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87. クリエイトに必要な思考体力|Moromi Works™️

1|思考体力ってなんだ?

簡単にいうと「考え続けられる力」のこと。
もう少し具体的に挙げる。
(1)複数または一つのことを
(2)数ヶ月程度の期間
(3)ずーっと薄く集中し続けて
(4)考え続けられる
ことができる力のことだ。

天才と思えるような人を目の前にした時に
 - ユニークなキャラクター
 - 発想の角度
などからアイデアが出てくるように感じられるが、全く違うと捉えていい。
頭の中の様子は分からないからだ。

継続してクリエイトな作品を出し続けている人は、
総じて「思考体力」がずば抜けて高い。

彼らは呼吸をするように頭の中で様々なことを考えている。
さまざまなアイデアを思い浮かべている。
ずっと薄い集中状態を常に保っている。
だからこそ「アンテナ」に引っ掛かるような「アイデアの小さな小さな種」を見つけることができる。
いや、できる状態を維持し続けているから、見つけることができると表現した方がより正確だろう。


2|思考体力が高い人

「棋士」は思考体力を考える上で、最も高い位置にいる。
彼らは、それこそ一日に何時間でも考えていられる。
身体の中で最もカロリー消化をする器官は「脳」だ。
棋士は一回の対局5〜8時間で、1キロ以上体重が減量するそうだ。
これほど脳を使いきるにも関わらず、対局終了後に一人で振り返りながら研究を行う棋士もいるというから、驚くしかない。

思考体力をどのように鍛えていけば良いのだろうか?
私を例に挙げる。
(1)大学時代:和声法や対位法の課題に毎日2時間程度向き合う
(2)3ヶ月間、手書きでフルショーを2つ描く
(3)ある研究をしている際に、書籍50冊ほど目を通して書く
(4)ショーアレンジをするために、3ヶ月以上考え続ける
こうしたことを、20代の初めの頃からは当たり前にこなしていた。

重要なことは
(1)複数または一つのことを
(2)数ヶ月程度の期間
(3)ずーっと薄く集中し続けて
(4)考え続ける
経験をいくつも体験することだ。
こうしたのちに気がつけば「思考体力」が身に付いてくる。

アインシュタインは、"子どもの揺りかごを足で揺らしながら、母乳車を机代わりにして研究していた"という。
どんな状態でも集中して考えることができるようになっていたのは、彼が若い頃に一日中考え続ける生活をしてきており、外部の情報を頭の中でシャットアウトして考える習慣が身に付いていたからだろう。


3|考えることはオモシロイ

周りがガチャガチャしている中で、私が淡々とドリルを描いている姿を見て驚かれたことがある。
今思うと、前述した外部情報を頭の中でシャットアウトして考えることができるようになっていたからだと分かる。

ドリルや曲アレンジなどをしている時は、ずーっと薄く集中している。
するとある時にフッとイメージが浮かんできたり、音が聞こえてきたりするる感覚がある。
バラバラだったパズルが、いきなりバチッと揃う感覚。
何とも言えない爽快感が頭の中を巡る。
オモシロイ瞬間だ。

(自身のことで僭越ではあるが)マーチングショーを創っている中で、極稀に「天才」と称されることがある。私自身の感覚で言えば、違う。決して天才ではない。天才はもっと違う次元にいる。
一つだけ言えることは、「少なくとも周りの人よりは、誰よりも考えている、誰よりも頭の中で深く試行錯誤している」とは言い切れんじゃないかな、と想っている。

本稿では「思考体力」について記した。
こうした視点を知っておくことが重要だと考えている。
具体的な取り組みは、具体的な結果を生み出す。
何かの役に立てていただけたら嬉しい。


87. クリエイトに必要な思考体力|Moromi Works™️


[Moromi Works™️ ]
- Show Design and Coordinate
- Music Arrangement
- Drill DesignRehearsal Design
- Marching Consultant
沖縄県出身 / 東京在住
好きな食べもの:沖縄そば / タコライス
Blue Devilsでマーチ
多数団体にショウ制作や指導、大会審査員などの活動を行なっている。
Mail:moromi.works@gmail.com


[執筆希望のみなさま]
⑴「MEP™️」にご登録ください。(HP参照)
⑵ 後日、事務局よりご連絡致します。。

https://www.marching-matsuri.com/

https://www.youtube.com/channel/UC4k9RWxkryjqTtQwkEo07Bg


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