詩『差別的な告別』
青と黄色の
大地を
先に
爆風で
染め始めた
大国。
分かれ道で
選んだのは
味方も
無傷で
終わるわけのない
道。
赤い十字にも
衝撃音が
走り
駆け上がる
幼い魂。
自衛とは
侵攻の
肩を持つ
言い訳。
境目を
乗り越え
2年半。
互いに
2年半
憎しみの目を
向け合えば
終わりの合図が
配られても
体から
憎しみが
抜けないか
嫌気が
体に
充満しているか。
境目を越えた
後攻。
背中に
羽が生えた
戦う服を着ていない
大国の人々。
先攻の大国で
消えてゆく
民間人の命に
灯されることのない
同情の炎。
自分の国の
国民を
死に
近付けてまで
欲しかったものとは。
正義が
戦場と
混ざり合って
混沌。
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