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オヤノミカタマガジン

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予測不能な社会に生きるわたしたち。過去の経験が通用するか分からない時代に、わたしたちはこどもに何を伝えられるのでしょう。価値観の多様性が認められる世の中で、どんな役割を果たせばい…
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#コラム

映画「みんなの学校」が、公立小学校へのイメージをガラリと変えてくれた。

映画「みんなの学校」が、公立小学校へのイメージをガラリと変えてくれた。

「学校なんて、どこも信用できない」教師のイジメや性犯罪、子どもたちの不登校やイジメの問題。いつもニュースで目にするのはセンセーショナルな事件ばかり。
それらの事件は、ニュースになるくらいレアなことだし、すべての学校がそんなわけがない。
頭ではわかっているのだけど、そうしたニュースばかりが報道され、炎上し、目につくと「学校なんて信用できない」と無意識に刷り込まれてしまいそうになる。

この映画は、そ

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オモシロガリヤを育む探究堂が「知識」の意味を教えてくれた

オモシロガリヤを育む探究堂が「知識」の意味を教えてくれた

京都の上京区出町にある探究堂に行ってきました。探究堂とは、子どもたちに探究学習を行なっている塾。

「オモシロガリヤを育てる寺子屋」をコンセプトに「歩く・遊ぶ・企む」活動を通じて、子どもたちの「探究する力」を育んでいます。

http://tanqdo.jp

小学校創設を目指す中で出会った山田洋文さん、通称文さん。
ずっと見学に行きたいと思っていた希望が遂に叶い、行ってきました。

テーマ学習の

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この夏の自由研究を一段深い学びに変える!〜PBLを自宅で実践する方法〜

この夏の自由研究を一段深い学びに変える!〜PBLを自宅で実践する方法〜

PBLを夏休みの宿題でソッコー活用!3日間の東京でのPBL研修が終わりました。
とても濃密で、PBLとはなにか、どうデザインするのか、様々なことを学び、考えさせられました。

今回は、この3日間の研修で得たPBLについての学びを、ざっくりとシェアしたいと思います。
とは言え、このマニアックな情報を知りたい! と思う人も限られていると思います。でもそれじゃ、もったいない。教員の方々はもちろんなのです

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リビング学習の本当の意味

リビング学習の本当の意味

「リビング学習用に、専用の学習椅子をダイニングテーブルにセットしたほうがいいでしょうか?」

あるお客様から、そんな質問を受けました。
これはとっても深い質問だな、と感じたのであらためて「リビング学習」について考えていることをまとめておこうと思います。

「じっと座って勉強」は誰のため?学校創設に向けて、ラーンネット・グローバルスクールというスクールで小学生達とともに時間を過ごしてきました。

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学校は子どもを守ってはくれないかもしれない。けど絶対に子どもの味方でなくてはならない。

学校は子どもを守ってはくれないかもしれない。けど絶対に子どもの味方でなくてはならない。

ツイッターで話題になっていたこのマンガを読みました。

小中学と学校に行ったり行かなかったりしていた主人公(作者)と彼をとりまく9人の先生との物語です。
中でもドラゴンボールの作者、鳥山明先生との出会いで自分の居場所をようやく見つけたと思えるようになる主人公の気持ちの変化は、僕自身の過去を振り返りとても共感することができました。

「フツウ」でありたい気持ちが心を追い詰める不登校であるという状況か

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学校や教師は確かにわが子のための子育てパートナーである。

学校や教師は確かにわが子のための子育てパートナーである。

小学校(オルタナティブスクール)でインターンをしながら、感じることがある。

それは「(学校、教師は)子育ての一環を担っている」ということ。
つまり、「子どもを育てるって親だけの役割なんかじゃないんだよな」というのを親としても、教師(見習い)としても感じるのである。

社会で子育てをするこの記事を読んで、「社会で子どもを育てる」という価値観がスッと自分の中に浸透していくのを感じた。
これまでも、頭

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探究学習をしている子どもたちは、どうやって夢を見つけていくのか?ー探究メディアQトークライブー

探究学習をしている子どもたちは、どうやって夢を見つけていくのか?ー探究メディアQトークライブー

「探究学習をしている子どもたちは、どうやって夢を見つけていくのですか?」

先日参加した”学びを探究するメディア『 Q 』トークライブ―2020教育改革に向け「これからの探究学習」はどこへいくのか?ー”での質問。

このイベントは、学びを探究するメディア『Q』のキックオフイベント。Qという名前の通り様々なクエスチョンを起点に、学びは深まっていく。様々な探究の実践者たちがつながり、実践を深めていくた

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「いーれーて!」と言われたらどうする?

「いーれーて!」と言われたらどうする?

「いーれーて」
「やだよー。いま2人で遊んでいるんだから」
「ぼくだって、一緒に遊びたいよ。えーん、えーん」

今夜読んであげた絵本にこんなシーン。
断られた子は泣き出してしまいます。それを見た断った子が「いじわるして、ゴメンね」と仲間に入れてあげます。

「みんなで遊ぶと、楽しいね」

そう言って絵本は終わっていきます。

2人だけで遊びたいと言う気持ち別に、この絵本に物申すわけではないのだけど

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娘と一緒に死について考える。

娘と一緒に死について考える。

きっかけは、娘と見ていたアニメのセリフだった。

「人生はあっという間」というようなセリフ。
「”じんせい”ってなに?」と娘がぼくに聞いてきた。

「人が産まれてから、死ぬまでのことだよ」
「みんな死ぬの?」
「そうだね、みんな死ぬね」
「死ぬってなに?」

死ぬってなに? そう聞かれて少し答えにつまった。4歳児にもわかるように答えるにはなんと言えばいいのだろうか。

もう二度と動かなくなること?

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学校って行かなくちゃいけないの??

学校って行かなくちゃいけないの??

10歳のYoutuber、少年革命家ゆたぼんが色々と賛否を巻き起こしています。

ぼくはこの子のYoutubeを見たことはないですが、たまたまTwitterで茂木健一郎氏のコメントを見かけて知りました。

炎上の理由は、ゆたぼんが学校に行かない理由や、「学校に行く必要なんかないんだ」という姿勢、それをYou Tubeでネタにしていることなど。そこから派生して、親御さんのプロフィールやキャラクターに

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