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言葉遣い

ボランティア活動や介護の研修を通じて学んだ「言葉遣い」。

そのような現場で私が常に意識していることが三つあります。

最初はお名前の呼び方。
苗字に「さん」をつけて呼ぶのを基本にしています。
下の名前を呼び捨てで呼ぶのが親しさの表れという考えもありますが、支援者・介護者と利用者さんは友達ではないのですから、私は苗字にさん付けにしています。

次に「幼児語」を使わない。
飲み物や薬を飲ませて差し上げる時につい「はい、ゴックンして」と言ってしまいます。
或いは、「はい、ゴロンしましょうね」とか。
またボランティア活動で「はい、今日もお絵かきしましょう」と言ってしまって、反省をしたことがあります。
成人に向かって「お絵かき」はないだろう、と。

三番目は、これは賛否あると思いますが、「よいしょ」や「どっこいしょ」。
私たちが物を持ち上げたり、動かしたりするときに使うこの言葉。
支援や介護の現場で移動や移譲のお手伝いするときにもつい出てしまいます。
しかし、障がい者や高齢者は「物」ではありません。
そして、あくまでも移動や移譲のお手伝いをしている。
ですから「では、動きましょう。一、二、三!」と声をかけながらお手伝いをします。

それともう一つ。
この文章の中でも使っていますが、「~してあげる」という言い方はしない。
これは上の立場からの言い方だと思うのです。
ですから、「~して差し上げる」という表現を心がけています。

支援でも介護でも、お互いに対等な立場。
互いに尊重し合う気持ちが必要ですね。