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映画「みんなの学校」が、公立小学校へのイメージをガラリと変えてくれた。

「学校なんて、どこも信用できない」教師のイジメや性犯罪、子どもたちの不登校やイジメの問題。いつもニュースで目にするのはセンセーショナルな事件ばかり。
それらの事件は、ニュースになるくらいレアなことだし、すべての学校がそんなわけがない。
頭ではわかっているのだけど、そうしたニュースばかりが報道され、炎上し、目につくと「学校なんて信用できない」と無意識に刷り込まれてしまいそうになる。

この映画は、そんな学校に対しての不信感を払拭して、あらためて「学校って子どもたちにも、地域にも、社会にもこんなにも大切で必要なセーフティネットだったんだ」と思わせてくれる。

今日、映画『みんなの学校』をはじめて見ました。


子どものころ、学校に行くのがシンドかった

noteには何度も書いているけど、ぼくは子どものころ学校に行くのが辛かった。クラスの同級生に怯え、先生に怯え、校門をくぐるたびに地面がふわふわと浮き立つように感じて、歩くことができなくなっていた。

ぼくにとっての小学校時代は、人生においてこの6年間だけ。
だから「公立の小学校」へのイメージはどうしても希望と信頼に満ちたものにはならなかった。

ふつうの学校を信じよう、と思える映画

ぼくは小学校をつくる、という大きな目標に向けていろんなオルタナティブスクールを見学してきました。中でも神戸にあるラーンネット・グローバルスクールには2ヶ月間だけだけど、インターンとして子どもたちとともに過ごす時間まで与えてもらった。

「学校ってすごい。ぼくが子どものころにもこんな学校があったらよかったのに」そう心から感じました。

だけどそれは、ある意味特別なビジョンを持った、特別な学校たち。本当にスペシャルな学校たち。

だから、ぼくのなかで「公立の小学校」のイメージがすごく変わったわけではなかった。

でも、映画の舞台になっていたのは大阪市住吉区にあるふつうの公立小学校。
その地域に住む子どもならだれでも通える、地域の学校。

2012年度の児童数・約220人のうち、特別支援の対象となる数は30人を超えていたが(通常学級数6・特別支援学級7)、すべての子供たちが同じ教室で学ぶ。教職員は通常のルールに沿って加配されているが、地域の住民や学生のボランティアだけでなく、保護者らの支援も積極的に受け入れた「地域に開かれた学校」
※みんなの学校HPより

先生たちは子どものことを本当に何よりも大切に考え、ときに厳しく、だけど常に「ここには君の居場所がある」というメッセージを伝え続けていました。

校長先生が言う「今の時代に欠けているもの」がこの映画には詰まっている。
子どもたち、地域、そして私たちの社会には、実はより良くしていくために必要なものがすべてそろっている。
必要なことは、それを開花させること、開花する条件を整えること、開花を妨げないことだ。
どうすればいいか。その答えが、この映画の中にある。
湯浅誠(社会活動家/法政大学教授)
※HPより
「誰でもいててええねん」という場所が学校だということを、画面の向こうから教えてくれている。
谷口真由美(大阪国際大学准教授/全日本おばちゃん党代表代行)
※HPより

映画の舞台となっている大空小学校は、「ふつう」の小学校ではないかもしれない。だけど、課せられているルールは他の公立小学校と同じ。いわば同じOSの中に入っているソフトが違う状態といえるかもしれない。

学校とは、すでにこんなにも大きな可能性をひめているんだと、学校や地域の見方が変わる映画だった。

学校を信じられない。子どもとのふれあいで迷っている。学校と地域の関わりなんて面倒なだけ。そんなふうに感じている人は、この映画を見るだけでそうした価値観がくつがえってしまうかもしれない。

もし、近所で上映している機会があればぜひ見てみてください。
絶対に後悔はしません。


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今日も、見に来てくれてありがとうございました。
映画中になんども胸が詰まって号泣しました。本当に見てよかった。
いい休日になりました。
ぜひ、明日もまた見に来て下さい。


最後まで読んで下さり、ありがとうございました! スキ・フォロー・シェアなどしてもらえたらとっても嬉しいです。 ぜひまた見に来てください!!