詩『リハを終えた未来』
命から上がる炎は
次の命へと
くべられ
その命の周囲を
また
明るく
照らす。
充満する音を
全身と
体内に
浴びて
飛び跳ねる
多幸。
口の中に
飛び込んだカカオの
間隙をついて
逃げ出した
甘い芳香。
存在する全ては
歴史を
縦に
灯してきた炎が
今もまだ
燃えている
証左。
片道の翼に
乗り込み
突っ込んだ
先人。
汗が
ひたすら逃げて行く
他国の地。
幻で描いた食料に
全ての動きを
失った
先人。
走り始めた
略奪する
意思。
沿道から
声援を送る
止められなかった
意思。
ぶっちぎりで
独走した
凄惨な
過誤。
書き直しても
また
真実に戻る、
他人のものを
奪おうとした
過去。
未来なら
無限に
変幻自在。
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