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エッセイ

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記事一覧

【雑感】 においについて

【雑感】 においについて

「あの人くさくない?」という言葉が聞こえたときの恐怖感は底が知れない。目で確認することのできない怖さがあるのはもちろん、生活管理・自己管理の低能さを指摘された気分になる。

筆者が通う大学の研究室では、密にならない程度で人がよく集まる。研究はもちろん、雑談にふけることのできる安らぎの場だ。

そこで、「〇〇さんってファッションセンスあるよね~」といった話題が出た。なんてことない日常の光景だったが、

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【日記】 半狂乱に陥る

【日記】 半狂乱に陥る

今日も日記を書く。
以下がその様子をまとめた議事録の一部である。

議長「ソレデハ「筆者」の方、御登壇オ願イイタシマス」
筆者「エエ、アリガトウゴザイマス。今回、登壇シマシタノハ、アル法案ヲ提出スルタメデアリマス。世間一般デハ、「ピエン」ト称セラレル半濁音ノ言葉ガ蔓延流布シテオリマス。コノ法案ハ筆者ガ粉骨砕身日夜ヲ惜シンデ書イタモノデアリ、並々ナラヌエネルギィヲ用ヒタモノデス。ソノ名ヲ「ピエン規制

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【日記】 サヨナラだけが人生だ

【日記】 サヨナラだけが人生だ

筆者はついに半年間取り組んでいた懸案の書き物を完成させ、一昨日、無事に提出することができた。

小説家・井伏鱒二のように「サヨナラダケガ ジンセイダ」と言えるが、実際サヨナラをすると案外しんみりするものがある。

まず、書き物をする上で「テーマ」を考えなくてはならないが、これがなかなかに決まらなかった。「これがやりたいナァ」というボンヤリとした願望があるが、なかなか可視化、文字化することができない

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【日記】 一年前を振り返る

【日記】 一年前を振り返る

筆者はおよそ一年前に何をやっていたか思い出そうとしたら、

上の動画が出てきてたいそう頭を悩ませたという。

「キヨスケの手紙に関しては酷すぎる。なんら成長した試しがないではないか」と筆者は怒り心頭に発した。

【日記】 謝辞申し上げ

【日記】 謝辞申し上げ

こちらの電子日記における記事がなんと200本を超えていました。とても喜ばしいことです。

最近の堕落した記事を見ると我ながら辟易しますが、いつも「いいね」をしてくださる方には誠に謝辞を申し上げます。それ以外にも読んでくださる方、にこやかに見てくれてるのか、それとも鼻でほくそ笑んでいるか、それとも憐憫の眼差しで眺めているのか、よくわかりませんが、ありがとうございます。これからも正岡子規の写真のように

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【日記】 筆者、ニュースを見る

【日記】 筆者、ニュースを見る

筆者はほぼ毎日、新聞を読む。
地元の新聞と朝日新聞それぞれの朝刊を読むのが日課となっている。
特に朝日新聞は書評欄が素晴らしいため、読者をする際の参考にしている。
おかげで筆者は以下の本を大学図書館を通じて手に入れた。

「ドヤ顔で腕を組む人がうつる表紙の本が幅をきかすご時世、この本は大変素晴らしい」
筆者は得意げに言うが、1ページも読んでいない。めんどくさいからである。「そういう日もある」

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【日記】 授業を受ける

【日記】 授業を受ける

今日は授業で、新聞記事もどきを書いて講師の方に添削してもらったことがあった。
このことで、自分の中に萌芽しつつあった文章へのプライドが水疱に帰したことは言うまでもなかった。
「無駄な贅肉を削ぎ落としたはずのワタシの文章にまだ贅肉が残っていたのか」筆者は半ばポカンとしながら講師の説明を聞いた。
最終的に添削された文章を見て驚いた。「なんと無駄の無いパーフェクトボディ!(文章が)」つまり、驚嘆したので

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【日記】 アパートの話しかしていない

【日記】 アパートの話しかしていない

最近アパートの話しかしていない気がする。
どんなアパートかと言うと、ガスと水道が共同であり、食器棚や脱衣所の汚さは香港伝説のスラム街「九龍城砦」を彷彿とさせる。しかし、そんな刑務所のような場所で筆者は毎日グースカと惰眠に浸ることができるのだ。つまり、刑務所中でも快適に過ごせるビスケット・オリバのような部屋(漫画『範馬刃牙』参照)だと理解してもらえたらよかろう。

元々、ネタ作りに色々やってみようか

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【日記】キムチ鍋を食す

【日記】キムチ鍋を食す

筆者は昨日(今日?)、ベーシスト氏の下宿でキムチ鍋を食べた模様。秋風が吹き荒ぶこの頃に食べる鍋は若者2人の五臓六腑を深く染み渡らせたことはもはや言うまでもない。
しかしこの日、筆者がベーシスト氏宅に行ったのは、れっきとした「用事」があったからだ。にもかかわらず、筆者は「梅酒ろっく」という珍酒を、海賊なみの豪快さでコップ一杯平らげてしまったことで、救いようの無いほど酩酊してしまったのである。
結局、

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【日記】 「ヤバいヤバい保険」を使う

【日記】 「ヤバいヤバい保険」を使う

懸案の書き物が終了。
明日に体裁を整えれば何とかなるだろう。

こういう時は「やばいやばい保険」を使うことをお勧めする。手順は以下の通り。
①友人をはじめ誰でもいいから、「やばいやばい」と言う
②なるべく危機感溢れる顔で言う
③なるべく大きな声で言う
④懸案が終わるまで「やばいやばい」と言う

そうすると本当にやばくても自身の精神のダメージは非科学的に軽減される。その代わり、ヤバくなかったときの友

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【日記】 夕食を取る

【日記】 夕食を取る

筆者は大学入学時に手帳を買ったが、使った試しが無かった。なぜなら手帳に書くほど用事が無いからである。この退屈の極地を歩む筆者であったが、にもかかわらず、最近の忙しさはどういうことだ。

パソコンに向かってぶつぶつ文句を言いながら資料を作る姿はもはや、機械に乗っ取られた人間の最期とも言うべき悲しい代物である。

だがそういう筆者もきちんと食事は摂る。
うどん→冷凍ごはん(アパートに炊飯器が無い)→ラ

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【日記】 大いに疲れている

筆者は現在、疲労困憊である。
先日、飲み会が行われ、師匠に「自分に自信を持つにはどうすればいいですか」と聞いたところ、「恋人を作れ」と言われ、本質を突いた師匠の一言になす術もなかった。

アパートの部屋は床が若干、埃っぽくなって、早くもクイックルワイパーが欲しくてたまらない。「塵も積もれば山となる」とはよく言うものが、筆者からすれば積もるのはストレスだけである。

夕飯に、ファミリーマートで買った

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【日記】 言い訳する

【日記】 言い訳する

三つ子の魂百までとはよく言ったもので、幼少期に形成された筆者の純粋無垢な性格は、今なおその光芒を放つ。しかし、それは懐疑的に分析する必要がある卒業研究では何ら役に立っていないことが実情だ。

これは怒り心頭に発しても文句は出まい。史料を読んで何も湧き上がってこないのは、筆者が単なるおバカさんではなく、物事をつぶらな瞳で疑いもせずに考えてしまう所以であると思う。(と思わなければならないほど、追い詰め

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