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鈴木宣弘著「世界で最初に飢えるのは日本」/食糧危機問題がヤバい。

鈴木宣弘著「世界で最初に飢えるのは日本」/食糧危機問題がヤバい。

最近繋がったあみあみさんの記事で視聴したこちら↓

恐ろしい内容でした。25年ぶりに改訂された農業基本法がヤバいんです。
今苦しんでいる農家への支援は全く行わず(海外では普通に行われている施策です。)田んぼを潰すことに何百億円もの補助金を出し米作りを減らそうとしているだけでなく、農地にしてさつま芋を作ることを奨励、そこに向かわない農家には罰金を課す。
はぁ⁈
いったい何がしたいんでしょうか。

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青山透子著「日航123便墜落の新事実」/政府の、国民を救わない保身体質を暴く本。事実であるならその罪は果てしなく重い。

青山透子著「日航123便墜落の新事実」/政府の、国民を救わない保身体質を暴く本。事実であるならその罪は果てしなく重い。

私たち夫婦が結婚した翌年の夏、夫の実家へ初めて帰省した翌日に起きたのが、坂本九さんも犠牲となったあの日航機墜落事故でした。夫の実家の茶の間で皆でずっとテレビ報道を観ていたことをとてもよく覚えています。 

森永卓郎さんの「書いてはいけない」と、元日本航空客室乗務員 青山透子さんの本を読み大きな大きな衝撃を受けました。

この事故にこんな大きな疑惑があることを私は今の今まで知りませんでした。

陰謀

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脇屋友詞著「厨房の哲学者」/重要なのは、「何」を選ぶかではなく「何か」を選ぶこと。

脇屋友詞著「厨房の哲学者」/重要なのは、「何」を選ぶかではなく「何か」を選ぶこと。

脇屋氏は知る人ぞ知る中国料理の巨匠ですね。この本を読んでいて、中国料理の世界で日本人が大成するという事の凄さを知りました。

占い師だったという脇屋氏のお父様は、家庭内で絶大な権力を持っており、中学を卒業したら赤坂の中国料理店で働く事が勝手に決められたのだそうです。

中学を卒業後すぐに(高校進学を親から許されなかった)親元を離れ朝早くから夜遅くまでひたすら重い鍋を洗っては運ぶという苦行に、脇谷氏

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絵本「まゆとおに」/やっぱり北風より太陽なんだと思う。

絵本「まゆとおに」/やっぱり北風より太陽なんだと思う。

お友達のmuさんの記事を読み、興味を持ち購入して読みました。

ある山に住むやまんばの娘まゆと鬼のお話です。
やまんばと言ってもスリムでカッコいい素敵なママです。そしてまゆは、人を疑う事のない純真無垢な、だけど驚異的なパワーを持つ女の子。(私とはえらい違い)
鬼と出会い命を狙われるものの、
結果的に鬼と仲良しになっちゃう。
またやまんばママが懐の深い人情溢れる人で。
鬼をハナから危険視するのでなく

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平野啓一郎著「死刑について」/死刑制度について考えてみた。

平野啓一郎著「死刑について」/死刑制度について考えてみた。

重い内容の本ですが、興味を持ち読んでみました。
ご興味ない方はどうぞスルーしてくださいませ。

平野氏は元々は死刑肯定論者だったが、「決壊」という、被害者の心情に寄り添った小説を書く際の取材を通じて、被害者家族に対し国のケアが全くなく放置されて来た実態を知る。
それをきっかけに、人が人を殺す死刑制度に疑問を持つようになり、死刑反対の立場を取るに至った。

何故か。
「決壊」執筆にあたる取材で知った

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ひすいこたろう×SHOGEN著「今日、誰のために生きる?」

ひすいこたろう×SHOGEN著「今日、誰のために生きる?」

たくさんのnoterさんがお読みになっていて、皆さん読んで良かったと書いておられたので私も読んでみました。

江戸時代末期の日本は、今よりずっと不便な生活だったにも関わらず、皆楽しそうに生きていたという。
それに引き換え、現代人はエアコンがあり毎日お風呂に入れ水洗トイレがあり
食べ物に困らずわりと贅沢な暮らしをしているのに、皆幸せそうに見えないのは何故なのか。
日本人が忘れていた、人間としての根源

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森下典子著「日日是好日」映画も観て感じた事♡

森下典子著「日日是好日」映画も観て感じた事♡

随分前に本を読んでおりましたが
映画は観ていなかったので
編み物(中毒です)をしながら数回に分けて視聴しました。(現在アマプラで視聴可能です)

原作はこちら↓

とても印象深い本でしたので、細かいところまでよく覚えております。

<私の記憶に残っていること>
⚫︎お茶の作法は、メモして覚えるものではない。体が勝手に動くくらいお稽古を重ねて体に染み込ませること。
⚫︎季節が変わったら今まで覚えたこ

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森永康平著「国の借金は問題ないって本当ですか?」/税金ってなに?国債って何?MMTとは?

