家からゆっくり車を走らせること1時間あまり。最後に小さな狭い橋をわたると、背の高い木立の中にギャラリーがある。 展示室の畳の上には、ガラスの作品がいくつか置いて…
美術館に行こうと思った時、その理由は何ですか。 好きな作家の作品が観れるから 旅行先でたまたま近くを通るから 興味のある分野だから おススメされたから 話題になって…
削りたての鰹節を食べる機会がありました。 ゴリゴリ、シュッシュッという、硬い鰹節がカンナの歯に当たって削れていく音、立ち上る奥深い香り、軽い舌ざわり。 なんとも贅…
『暮らしの図鑑 民藝と手仕事 長く使いたい暮らしの道具と郷土玩具61×基礎知識×楽しむ旅』(2020)をパラパラとめくってみました。 「そもそも民藝って?」というコラ…
山本鼎 著『世界工芸美術物語』(昭和57年)を入手しました。 装丁からして、この本自体が工芸品のようで愛でたくなってしまいます。 若い読者向けの優しい口調。工芸が何…
美術にも工芸にも入ることのなかった手芸 のような表現を目にしたことがありました。 この場合は、それぞれ狭義の美術(Fine Art)、工芸(Craft、伝統工芸)を指すので…
愛知県美術館で開催中の「コレクションズ・ラリー 愛知県美術館・愛知県陶磁美術館 共同企画」に行ってきました。 横⽥典⼦さんの作品がお気に入りなんです。 誰のお気に…
工芸について考えるのに、一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会が定めている伝統的工芸品を参考にしてみようかな。 織物 (38) 染色品 (14) その他繊維製品 (5) 陶磁…
大学で「工芸論」の講義をすることになりました。 引き受けたは良いものの、一体なんなんだ。「工芸」って。 ひとまず、前田泰次著『現代の工芸―生活との結びつきを求めて…
matsu_
2024年6月8日 19:07
家からゆっくり車を走らせること1時間あまり。最後に小さな狭い橋をわたると、背の高い木立の中にギャラリーがある。展示室の畳の上には、ガラスの作品がいくつか置いてあった。黄色みがかった深い緑色の、透明なショットグラス。ガラスに光が反射して、目にする角度を変えるたびにキラキラと表情が変わる。手に取るとずっしりと重い。手のひらにおさまるつるつるすべすべした質感。底が分厚く重心が低いため、とても
2024年6月2日 21:26
美術館に行こうと思った時、その理由は何ですか。好きな作家の作品が観れるから旅行先でたまたま近くを通るから興味のある分野だからおススメされたから話題になっているから新しくオープンした美術館だからデートスポットとして?私は最近特に、「その美術館で働いている人に会いに行くため」ということが多いです。今まで働いていた美術館に行き、近況を伝える。懐かしい人とおしゃべりする。新しく入った
2024年3月30日 06:20
削りたての鰹節を食べる機会がありました。ゴリゴリ、シュッシュッという、硬い鰹節がカンナの歯に当たって削れていく音、立ち上る奥深い香り、軽い舌ざわり。なんとも贅沢な時間でした。丁寧な生活、豊かな暮らし。木製のカンナというのも趣がありますね。木槌でたたいて歯を微調整しながら研いで使い続けるというのも、なかなか玄人っぽくてしびれます。当然私も「自分で削って食べたい!」となったわけです。ま
2024年3月26日 17:14
『暮らしの図鑑 民藝と手仕事 長く使いたい暮らしの道具と郷土玩具61×基礎知識×楽しむ旅』(2020)をパラパラとめくってみました。「そもそも民藝って?」というコラムを引用します。例えばお隣さんが編んでくれたかわいくて丁度良いサイズ感のアクリルたわしは民藝なのか、アフリカの木彫りの仮面は民藝なのか…と悶々と考え込んでしまいがちですが。個々を分類するための基準ではないので、「これは民藝か
2024年3月15日 20:11
山本鼎 著『世界工芸美術物語』(昭和57年)を入手しました。装丁からして、この本自体が工芸品のようで愛でたくなってしまいます。若い読者向けの優しい口調。工芸が何なのかわからない私にはうってつけです。少々昔に書かれたものですが読んでみましょう。旧仮名遣いなど表記できないものは変換して引用してみます。「工藝とはどんなものか」という章の冒頭。趣味を含むというのがイメージしやすい言葉遣い
2024年3月14日 16:24
美術にも工芸にも入ることのなかった手芸のような表現を目にしたことがありました。この場合は、それぞれ狭義の美術(Fine Art)、工芸(Craft、伝統工芸)を指すのでしょうか。手芸は美術にも工芸にもならず、女性が家の中で日々の生活と結びつきながら営まれていった。というような内容だったような。広義の工芸の中には、手芸が含まれると考えられます。工芸の定義や範囲を考えだすとなかなか
2024年3月13日 19:21
愛知県美術館で開催中の「コレクションズ・ラリー 愛知県美術館・愛知県陶磁美術館 共同企画」に行ってきました。横⽥典⼦さんの作品がお気に入りなんです。誰のお気に入りかというと3才の娘なのですが。以前、愛知県陶磁美術館で展示されていたのを観てからというもの、その展示図録をめくるたび楽しそうに「くにゅっ!くにゅっ!」と言っておりました。余程お気に召したのであろう、また鑑賞できるチャンス!と日
2024年3月12日 15:27
工芸について考えるのに、一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会が定めている伝統的工芸品を参考にしてみようかな。織物 (38)染色品 (14)その他繊維製品 (5)陶磁器 (32)漆器 (23)木工品・竹工品 (33)金工品 (16)仏壇・仏具 (17)和紙 (9)文具 (10)石工品 (4)貴石細工 (2)人形・こけし (10)その他の工芸品
2024年3月12日 00:01
大学で「工芸論」の講義をすることになりました。引き受けたは良いものの、一体なんなんだ。「工芸」って。ひとまず、前田泰次著『現代の工芸―生活との結びつきを求めて-』(1975)を参考に、つらつらと書き出してみようと思います。「工芸」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか。分からない方は「分からない」でも結構なので、何か一言でも書いてみてください。「分からない」と書いても減点はしません