、鶏唐、ホタルイカ、揚げ豆腐
楽しかった思い出と、忘れたい出来事
ツマミは豊富、酒を流し込んで味わう

辞職を承認する

このたったの七文字で
終わってしまうひと時

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