見出し画像

エッセイ なかなかに疲れる

精神が暴れん坊将軍である時のノリスケ氏は大抵、映画鑑賞や読書などで気を紛らわしている。

だが、ことはそう上手くいかない。

昨日は某青春ラブコメ映画を見て少しばかりカルチャーショックを受けていた氏であるが、今日もまた精神を爆殺してしもうた模様。気を紛らわすどころか、またもやドジを踏んだことになる。

YouTubeには利用者が視聴した動画に関連した動画をオススメとして表示するサービスがある。


今日、そのオススメで表示されていたのが「虹色デイズ」という作品。仲良しの男身高校生4人が学校生活を満喫する様子をゆるやかに描いている。恋愛に悪戦苦闘する男子の姿は実に初々しいが、やや現実離れしている感が否めない。しかし、これはファンタジーなのだから、文句を言う資格はあるまい。

こうした純愛を描いた学園青春漫画に詳しいアナゴ教授(専門;純愛学)は「現実世界の学校と隔絶した学園漫画には、幻想や理想を抱きやすいものがある。目を背けたくなるほどの“リア充”ぶりを直視することで、そのギャップが視聴者に自虐的な快感をもたらす」と話す。


ただ、現実世界において学校生活が充実している人には、こうした漫画の影響はさほど受けにくい。「ギャップがない分、漫画の魅力は感じにくくなるだろう」

実際に視聴したノリスケ氏(21)は「心がしわくちゃになった。自分とは絶対に合わないはずなのに、なぜか見てしまう。甘酸っぱ過ぎて、逆に快感である」と不気味な笑みを浮かべた。

またこちらも視聴したという自称枕木山の仙人(81)は「小早川さんがえろう可愛かったのう。えらうとはエロうではないぞよ。じゃがしかし、ワンス・アポン・ア・タイムイン・アメリカに出ていたデボラや、坂の上の雲に出てくるアリアズナには劣るノォ」と語った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?