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絵本「まゆとおに」/やっぱり北風より太陽なんだと思う。

お友達のmuさんの記事を読み、興味を持ち購入して読みました。


ある山に住むやまんばの娘まゆと鬼のお話です。
やまんばと言ってもスリムでカッコいい素敵なママです。そしてまゆは、人を疑う事のない純真無垢な、だけど驚異的なパワーを持つ女の子。(私とはえらい違い)
鬼と出会い命を狙われるものの、
結果的に鬼と仲良しになっちゃう。
またやまんばママが懐の深い人情溢れる人で。
鬼をハナから危険視するのでなく、温かく迎えおにぎりをたんまり食べさせてあげる優しさ溢れるお母さんなのです。

突然話は飛躍しますが、
犯罪を犯した人を「こらしめる」のではなく「許す」こと。
そこから共に生きていく事。
これがリアルな世界で本当に実現できるかはわからないけれど、
私は可能なのではないかと思っています。


もし自分が不良少女?だったとして、不良行為が見つかった時
「断罪」されるより
「今まで辛いことがあったんだね、大丈夫だよ、これから一緒に生きて行こうね」と温かい声がけをされたら、更生できるのではないかと。

前回の記事のテーマでもあった、罪をどう償うか、にも通ずると思うのですが、
「罪」を頭ごなしに責めるより、どうしてそんなことをするに至ったのか聞いて寄り添ってあげることが出来れば、もう少し明るい方向へ行けるのではないか。
無理やり反省の気持ちを強要しなくても、心の奥深くから自然と後悔の気持ちが湧いてくるのでは、と思うのです。甘いでしょうか^^;

この絵本を読んで、ふと北風と太陽のお話を思い出し、そんなことを連想しました。

無邪気で真っ直ぐなまゆと、鬼だから悪い人と決めつけないで温かくもてなすやまんばが、鬼の心を温かくほぐしてくれたのだと思いました。

それと、muさんも触れておられましたが、全ページに、まゆの相棒らしきキツネさんがちょこんと描かれているのですが、このキツネさんがすごく可愛いんです❤︎
鬼も、最初は怖いと感じたけれど
だんだん温厚ないい鬼さんに見えてきたから不思議なものです。

いいお話でした〜♪
muさん、ご紹介くださりありがとうございました♡

久しぶりに絵本を読んで
ほっこりしたというお話でした。

めでたしめでたし🎵

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