「平穏」を 過去形で 飾られた 友達。 惨状も 毎日なら 日常。 国境をまたぐ 貨幣。 戦場を 更新しても 戦場。 薄氷の上の 平和の国。 深々と 降り積もる …
静寂に 波をつくる タクト。 聴衆を 丸のみする 旋律。 無から 音を つくり出す マグマ。 指揮者が 命を授ける 色調。 土によって 装いを変える 紫陽花のよ…
東の空が 太陽を 投げてから 西の空が 受け取るまで。 世界中の 凹凸を すべて 平らにできる力が 備わったら。 人工と 生物を 無へと 返すなら 「再生」 と…
他人に 最期を 手渡して 奪われた 自由。 飢えに弄ばれた 大蛇のように 絡みつく 拘束。 頭の中で 何を考えてもいいことが 自由なら 私は自由。 見上げれば …
帰ってからの 倦怠を 秘めながら 屈託のない笑顔にやられ また 旅行記の中。 楽しみにしていた本の 新しいページを 空気にさらすような、 私をも追い抜く 高揚感…
次々に 心奪われ 関心の 入り口。 噂に揺れる 創作の下 果実をつける 他人の声。 夜空を舞う 白鳥にも 引けを取らない 作品を彩る 装飾。 月明りに 育まれ …
梅の香の 雨音にも 負けそうな 子供の声。 目や耳が 受け取る、 言葉に着替えた 電気信号。 今は まだ 理想郷。 取り残された 現在。 タイムリープものが 埋…
奪いに行く 笑い声。 空が 急に 泣き出しても 地球の底力に 地面が 歪んでも。 ひとを 笑わせる仕事。 繋ぐ手が 昨日 離れても 好きな人の声が さっき 二度…
出来損ないの国。 数字を付けて 歴史にした 疾風。 空を真似して 散りばめた 自由。 野放しにして 芽生えた迷惑に 春の面影。 サバンナを 反面にしてつくった …
暗闇に 光を連れてくる 火花。 夜と一緒に 写真を撮るときのよう。 天寿を全うする前に 荒野に飛び散る 花びら。 文明が 鎖を外した 選択肢。 昔 頭から着せら…
知ってる世界なんて ひと握り。 ネットに 波乗りして 無限に飲み込まれるまでの時間は 炭酸の気泡が 一生を終えるまでと 同じくらい。 この世界に 影をつくらない…
吹いてきた風の中 立てる 聞き耳。 髪を 荒らしながら 囁く噂めているらしい。 夜空を 光で塗りたくるような都会から 離れているからだろうか。 勤労を 産声に捧…
赤くて 透明な ガラスの炎。 風に 揺らめき 涼しさを 奏でる。 ここまでの 屋根の下も これまでの 足跡も きちんと 人数分。 心が 手に取った画材で 描き上…
他人《たにん》の名に 身を潜める 人影。 信頼をくれた人の 内ポケから抜き取る 緊張感。 人に 色目を使う 貨幣。 私利に走ろうと 私欲を抑えようと その大金の…
空席の舌先で 息を吹き返す 味の記憶。 空腹を きっかけに 野生を取り戻す 犬歯。 途中まで 命と繋がっていた 香ばしい食材。 親と子として 取り沙汰されるのは…
隙間のあいた時間に 頭から飛び込んで 次の予定まで 泳いでいたい エンタメ。 不要不急の 濁流に 飲まれても どんな不祥事が 世間を揺るがす 震源となっても。 …
霧夢繕楽《きりゆめぜんら》
2024年6月20日 17:20
「平穏」を過去形で飾られた友達。惨状も毎日なら日常。国境をまたぐ貨幣。戦場を更新しても戦場。薄氷の上の平和の国。深々と降り積もる送金。疲労の蓄積する支援。自分の生活に群がる焦点。環境の病状など後回し。また疎かになる未来。花が告げる不整脈な季節。大病を手招く「今がよ
2024年6月19日 17:15
静寂に波をつくるタクト。聴衆を丸のみする旋律。無から音をつくり出すマグマ。指揮者が命を授ける色調。土によって装いを変える紫陽花のよう。指揮台を狙い暗闇に浮遊する眼光。望むのはひとつきりの席かまだ聞こえぬ高みか。誰のための音楽かは霧の中。完成のない未来を完成へ近づける試み。
2024年6月18日 17:33
東の空が太陽を投げてから西の空が受け取るまで。世界中の凹凸をすべて平らにできる力が備わったら。人工と生物を無へと返すなら「再生」という名前にすべてを背負わせた、悪魔には一目置かれる善行。他国を領土と勘違いする王の前。恐怖の片鱗を見せつけ無傷のまま従属を欲しいまま。その姿は救世
2024年6月17日 17:17
他人に最期を手渡して奪われた自由。飢えに弄ばれた大蛇のように絡みつく拘束。頭の中で何を考えてもいいことが自由なら私は自由。見上げれば草原。足元にある空が刻々と変える空模様。夢中で頬張る空想から出れば他国との争いに転がり落ちたこの国。石ころのように地面に馴染む味方と呼ばれたたくさんの国民。大口
