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民藝という思想

『暮らしの図鑑 民藝と手仕事 長く使いたい暮らしの道具と郷土玩具61×基礎知識×楽しむ旅』(2020)をパラパラとめくってみました。

「そもそも民藝って?」というコラムを引用します。

理解のポイントは、民藝とは特定の何かを指すのではなく、物の見方、考え方であるということ。柳宗悦が掲げた思想を正しく理解するのは難しいことかもしれません。でも「暮らしの中に健全で美しいものを見い出して、自分らしく豊かに暮らす」という民藝の視点は、現代の私達にとっても魅力的。自分の美意識で物を選び、日々を豊かに暮らすためのきっかけとなってくれるのが、民藝なのかもしれません。

p.131

例えばお隣さんが編んでくれたかわいくて丁度良いサイズ感のアクリルたわしは民藝なのか、アフリカの木彫りの仮面は民藝なのか…と悶々と考え込んでしまいがちですが。

個々を分類するための基準ではないので、「これは民藝か否か」と悩むのは考え方のベクトルが違うということでしょう。

日々を豊かに暮らすためのきっかけというのが分かりやすく納得しました。

織部様式で、釉薬の種類などではない、というのと似ていますか?
違うのか?


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