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日々雑感

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日々思ったこと、感じたことを特にテーマを決めずに書いています。
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#高齢者

駅のバリアフリー

駅のバリアフリー

最近、鉄道の駅は橋上化や地下化が進んでいます。

そのいずれも階段があり、エレベータやエスカレータが設置されています。
改札口は中央部分に一ヶ所。
乗客は改札口への階段を登り、改札口を通り、ホームへの階段を降りなくてはなりません。
高齢者や障害者のためにエレベータが数ヶ所設置されているので、電車を利用するのに不自由を感じる人はほとんどいないでしょう。

一方、私が住む地域にある写真のこの駅。
階段

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共に喜ぶ

共に喜ぶ

高齢者介護や障がい者支援で大切なことの一つ。

それはできるだけご本人の「残存能力」を活かすことといわれています。

介護者や支援者がなんでもかんでもやってしまっては、せっかく残っている能力が衰えるばかりです。
できることはご自身でやっていただく。

私が働いたことのある障がい者施設にも様々な事情で動作が不自由な方がたくさんいらっしゃいました。
つい「お手伝いを」と思ってしまうこともありますが、敢

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自己選択

自己選択

ときどき、目にしたり聞いたりすること。

電車の中で高齢者に席を譲ろうとしたら、「結構です!」と強い調子で断られたという話。
譲った方は「せっかく譲ってあげたのに」という気持ちでしょう。
確かに「せっかく」なのです。
それなのに、席を譲られたその高齢者はなぜ断ったのでしょう。
もしかしたら、健康のためにできるだけ立っているようにしていたのかもしれません。
或いは、次の駅で降りることになっていたのか

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傾聴

傾聴

人の話を聴く。
特に悩みごとや相談ごとを聴く時には「傾聴」の姿勢が大切です。
「傾聴」とは相手の言うことを否定せず、相手の気持ちになって聴いて差し上げること。

よくいるのは、人の話を聞いているようで全然聞いていない人。
それどころか、「実は自分もね...」と自分のことを話し始める人。
結局こちらが聞き役になってしまう。
或いは聞いてくれても
最後には「よくあることだよ。」で終わってしまうこと。

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関わること

関わること

私は前職を定年退職後、現在の仕事に就く前に、約半年間、主に知的障がいのある方たちの支援をする仕事に就いていました。

知的障がい者の施設でボランティアを続け、このようなブログを書き、仕事もした。
そして、今は障がい児・者と一緒に和太鼓を楽しむ「仁の会」を作り、運営しています。
このようなことをするのは、自分が障がい者だからというだけでなく、ボランティアを始めたことが大きな要因になっています。
今は

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言葉遣い

言葉遣い

ボランティア活動や介護の研修を通じて学んだ「言葉遣い」。

そのような現場で私が常に意識していることが三つあります。

最初はお名前の呼び方。
苗字に「さん」をつけて呼ぶのを基本にしています。
下の名前を呼び捨てで呼ぶのが親しさの表れという考えもありますが、支援者・介護者と利用者さんは友達ではないのですから、私は苗字にさん付けにしています。

次に「幼児語」を使わない。
飲み物や薬を飲ませて差し上

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良い支援とは?

良い支援とは?

私が障がい者に関わるいくつかのボランティア活動を始めてから随分長い時間が経ちました。

いつも職員の皆さんが好意をもって接してくださることが、長く続いている理由の一つだと思います。
ボランティアである私にもいろいろなことを教えていただいています。
ボランティアを始めたころに比べると、支援の仕方が大分変ってきたのを感じます。
利用者さんたちの呼び方も以前は下の名前で「○○ちゃん」や場合によっては呼び

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自立支援ということ

自立支援ということ

今、障がい者や高齢者福祉の世界では「自立支援」が大きな流れになっています。
ご本人が持っている能力を衰えさせないために、それを最大限生かしていただく。

例えば、片麻痺があっても、もう片方の手や足を使って衣服の着脱をできるだけご自身でやっていただく。
また、補助具を使って自分で料理を作っていただく。
時間がかかってもやっていただく。
それによってご本人の残存能力が衰えるのを防ぎ、また、達成感を味わ

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