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Écriture No.4 三和音
西洋古典音楽で最も基本的な和音は三和音です。
三和音は考えている旋法のある音と、その音から3度と5度の音を同時に鳴らすことによって作られる和音のことで、具体的には次のような和音です。
主音の上に作られた三和音にI、上主音の上に作られたII、と名前を付けていきます。「Iの和音」は「いちのわおん」と発音すればよいのですが、これはのちのち誤解の元になるので「I度の和音」を「いちどのわおん」と発音して
Écriture No.3 調性
西洋古典音楽理論の基本中の基本はなんといっても調性です。
調性の前身は旋法(mode)と呼ばれるもので、中世には8種類ありました。
それぞれ第一旋法から第八旋法と名付けられています。
教科書によっては、第一旋法をドリア旋法、第二旋法をヒポドリア旋法と読んだり、第一旋法を正格ドリア旋法、第二旋法を変格ドリア旋法と呼ぶ場合がありますが、同じことです。また、軸音は私の造語で、教科書によっては属音と書
Écriture No.0
更新が何回か抜けてしまいました。お詫び申し上げます。二日に一度記事を書き続けるというのはやはりとても大変なことなんですが、それはそれとして、ひとつ大きな目標を立てようかな、と思ってもいました。せっかくなので、いままで僕が得たエクリチュールの知識を総まとめする、というのも面白いかなとインスピレーションが湧き、5線譜が読めるくらいの人からならだれでも始められ、かつ、既にプロとして活躍しているような人で
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