森永康平著「国の借金は問題ないって本当ですか?」/税金ってなに?国債って何?MMTとは?

最近、Youtubeでよく、「税金は財源ではない」という話を耳にしておりました。

室伏謙一さんの説明で大まかには理解できましたが、もう少し深く知りたいと思い、たまたま知ったこの本を読んでみました。

この本の基本的な考え方は、MMT(現代貨幣理論)に基づいております。

MMTとは

ご存知の通り、国の借金とは国債のこと。1月〜3月の予算審議で決まった予算は、4月になると即座に執行される。公務員

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杉井光著「世界でいちばん透きとおった物語」/類い稀な読書体験でした♪

杉井光著「世界でいちばん透きとおった物語」/類い稀な読書体験でした♪

去年、長男の誕生日プレゼントに贈ったこちらの本を読みました。(彼は電子書籍オンリーなのだけれど、この本は紙の本しか売っていないそうで)

↑誕生日プレゼントにしては激安^^;

story

電子書籍では販売不可能、紙媒体だからこそ味わえる何かがあるというこの本。
ストーリー自体はこう言っては何ですが、ごく普通の推理小説仕立て。
最後は隠された愛情表現が熱すぎて少し気持ち悪いくらいに感じてしまい若

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横山起也著「編み物ざむらい」/糸と編み針で悪と闘うお侍さんの話。

横山起也著「編み物ざむらい」/糸と編み針で悪と闘うお侍さんの話。

書店で目が合い、「何だこりゃ?」と手に取り購入しました。

時はおそらく江戸時代^^;
主人公感九郎は、悪徳医者の不正を暴こうとした事で、仕えていた家から召し放ち(首)となり、さらに親からも勘当された。
実家は落ちぶれた武家という家柄ゆえ編み物の内職で食いつないでいた感九郎。自分にできる事は編み物だけ。という事で、仕方なく編み針を持って家を出る。

【自分の中にあいている「穴」と向き合う】
本来な

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森永卓郎著「ザイム真理教」/財務省の不都合な真実

森永卓郎著「ザイム真理教」/財務省の不都合な真実

話題の本を読みました。

今まで政治経済にほとんど興味を持っていなかった私ですが、
コロナ騒動以降この国の施策に失望した事から、そういった動画をたくさん観るようになり、この本に辿り着きました。

森永卓郎さんは、財務省の告発本のようなこの著作を書き上げ、今まで付き合いのあった出版社に持ち込んだがどこからも断られた。しかし1社だけ、たった1人の出版社があり、出版にこぎつけたのだそうです。命の危険も覚

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池谷裕二・中村うさぎ著「脳はみんな病んでいる」/脳は不思議、脳は面白い♪

池谷裕二・中村うさぎ著「脳はみんな病んでいる」/脳は不思議、脳は面白い♪

突然ですが、実は私、はっきりとした幻聴を経験したことがあります。
生きている人が吹くブルースハープの音が、本当に耳元で聴こえたのです。かなり長い時間でした。
その時私は、なんとなくですが、これは脳の誤作動的なものなのかなと思いました。生きている人(息子なんですが^^;)がさっきまで吹いていた音が、確かに聴こえる。これが幻聴なのかと思いました。

で、この本では、幻聴には触れていませんでしたが、「幻

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髙木ブー著「アロハ、90歳の僕」/ブーさんの周りに吹く優しい風と、隠れた名曲「パパの手」

髙木ブー著「アロハ、90歳の僕」/ブーさんの周りに吹く優しい風と、隠れた名曲「パパの手」

ウクレレの名手でもある髙木ブーさんのご著書を読んでみました。

【ドリフターズの歴史】
初代ドリフターズは、1956年に結成された「サンズ・オブ・ドリフターズ」というロカビリーバンド。
ちなみに、このバンド名に使われたドリフターズはアメリカの4人組コーラスグループで、日本では越路吹雪さんが歌ってヒットした「ラストダンスは私と」の楽曲をリリースしたバンドだそうです。  

初代サンズ・オブ・ドリフタ

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たかせさと美著「新しい体を作る料理」/いつも疲れてだるい体から、やる気に満ちた明るい体へ

たかせさと美著「新しい体を作る料理」/いつも疲れてだるい体から、やる気に満ちた明るい体へ

今日は、メルカリで5000円以上の売り上げがあったのでご褒美に、高級?ウィンナー珈琲を飲んで来ましたよ♪

何やら今日はコーヒーの日だそうで、LINE友達登録で(また登録したんかぃ汗)クーポンをゲットし、ドリップバッグを4つもらって満悦でございます。笑

その帰りに書店で見つけて買った本↓

フレンチの料理人として多忙な日々を送っていた著者は、下記のような酷い体調不良に悩まされていたそうです。

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