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中途採用にかかる費用の相場はいくらか?採用活動状況調査から現在地を知ろう!

皆さんの中途採用にかかった費用や年間の予算はどのように決められていますか?

業界、職種によって費用感が大きく変わったりもします。

求人をメインでご提案していた際に、採用難易度が高い職種でも限られた予算の中で効果を改善しなければいけないこともありました。

「そもそも相場がどれくらいなのか?」
「一般的な採用活動の状況はどんな感じなのか?」

一般的な感覚も何かを始める際には必要であると感じます。

今回は、よく活用させて頂いていた株式会社マイナビ様の情報より、2024年3月25日に公表された『中途採用状況調査2024年版(2023年実績)』の内容を基にお話しします。


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1.採用者1人当たりの求人広告費は?


平均採用単価は「30万円以上」

では早速、中途採用にかかる費用の相場をお伝えします。

まずは、「1人採用したときにかかった費用」がどれくらいか、職種ごとで見ていきましょう。

営業 33.7万円
企画・経営 33.9万円
管理・事務 32.3万円
販売・フード・アミューズメント 27.3万円
美容・ブライダル・ホテル・交通 26.4万円
医療・福祉 28.4万円
保育・教育・通訳 26.2万円
クリエイティブ 32.9万円
WEB・インターネット・ゲーム 38.0万円
コンサルタント・金融・不動産専門職 35.0万円
公共サービス 52.6万円
ITエンジニア 38.8万円
電気・電子・機械・半導体 29.9万円
建築・土木 33.1万円
医療・食品・科学・素材 31.6万円
技能工・設備・配送・農林水産 31.7万円

株式会社マイナビ『中途採用状況調査2024年版(2023年実績)』より

全体の平均は「約36万円」です。

昨年と大きく変わらない数字と感じています。

職種によって変動はありますが、1人採用するのに大体30万円くらいかかるんだなと頭の片隅に置いておくといいと思います。


2.何人採用したのか?

営業職、建築関係では平均4名以上採用した結果に


先程と同じ職種別で何人採用したかの平均をまとめました。

営業 5.5人(+1.6人)
企画・経営 2.7人(+0.2人)
管理・事務 2.7人(0人)
販売・フード・アミューズメント 2.9人(+0.6人)
美容・ブライダル・ホテル・交通 2.1人(+0.3人)
医療・福祉 2.8人(-1.4人)
保育・教育・通訳 1.8人(-0.1人)
クリエイティブ 1.9人(-0.1人)
WEB・インターネット・ゲーム 2.1人(+0.2人)
コンサルタント・金融・不動産専門職 2.2人(+0.4人)
公共サービス 2.3人(+0.8人)
ITエンジニア 3.4人(+0.7人)
電気・電子・機械・半導体 2.4人(+0人)
建築・土木 4.1人(+2.1人)
医療・食品・科学・素材 1.7人(-0.5人)
技能工・設備・配送・農林水産 1.9人(-0.4人)
その他 2.3人(+0.1人)

株式会社マイナビ『中途採用状況調査2024年版(2023年実績)』より

カッコ内は、前年度との差です。

「営業」、「建築・土木」は、前年度と比較して採用数を増やした職種と言えそうです。

反対に「医療・福祉」は、昨年度よりも減っています。

ただ、人材不足と言われているため、採用数を増やした「建築・土木」は4人採用できたけど、本当はもっと必要としているかもしれません。

また「医療・福祉」は、採用を減らしたわけではなく、苦戦してしまったかもしれませんので、この数値は1つの基準値として見て頂ければと思います。


3.どんなサービスや手法を使っていたのか?

1番多いのは「求人サイトの利用」ではあるが・・・


過去「採用ホームページの必要性」について、コラムを書きました。

個人的には手段の1つとして活用いただきたいと思っていますが、実際のところどんな方法で採用活動を行っていたのかを見てみましょう。

転職サイト 53.3
企業ホームページ 49.7
人材紹介会社 47.2
求人検索エンジン 45.5
職業安定所(ハローワーク) 44.6
ダイレクトリクルーティング 35.1
合同企業説明会 30.4
ヘッドハンティング 29.8
採用管理ツール 28.9
リファラル採用 28.8
WEBイベント・WEBセミナー 27.8
有料求人情報誌  27.2
SNS 25.3
縁故(コネ採用) 22.6
フリーペーパー 20.6
オウンドメディアリクルーティング 20.5
折込求人紙 17.3
アルムナイ採用 17.1
口コミ・インターネット掲示板 16.4
新聞の求人欄 15.7
ポスティング 13.7
その他 0.2

株式会社マイナビ『中途採用状況調査2024年版(2023年実績)』より

数字は「スコア」と表示されていたので、今回は使われていた手法の多い順が何かという視点で確認下さい。

「採用活動しよう」と考えたとき、多くの方は転職サイト、企業ホームページ、人材紹介会社を使おうという考えになります。

昨年度の数値も公開されていましたが、順位自体の変化はなかったので、どの企業も同じ考えであるという認識でまずは問題ないと思います。


4.従業員別で見たときのサービス・手法の利用状況について

基本「低コスト」でできる事。紹介会社は大手が利用!?


