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エッセイ

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2020年9月の記事一覧

エッセイ なかなかに疲れる

エッセイ なかなかに疲れる

精神が暴れん坊将軍である時のノリスケ氏は大抵、映画鑑賞や読書などで気を紛らわしている。

だが、ことはそう上手くいかない。

昨日は某青春ラブコメ映画を見て少しばかりカルチャーショックを受けていた氏であるが、今日もまた精神を爆殺してしもうた模様。気を紛らわすどころか、またもやドジを踏んだことになる。

YouTubeには利用者が視聴した動画に関連した動画をオススメとして表示するサービスがある。

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エッセイ 失われた青春を求める

中の人は映画を見ている。「卒業研究より恋の研究がしたい」とブつぶつ言っていることから、ここ最近の氏の精神は凋落の一途を辿っていることが読み取れる。

大学一回生の時、同い年には見えないオッサンのような風貌をした友人が言った。「いややっぱ、オレンジだけぇ!」余輩はそれを聞いて卒倒したことを覚えている。

少女漫画・学園青春漫画が大好きな彼は事あるごとに「オレンジ」を推していた。余輩が煙に巻いていると

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エッセイ 「坂の上の雲」を見終わる

エッセイ 「坂の上の雲」を見終わる

NHKドラマ「坂の上の雲」を見入っていたノリスケ氏がようやく全13話の視聴を終えたことが周辺関係者の話で分かった。見終わったのは28日の16時過ぎで、アルバイトに行く直前であったという。同氏は「大変良い作品だった。戦争について考えさせられた」と話した。

司馬遼太郎の書いた歴史小説「坂の上の雲」は、明治維新を経て近代化を歩む日本が幾多の困難を抱えながらも日露戦争においてロシア帝国を破るまでを描く。

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エッセイ 己が無能に涙を流す

エッセイ 己が無能に涙を流す

NHKドラマ「坂の上の雲」の第6話以降を観たい中の人はレンタル店「アリオン」というところに来ていた。
お目当てのDVDを見つけたが、しかし、6話ずつまとめてパックしてあった。「なんと!」
ただ第1話だけは単体で陳列してあった。
つまり、
第1話
第2話〜第7話が入った分厚いヤツ
第8話〜第13話が入った分厚いヤツ
の3つのパックがあったわけである。
ちなみに分厚いパックは500円で借りることができ

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エッセイ 良い言葉に出会う

エッセイ 良い言葉に出会う

こちらによると、「サヨナラだけが人生だ」という有名な言葉は、伊伏鱒二が唐代の詩人の詩「勧酒」を訳して出てきた言葉のようである。

人生足別離(人生別離足る)→サヨナラだけが人生だ

「どうしてこんな訳が生まれるのだ!感動した!」

中の人は感涙を流している。

エッセイ プツプツと呟く

エッセイ プツプツと呟く

ノリスケ氏は友人と話していて思ったのだが、大学にあるキャリア支援課・就職支援課というのは何て恐ろしいところなのであろうか。
氏は次のように語る。
「彼らははっきり言ってエリートの集まりだ。色んな経験を通してキャリア形成をしている。己の人生を全うすべく、「北斗の拳」に出てくるラオウのように己の道をひたすら生きようとしている」
氏はさらに興奮して語る。
「しかし、そんなラオウのような生き方ができるのは

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エッセイ 「坂の上の雲」を見る

エッセイ 「坂の上の雲」を見る

中の人は昨日から以下のDVDを見ている。

「面白すぎる!なんちゅうことや!危険すぎる!」

映像に見入った中の人は椅子に座っていたため、尻を痛め、尻の毛を消失したとのこと。しかし尻の毛を犠牲にしてでも、このDVDは未来永劫支持され、見てしかるべき作品である。

