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所感折々

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空も飛べるはず

空も飛べるはず

近所を散歩がてら、馴染み猫への挨拶に向かう。
彼が寄宿しているお家の前まで来て、いつものように、「みゃ〜」と呼ぶ。
いつもなら、どこか物陰から現れてスキップしながら迎えてくれるのだが、今日は応答がない。
「あのコもお散歩中かな」と諦め半分、懲りずに「みゃ〜」と鳴きながら帰路に就く。
すると仲良しママさんのYさんとばったり遭遇した。

「何してるんですか?」
「えっと、猫に挨拶しに…ごにょごにょ」

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ごきげん福岡

ごきげん福岡

今週、1泊2日で福岡市内に行ってきた。
福岡市内、赤坂エリアに友人たちが暮らしたりシェアリビングしているコミュニティがあり、最近その新規メンバーとして正式に迎えてもらった。
今回の来訪はその挨拶と諸々の所用のためである。

そのコミュニティは、なんといったらいいだろう。
家族ではないみんなの実家、という雰囲気があり、「ただいま」と言いたくなる不思議なアットホーム感のある場所だ。
一般的なシェアハウ

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人間と社会の相反性

人間と社会の相反性

先日の台風6号が去ってからというもの、ここ宗像大島では心地の良い風が吹いている。
盆地による慢性サウナ状態の京都の夏を思えば、エアコンなしで日中過ごせるほどの過ごしやすさ。
特に夜などは、網戸にしているだけで時折肌寒いくらい、かなり涼しい。
(といっても台風以前はとても暑くて熱中症になりかけたが)

昔の夏は、きっとこれくらいの体感温度だったのではないかな〜なんてパートナーKと話す。
その流れで、

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台風と石とドストエフスキー

台風と石とドストエフスキー

体調不良、台風到来、そんな中でも手は動かしておくのがよかろう、と黙々制作。
新作の石作品は初となる野外展示、また通常より大きなサイズに挑戦しており試行錯誤を重ねる。
いい感じに塗り工程が進み、台風の最中も穏やかな心地で過ごす。

休憩では、喫茶と読書を。

ドストエフスキーの「悪霊」を読んでいる。

よくぞこれほどの奇人変人をかき集めたな、という変わり者の坩堝のような作品として知られている。
この

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