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読書記録

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青木厚著「空腹こそ最強のクスリ」/空腹力を鍛える。

青木厚著「空腹こそ最強のクスリ」/空腹力を鍛える。

3年ぶりに、東京で一人暮らしをしている長男がギターを背負って帰って来ました。(暇さえあればギターを弾いているため肌身離さず携行しているのです^^;)3泊して既に東京に戻りました。(^^)/~~~

聞けば、今 1日1食生活をしていると言うので詳しく聞いたところ、
お腹の調子を悪くした事がきっかけでこの本を読み実践していると。

早速購入して読みました。
あっという間に読了。
(文字数が少ない?)

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斎藤幸平著 「人新世の資本論」/脱成長するしかない。

斎藤幸平著 「人新世の資本論」/脱成長するしかない。

今の今まで私は、「お金を回す」「経済を回す」事が良いのだと思い込んでいました。
この10年、それまで長年の間抑えていた物欲を適度に開花させ(?)ていた私でしたが、このまま今まで通りのいわゆる「豊かな」ライフスタイルを続けていたら、地球は大変な事になるよ、という戒めの本でした。

正直なところ私にはなかなか解読困難な内容で途中斜め読みしたところも。でも、とにかく読了出来た事で得る事は大きかったように

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佐々木典士著「ぼくたちは習慣で、できている」/勝手に体が動くようになるという事。

佐々木典士著「ぼくたちは習慣で、できている」/勝手に体が動くようになるという事。

人の行動は、45%は習慣でできているそうです。
何かをしようとする時、頑張らないと出来ない事と、勝手に体が動いてしまう事がありますよね。
ならば無意識に行動する癖を付ける事が有効であると以前考え、その時たったひとつだけだけど身に付いた事があります。
それは、寝る前のトイレのひと拭き。これだけは欠かさず出来る様になりました。私偉い。^^;
本当にひと拭きなので、ちゃんと汚れが取れている自信はないです

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多良美智子著「87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし」/私の目標が見つかりました♡

多良美智子著「87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし」/私の目標が見つかりました♡

Youtubeで見つけた、Earthおばあちゃんねる↓

当時85歳だったおばあちゃんこと多良美智子さんの団地での暮らしを、当時15歳だったお孫さんが動画にしたものです。
それが、本になりました。

ご紹介した動画は、手作りの物に囲まれて団地暮らしを楽しまれている様子をお孫さんが時に質問形式で紹介しているものですが、
他はお料理動画が多いです。

ご主人を亡くされ1人暮らしですが、
賃貸で暮らして

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一田憲子著「ラクする台所」/台所が好き♡

一田憲子著「ラクする台所」/台所が好き♡

私は、正直言ってお料理が得意ではありません。
胃が弱くて何でも食べられる訳ではないのと、何を出しても反応がない夫のせい。という事にしております。笑
それでも、ほぼ毎日、
基本的にはご飯を作っています。
もちろん、お惣菜を買ってお皿に載せたり、スーパーのお寿司で済ませる日もありますが。

専業主婦の私でさえ、
この、毎日のご飯の支度が悩ましい。
一生終わる事がない「義務」と思えば思うほどやりたくなく

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海外メディアは見た「不思議の国ニッポン」クーリエ・ジャポン編

海外メディアは見た「不思議の国ニッポン」クーリエ・ジャポン編

「クーリエ・ジャポン」は、
世界中のメディアから厳選した記事を日本語に翻訳して掲載する月額会員制ウェブメディア。
2005年に隔週刊誌として創刊し、2016年にウェブに移行。現在の会員数1万人。だそうです。

書店で視界に入り興味を持ったので購入して読みました。

↓目次の一部

◆何故日本人は金メダルでも謝罪するのか
◆ファックスを辞められない理由
◆義理チョコは何故なくならないか
◆年功序列が

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キューリング恵美子著「ドイツ人はなぜ自己肯定感が高いのか」/自分軸のドイツ人、他人軸の日本人

キューリング恵美子著「ドイツ人はなぜ自己肯定感が高いのか」/自分軸のドイツ人、他人軸の日本人

著者は、1986年に靴メーカーに就職、転職した会社でドイツ人の男性と出会い結婚。34歳で渡独。
ドイツの常識は、日本人のそれとは全く違っている事に衝撃を受ける。
ドイツ人が、世間体よりも自分らしさを1番大切にしており、その自己肯定感の高さにとても驚いたそうです。
自分を大切にしているから、他人を気にする必要がないというのです。

