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#母娘
第一話 The Fate:運命の歯車
”幸せそうな家庭” に育ちながら
母の呪縛によって感情を失った子供・Mai
自らの幸せを見つけるためアメリカに渡るも
生きる目的すら見出せずにいた頃
突如訪れたきっかけによって
自らの運命を変える旅に出発するー
ココロを忘れ、笑い方を忘れ
氷のように無表情だった私が
愛し、愛され
天職を見つけるまでのお話と
数々のWisdomを書いています。
2012年9月、日曜日。
その日のLos
第四話 ふたりの現実
Find Me In the Dark
あの頃子供だった私たちへ——
親の呪縛を解き
母との葛藤の日々を、感謝とギフトに変えた
私のストーリー。
”幸せそうな家庭” に育ちながら
母の呪縛によって感情を失った子供・Mai
ココロを忘れ、笑い方を忘れ
氷のように無表情だった私が
愛し、愛され
天職を見つけるまでのお話と
数々のWisdomを書いています。
第一話
https://note.
第五話 子供のココロ
小学6年生の頃。
相変わらず続く、母からの心ない言動に疲労を感じながらも
私は母の意向による中学入試に合格するために
学校から電車で帰宅した後、夜11時まで
毎日5時間、ピアノを引き続けていた。
自分の進路でありながらも
当人が母に逆らい意見することができない現実を、私は黙って受け入れていた。
それは苦痛ではあったが、子供の自分は今彼女の保護を受ける以外に
生きていく道がないことを、重々理解
第六話 ココロの仕組み
”辛い感情を感じない”という練習がなかなかうまくいかない原因について考えていた
当時11歳の私は
ある時、興味深い事実に気がついた。
いつもの食卓で、母に何を言われても辛い気持ちを感じないように練習していた私。
流れっぱなしになっていたTVのバラエティ番組の1シーンが目に入り、ふと笑った。
そのシーンを横で見ていた姉二人と母も、クスクスと笑っている。
笑った瞬間、氷のように固めたはずの自分の
第七話 The Star—人生の地図
痛みから自分を守るため、感情を切り離し
氷のように無表情だった私は、14歳になっていた。
母の意向に従ってピアノを猛練習し、中学校に上がると
各地からやって来た、才能に溢れるピアニストの卵たちの存在に母は焦り出し
追いつくのも必死だった私への批判は、ますます激しくなった。
ピアノを弾くことに全く興味がなかった私は
弾くことへの強い抵抗を体で感じながらも
母に逆らうという選択肢はなく、無表情
第八話 Departure—姉の旅立ち
「いつか自由になって、私は自分の幸せを探すんだ。」
その夢を、絶対に母に潰されてはならないと
母はもちろん二人の姉にも、同級生にも、教師たちにも一言も漏らさず
飛び立つ時が来るまでひた隠しにする決意をした私。
一方で
それまでの日々は変わることなく、気が遠くなるほどゆっくりと繰り返された。
姉たちの成長と同時に、母の異質さはますます激しくなり
私が中学3年に上がる頃には
次第に姉の一人も