この「坂の上の雲」をはじめ、多くの歴史小説を生み出した司馬遼太郎という人物の功績は称えられるべきであるが、ただ歴史認識という観点から言う

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エッセイ    夏休みを振り返る

エッセイ 夏休みを振り返る

夏休みが終わってしまう。
結果的にはまあまあであっただろう。
しかし、何年後かに「ああアレをやり忘れた!」とか「実はオレ、大学生の夏休みにアレやりたかったんだよね」とか、ほざいているようなら、今回の夏休みは失敗と言わねばなるまい。

今回の夏休みについて要点をまとめると以下のようになる。

①ニッチなところに行く
地元の割とニッチなところに行くことが出来た。車に感謝すべきである。博物館や記念館、山

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エッセイ まぐろラーメンを食べる

夏休みが終わりそうになり、打ちひしがれていたので、氏はまぐろラーメンを食いに行った。がしかし、まぐろラーメンは1000円以上するブルジョワ階級にしか食べることが許されない代物だったので、仕方なくカニ塩ラーメン(750円)を食べた模様。「美味しかった」と言いつつ、「1人じゃ寂しかった」と漏らした。

スープはあっさりで、クセも無く、飲み干せそうな勢いであった。細麺によく絡んですするわすするわで、あっ

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エッセイ 「凍狂」というまち

エッセイ 「凍狂」というまち

筆者はかつて、「ぴゅーと吹くジャガー」で言うところの「凍狂」(※東京)という都市にある会社の見学に行ったことがあった。結論から言うと、恐ろしいまちであった。

流れる人の波、鼓膜に響く雑多な音。極めつけはバスタ新宿に着いた瞬間の「ああ今、1人なんだな」という他の都市には無い圧倒的な寂しさである。

すぐさま帰りたくなった。なにゆえ、こんなところに1人でいるのだろう。こんな思いを募らせながら、会社の

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エッセイ    書を捨て旅に出る

エッセイ 書を捨て旅に出る

【速報】本日未明、ノリスケ氏は某宿泊施設をネット上で予約した模様。夏休み最後にいよいよ本物の男となるべく、離島に出かけることになった。「島の人にモテすぎて定住しちゃいそう」とも述べた。

ー今回はなぜ離島に?
ノリスケ氏:まあ親元を離れて自分を磨きたいと思ったからかな。(2日間のみ)卒業研究を離島でやったら面白いとも思ったし。まあフェリーの潮風が頬にあたる感覚を楽しむとするよ。

ーお金は大丈夫?

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エッセイ   勉強をしようと画策する可能性があるだろうと思われる

エッセイ 勉強をしようと画策する可能性があるだろうと思われる

今日は午後から、勉強をしようと画策する可能性があるだろうと思われる。要するにやらないということである。

なぜなら、天気が良すぎるからである。天気が良いと、外に出て何かことをなさないと己が人生の無意義さに苛まれて死滅しそうになる。

「アナタ、勉強して」菜穂子さんが言う。(なるべく、瀧本美織さんに近い声で)

「プルームテックなんて吸って、中途半端に健康に気を使う、にい兄様は意気地無しです!」妹に

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エッセイ 難しい本を読む

エッセイ 難しい本を読む

「ちょっ待てよ!読むの難し過ぎるだろ…」

3度目の「マノン・レスコー」に挑戦するノリスケ氏だが、早くも挫折しそうである。「一緒に読んでくれる彼女がいればなぁ」と悲観的になっている模様。

エッセイ    呻いている

エッセイ 呻いている

昨日の夜は酒宴であった。

男子大学生4人は大学からちょっと離れたところで、怪しい顔をしながら川沿いを歩いた。幹事の人が店を予約し忘れて、あたふたしていると、その店はなんと休業日であった。

「どうしませう」
悩んだ4人は近くの居酒屋で一夜を明かした模様。

猥談、清談、猥談、猥談、猥談と男子校並みのバランスの悪さで会話は弾んでいった。

オンラインがもはや食傷気味と言える今日、人と対面する素晴ら

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