日本人は、自己肯定感の低い人が本当に多いですよね。
それはどうしてな

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稲垣えみ子著「老後とピアノ」/ピアノレッスンで見えて来たもの♪

稲垣えみ子著「老後とピアノ」/ピアノレッスンで見えて来たもの♪

稲垣えみ子さんは、朝日新聞社で論説委員、編集委員を務め、2016年50歳の時に早期退社。
その後ひょんな事から、40年前に挫折したピアノを習う事になったそうです。
その、ピアノに向き合う日々の中から人生における宝石を見つけた…
そんな音楽奮闘エッセイです。

とってもユーモア溢れる文章で、
クスッと笑ってしまう箇所多し。
私も長年ヴァイオリンの個人レッスンを受けた身ゆえ、
とても興味深く
ウンウン

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伊東ゆう著「万引き 犯人像からみえる社会の陰」/万引きの実態

伊東ゆう著「万引き 犯人像からみえる社会の陰」/万引きの実態

以前、生まれて初めて万引き現場を目撃してしまった事を書きました。

小学生の女の子が、
私の目の前で栄養ドリンクを取ってポケットに入れたのです。
あの時私は、咄嗟に固まってしまい声も出ず、でも気になって追いかけ…
その結果、犯人の保護者らしき人が現れその人が商品を購入した所まで見ました(ーー;)
あの時本当はどうするのが正解だったのだろう?ということが知りたくなり、
この本を読んでみたという訳です

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村上春樹著「風の歌を聴け」/Blowin’ in the Windが聴こえる

村上春樹著「風の歌を聴け」/Blowin’ in the Windが聴こえる

たぶん再読なはずなんですが、
内容を全く覚えていませんでした。
村上春樹のデビュー作だそうです。
160ページ程度の中編。

各章ごとが数字で区切られており、
長さがまちまち。数行で終わってしまう章もあり、
何をもってここで区切るのか?と、少々イラつきながら読み始め、「国境の南」ほどにはなかなか入り込めないまま中盤まで読み進めました。

しかし、次第に村上ワールドが
体にじわじわと染み込んでくる。

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村上春樹著「国境の南、太陽の西」/嘘のない心象風景

村上春樹著「国境の南、太陽の西」/嘘のない心象風景

先日、BSプレミアムで、
村上春樹さんの「ノルウェイの森」出版に至った経緯を辿ったドキュメンタリー番組「世界のハルキはこうして生まれた」を観ました。
私は普段、基本的には番組表を見る事はないので、たまたま、です

「ノルウェイの森」は、
「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」に続く初の恋愛小説。
当時出版に関わった大手出版社の担当編集者さんや、ハルキさんの学生時代の同級生、映画版を制作されたト

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藤原和博著「父親になるということ」/自分の呪縛を解く事で子も親も癒されていく

藤原和博著「父親になるということ」/自分の呪縛を解く事で子も親も癒されていく

藤原和博さんは、
東大〜リクルートを経て
中学、高校の校長先生になられた、
少し変わった経歴のお方です。

ご長男の玄さんが4歳の時に渡英。
玄さんが保育所や学校になかなか馴染めなかった事や、
同時期に次のお子さんが生まれ
奥様の体調もなかなか回復しないという中、仕事のストレスも重なって激動の数年を過ごされた。
その数年の間玄さんとの触れ合いを通じて得た学びの記録です。

それまで日本で
ごく普通

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恩蔵絢子著「脳科学者の母が、認知症になる」を読んで

恩蔵絢子著「脳科学者の母が、認知症になる」を読んで

脳科学者として感情の研究を続けて来られた著者のお母様が認知症を発症。
母の介護に奮闘しながら
時に翻弄されながら
研究者目線プラス1人の人間として娘として、冷静に人間観察を続けておられる著者の、介護日記です。

以前、こちら↓で書いた、

こちらのお話↓

施設に入っているお年寄りが10人いたとして、全員に鉢植えのお花をあげ、
Aグループには「水やりなどのお世話は全てお任せしますね」と言い、Bグル

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東野圭吾著「沈黙のパレード」を読みました

東野圭吾著「沈黙のパレード」を読みました

ドラマや映画でお馴染み、ガリレオシリーズ6年ぶりの長編。
期待を裏切らない面白さでした。

映画化され、今年上映予定ということを読んでから知りましたが、
東野さんともあれば、最初から映画化を想定されておられるのでしょうか。
パレードの様子が鮮やかに目に浮かび、その陰で実行されていた対照的な物語が悲しく心に響きました。

東野さんの作品はいつも読み終わってから改めてタイトルに込められた想いに気づかさ

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