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『人間 わがままに生きたほうが勝ちよ』

【老後の資金がありません!】

■日本/2021年
■監督: 前田哲
■脚本: 斉藤ひろし
■ 出演: 天海祐希、松重豊ほか

面白くてほっこりする邦画でした。ポスターの感じからコメディなのは明らかなのですが、感動するようなシーンも後半にはあって、見応えがありました!しかし、なんといっても主演の天海祐希さんが最高でしたね\(^o^)/


50代の一般的な主婦である後藤篤子(演:天海祐希)は老後2000万問題をニュースで耳にして、節約生活を過ごしていました。

そんなとき、義父が亡くなり葬式費用を全額負担することになり、フリーターの娘はバンドマンの彼と子供を授かり結婚することになります。

挙句の果てには、夫(演:松重豊)の会社は倒産し自身もパートの契約期間が終了となり夫婦で失業します。家計は火の車です。

どんどん貯金がなくなっていきます。そのうえ浪費家の義母と一緒に暮らすことになるのです。義母は真面目で倹約家の篤子とは異なり、自由奔放で我儘なので、篤子は義母に振り回されます。

しかし、篤子は次第に義母の生き方や考え方を少しずつ尊重するようになっていきます。

篤子は節約ばかりで自分の欲しいものや時間をいつも犠牲にしています。タイトルのセリフは、終盤に義母が篤子に向けて放ったセリフです。
周りは迷惑かもしれませんが、確かに義母のような生き方は本人は幸せなんだろうなぁと感じました。

そして、この映画を観て素敵だなぁと思ったのは篤子さんと旦那さんが仲がいいことです。いきなり訪れる困難や、予定外の大きな出費があっても2人は大喧嘩をしません。普通の夫婦なら、もっと険悪になってそうなんだけどなぁと観てて思ったのですが、そんなシーンはまったくありませんでした。

この映画は老後2000万円問題について、正面から切り込んだような作品だと感じました。「ホントに2000万も必要なの?」という誰しもが抱いている疑問です。篤子さんたちも、最終的には自分たちらしいライフスタイルを築いていくことになります。また、世界中で仕事、子育て、妻業務、そして節約に頑張っている主婦の方たちに、自分をもっと大切してほしい!というメッセージが込められている作品だなぁと勝手に思っています(笑)

そして、出演者がなかなかと豪華でした!個人的には葬儀業者の友近さんがお気に入りです(^^)演出も出演者もかなりコメディ調でですが、意外と考えさせられる作品で、おすすめです(*^^*)

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<一言メモ>

邦画で日常を描いている作品は、共感しやすいのがいいですよね(^o^)
しかし、2000万か、、、遠いな、、、

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