従業員数別でみると多少の変化がありました。
・3~50名:ハローワーク/企業ホームページ/転職サイト
・51名~300名:転職サイト/ハローワーク/企業ホームページ
・301名~1,000名:転職サイト/企業ホームページ/求人検索エンジン
・1001名以上:人材紹介会社/転職サイト/企業ホームページ

共通して言えそうなことは、大前提、「企業(採用)ホームページ」を活用していること。

従業員数が多い会社ほど、採用予算を増やす傾向にあると感じました。

転職サイトは、例えば「マイナビ転職」「doda」などが挙げられます。

https://doda.jp/?argument=MC76WbSa&dmai=a5cf5dc561b530&cid=001004020060002&gad_source=1&gclid=CjwKCAjwwr6wBhBcEiwAfMEQs0pgVESJUKcC8hJxAVLRBS5p3Cikgm6T4Em8eOn8hWWkAORWs5A01xoCwlEQAvD_BwE&gclsrc=aw.ds

イメージとして、4週掲載で数十万円から掲載ができるような設計になっていると思います。掲載時に費用を払う仕組みです。(※正確な金額は問い合わせてください)

求人検索エンジンは、「indeed」「求人ボックス」が
対象になると思います。

https://jp.indeed.com/

無料で始められること、広告をかけてもクリック課金型なので、4週間で掲載が必ず終わってしまうといった仕組みではないことが、転職サイトよりはメリットになるかと思います。

人材紹介会社は、こちらも「マイナビ」や「doda(※パーソルキャリア)」などの「エージェントサービス」が対象となると思います。

求人の掲載自体は費用は掛かりません。

ただ採用した際に、「年収の30%分」といったフィーを支払うような仕組みになっていると思います。

「お金がかけないで採用したい」という考えで、ハローワークや企業ホームページしか使わないお話も聞くことがありました。

ただお話を聞くと、求めている年代から応募が来ないという悩みも聞きます。

「お金をかけない」という点で、人材紹介会社を使う話も聞きますが、本当に「1000人以上」規模の企業が良く利用する手段なのであれば、競合が「大手企業」であることは念頭に置いて利用しなければいけません。

どちらにせよ複数の手段を使う必要があるので、無理のない方法で進めて頂きたいです。


5.採用活動の期間は?

おおよそ「3ヶ月」かかると想定したほうがよい


募集開始からどのくらいの期間で採用ができているのか?

「最短でどのくらいの期間で採用できたか」

という質問に対する23年度の結果を抜粋しました。

・募集開始1か月未満:16.4%
・募集開始1か月~2か月未満:27.1%
・募集開始2か月~4か月未満:29.5%
・募集開始4か月~6ヶ月未満:15.7%
・募集開始6ヶ月以上:11.3%

株式会社マイナビ『中途採用状況調査2024年版(2023年実績)』より

「4か月未満」までで、「73%」です。

よく「3か月程度かかります」という話をしていましたが、今も変わらない結果と感じました。

1名採用するまでに3か月はかかる想定でスケジュールを組まれた方が良いと考えております。


6.まとめ

ご参考頂けましたでしょうか?

改めてまとめると、
1人当たりの採用費用「平均約36万円」であった
採用人数は平均2~3名程度で、「営業職」は平均5名採用していた。
・採用活動は、「転職サイト」、「企業ホームページ」、
「人材紹介会社」
を利用する傾向が高い
採用活動期間は、「4か月未満」かかることが多い

以上を踏まえるだけでも、実施している事の良し悪しに気が付けるのではないかなと思います。

採用活動に関して、個人的な意見ですが、「企業(採用)ホームページ」と「求人検索エンジン(indeed)」の組合せで行う方法が好きです。

実際に採用までできた事例もあるので、気になる方はお読み頂けると幸いです。

indeedはお金をかけずに、代理店などにお願いしなくてもネット上に求人を掲載できるし、求職者が集まりやすいサイトと言われているので、「認知させる」意味では利用したほうがよいサイトと思います。

「自分で求人を作っている」方は、下記コラムも参考ください。

※「indeedが月間で何人見ているのか」が気になる方は
こちらのコラムも参考にしてください。


P.S.
「求人票を自分で作成したいけど、どのまとめれば良いか」お悩みの方は、この本を読んでみてはいかがでしょうか?

書籍の内容はハローワーク求人の作成についてです。各職種ごとに、求人広告を作成する時のポイントがまとめられています。たまたま会社の本棚にあったので読みました。

「一般的にこのような書き方が良いです。」
といった内容が書かれていますが、個人的には参考になった本の1つでした。

職種ごとに「このポイントを書きましょう」といった、ハローワーク以外でも活用できるポイントがまとまっています。私個人的には、indeed求人を作成する際にも参考させていただきました。

ヒントを探す時の参考書として活用させて頂きましたので、ご興味ある方は読んでみて下さい。



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