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青い紫陽花 ※詩の朗読台本

愛の反対の言葉は、マザーテレサが言うには無関心だそうです。
でもこの誰でも繋がれる世界では、ある意味、無関心が優しさのひとつとなりました。
嫌いになれば、もう関わらない。
本当の人間はそういう相手であると受け入れ、
離れていきます。

(一呼吸置く)

見知らぬ他人と共闘して、
何とか私を傷つけようと奮闘する。
暇な心を、満たされない心を満たすため、
自分の正義を振りかざして、
私の心にチクチクと針をさしていく。
本当に低レベルの、
嘘か本当か分からない程度の言葉の刃なのに、
もはや、無駄とも言える時間で
私をおもちゃにするその心が怖い。

(一呼吸置く)

私があなたの言葉で殺されたら、あなたは満足しますか?
私のような小さい蟻を殺して、あなたは楽しいですか?
大人のはずなのに、仮面をつけたらもう体裁なんてないんですね。

(一呼吸置く)

ねぇ、生きてて、楽しいですか?笑

(ドボンと海に何か落ちる音。ぶくぶくと泡の音がする。※主人公は身投げしてます。)

傷つけられた方は、無関心を装い、心を殺さないといけないなんて
なんて残酷な世界なんでしょうか。
私もあなたみたいに、底辺に落ちられたら、


どんなに楽でしょうか。

[完]

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