詩『赤いメールが届く』
初対面の
夜空に
光と音と匂いを
手渡し
煙へと
着替える
火花。
発明に
内在する
二重人格。
互いに
散らつかせながら
震えて過ごす
人間の
弱さの
象徴。
心臓が止まるまで
本物に触れぬまま
終わると思い込んでいる
絵画「想像」の中の
戦火。
動力は
垂涎に塗れた
欲望か
生き血の滴る
怨嗟か。
一度
傾斜に捕まれば
転がり続ける
難敵。
戦いは
前提か
最終手段か。
自由の中を
泳いでいた同士が
血液で
地球を洗う前に
でき得る限りの全部を
全ての意思決定者は
しているだろうか。
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