2024年6月16日 17:26
帰ってからの倦怠を秘めながら屈託のない笑顔にやられまた旅行記の中。楽しみにしていた本の新しいページを空気にさらすような、私をも追い抜く高揚感。旅先での常識は絶対。暗闇を引き裂くはずの朝日が地を這うように私の前を歩いても静寂を献上して服従。目の前の旅路へと背中を押したのは大声。追いかけてくる銃声から
2024年6月15日 17:54
次々に心奪われ関心の入り口。噂に揺れる創作の下果実をつける他人の声。夜空を舞う白鳥にも引けを取らない作品を彩る装飾。月明りに育まれ夜空へと枝葉を伸ばす好意や反発。歓声や罵声で賑わう蜃気楼の中の観衆。夜の片隅桃の香の好意に花開く安堵。
2024年6月14日 17:28
梅の香の雨音にも負けそうな子供の声。目や耳が受け取る、言葉に着替えた電気信号。今はまだ理想郷。取り残された現在。タイムリープものが埋める心の隙間。時代の先頭の方で望むもの。子供の声も入るなら全身白でキメる前に増やす流れの舵取り希望。
2024年6月13日 17:10
奪いに行く笑い声。空が急に泣き出しても地球の底力に地面が歪んでも。ひとを笑わせる仕事。繋ぐ手が昨日離れても好きな人の声がさっき二度と聞こえなくなっても。春風に手を離した桜の花びらのように地面を彩るたくさんの人。溺れるほどの称賛。たくさんの相手側の魂を大きな空に返したから。私を見てあとに続
2024年6月12日 16:59
出来損ないの国。数字を付けて歴史にした疾風。空を真似して散りばめた自由。野放しにして芽生えた迷惑に春の面影。サバンナを反面にしてつくった罰則付きのきまり。仲良くなれなかったゼロ。まばらになってゆく姿は朝に触れ始めた東京の街並み。私を取り締まるきまり。記者が口から飛ばした紙ひこうき。真っ直ぐ飛んで私に
2024年6月11日 17:02
暗闇に光を連れてくる火花。夜と一緒に写真を撮るときのよう。天寿を全うする前に荒野に飛び散る花びら。文明が鎖を外した選択肢。昔頭から着せられた無防備。味方になれば恋のように増えてゆく記念日。装飾されてゆく装備。心温まる言葉が願う自衛と友情。虫の音を手で払い保つ夏の平穏。羽が生えれば誰もが火
2024年6月10日 17:17
知ってる世界なんてひと握り。ネットに波乗りして無限に飲み込まれるまでの時間は炭酸の気泡が一生を終えるまでと同じくらい。この世界に影をつくらないものが瞼の中の黒い水晶に映るかは私にはわからない。口から発しても影をつくらず見ることのできない言葉たち。光からの誘いを断るようなものが見えたのなら間を取り持ったのは心だろ
2024年6月9日 17:31
吹いてきた風の中立てる聞き耳。髪を荒らしながら囁く噂めているらしい。夜空を光で塗りたくるような都会から離れているからだろうか。勤労を産声に捧げた父親との鉢合わせなんてまるで虫の息。最低限の少数精鋭。誰が抜けても完成しないパズル。空想上の伝えたときの反応など夏の夜空に冬の星座を見つけた操縦士のよう。共
2024年6月8日 18:04
赤くて透明なガラスの炎。風に揺らめき涼しさを奏でる。ここまでの屋根の下もこれまでの足跡もきちんと人数分。心が手に取った画材で描き上げた一枚も同じものがない風景画。体のいつかのどこかには生息することもある絶縁願望。お互いにまだ燃えたまま。できることならその息で粉々にして季節の風に遊び相手と
2024年6月7日 16:56
他人《たにん》の名に身を潜める人影。信頼をくれた人の内ポケから抜き取る緊張感。人に色目を使う貨幣。私利に走ろうと私欲を抑えようとその大金の自由。救いの手に必要なのは貨幣より体の中。貨幣を集めて届けた物資。群がる人々の背中を突き抜ける銃声。使い方に翻弄される様は赤い月光に陶酔する刃物のよう。貨
2024年6月6日 16:37
空席の舌先で息を吹き返す味の記憶。空腹をきっかけに野生を取り戻す犬歯。途中まで命と繋がっていた香ばしい食材。親と子として取り沙汰されるのはどの鳴き声までだろう。団欒から離れたところで煙へと着替える炎。花を着飾って迎えてくれる植物も道のもう一方で待つ立派な生命。命の器を口へと運び心臓で空気をくすぐる私
2024年6月4日 18:02
隙間のあいた時間に頭から飛び込んで次の予定まで泳いでいたいエンタメ。不要不急の濁流に飲まれてもどんな不祥事が世間を揺るがす震源となっても。視線を手招きするシュート前のフェイク。逸らした視線の陰でゴールへと押し寄せる摩擦音。舞台上を支配する黒塗りの空気。先を争って伸びてくる光を滴るほど浴びる主人公。光