マイリトルブリッジ

LA在住。キネシオロジーを使って問題の答えをご本人の内側から引き出し、一人一人が最高の…

マイリトルブリッジ

LA在住。キネシオロジーを使って問題の答えをご本人の内側から引き出し、一人一人が最高の『わたし』で生きることをサポートしています。ウェブサイト→https://www.littlebridgehealingsalon.com

マガジン

  • あの頃子供だった私たちへ

    親の呪縛を解き 自分の人生を変えた 私のリアルストーリー Find me in the dark ”幸せそうな家庭” に育ちながら 母の呪縛によって感情を失った子供・Mai 自らの幸せを見つけるためアメリカに渡るも 生きる目的すら見出せずにいた頃 突如訪れたきっかけによって 自らの運命を変える旅に出発するー ココロを忘れ、笑い方を忘れ 氷のように無表情だった私が 愛し、愛され 天職を見つけるまでのお話と 数々のWisdomを書いています。

最近の記事

最終回 Gift—贈りもの

ココロの闇の中で、私が見つけたものは 『結局自分には何もない』という密かに恐れていた事実ではなく 溢れんばかりの大きな愛と 何者にも傷つけられることのない、自分の価値。 それを心から感じていくと 自分特有の良さや能力に、自分で気が付くようになりました。 驚くことにそれは気付いてみると、まるで当たり前のように私の中にずっとあったもの。 当たり前すぎて、それが特別だとは思ってもいませんでした。 胸を張って、それが『わたし』だと宣言したとき それがどれだけパワフルなも

    • 第16話 In The Dark—闇の中で見つけたもの

      自分の人生でやりたいことを見つけた、と心が沸きたったのも束の間 ”自分には何かが欠けているような気がする” という感覚に囚われた私は 次第に気分が沈んでいくようになった。 やりたいことをやっているはずなのに どうしてココロが完全に満たされないんだろう という思いは 成功し、輝いて見える人たちと自分を比べさせ ヒーリングを行うなら、私よりもっと上手くやれる人たちがたくさんいるじゃないか? この仕事は、私がするべきことではないのかもしれない という自分が最も考えたく

      • 第15話 更なる好奇心を追って

        Integrated Healingを学んでいくうちに 『自分をもっとよく知りたい』という強い好奇心と 人間というものが実はもっと深く、壮大なプランを持った生き物であることに わくわくしていた私は 更なる好奇心が湧きあがるのを感じていた。 大自然の広さ、それからココロの深さを知り始めた私は 今度は更に広い世界を見てみたくなったのだ。 『自由』という周波数に自分の周波数を合わせた結果 米国永住権を手にした私は、アメリカ国外へと旅を始めた。 ペルーの古代遺跡マチュピチ

        • 第14話 Reveal—姉との再会

          Integrated Healing—— 今ある問題に左右され続けるのではなく その問題を引き起こしている原因を特定し、癒すことで 本当に在りたい自分の姿へと変容していくという このパワフルなツールを手に入れた私は
 それが心と身体、目の前の現実に 絶大な影響を及ぼしていくことへの興奮冷めやらぬままに クラスメイトたちと共に、練習に明け暮れる日々を送っていた。 興味深かったのは これは一生変わりようのない、自分の性格なのだと諦めていた特徴すらも セッションをしてみる

        最終回 Gift—贈りもの

        マガジン

        • あの頃子供だった私たちへ
          17本

        記事

          第13話 私が見つけたもの

          街で忙しく働いては、大自然を旅するという日々を繰り返しながら 約3年が経過したある時 私は自分の中に、ある変化を感じていた。 それまで旅に出ると、全身にあふれる感動と安らぎに満足していたのに旅の途中でふと ”これじゃない——— 他に何か探していることが、あるような気がする” という、ぼんやりとした違和感を感じるようになったのだ。 そしてやって来た2012年の9月。 友人に誘われ、何も知らずに参加したキネシオロジー体験会で受けた Integrated Healin

          第13話 私が見つけたもの

          第12話 The Nature—全てが在る場所

          大学を卒業した私は、昼夜問わず休みなく働き ある程度の資金を貯めた後 ついにアメリカに渡った。 晴れて自由の身になった私は、その開放感を味わいながらも 気が付くと自分が何故か日本に戻っていて 母に見つかる前に、あの飛行機に乗って逃げなければと 必死に空港へと向かうのに どうしてもその飛行機に乗ることができない—— という同じ内容の悪夢を 繰り返し見続けていた。 それまで『遊ぶ』ということが何かも知らなかった私は 退屈な仕事を終えると 友人たちと夜の街に繰り出し

          第12話 The Nature—全てが在る場所

          第11話 The Moment—目覚めさせたもの

          私が大学で作曲を続けていた頃。 母の症状は、上の姉の結婚を機に更にひどくなっていった。 彼女の症状で特徴的なのは、その両極性だ。 手のひらを返すような、全く逆の態度を 限りなく繰り返す。 楽しそうに、姉と一緒にウェディングドレスを選び 姉の夫となる男性にも、細やかに世話をやき 姉の結婚のために手を尽くしていた彼女だったが 結婚式が終わった2週間後、その様子は急変した。 自分に愛情を返してくれる物として大事に育てた娘が 手元を去った寂しさに、心を引き裂かれた母は

          第11話 The Moment—目覚めさせたもの

          第十話 五線譜の上のココロ

          6歳の時から毎日のように聞かされていた 『お前はピアノを弾いて、先生になるんだよ』 という言葉。 それは9年後のある日 『お前は曲を書いて、作曲家になるんだよ』に代わり その時中学3年生だった私は、その翌週から毎日作曲理論を学んだ。 バロックから古典派にかけての音楽理論や 作曲形式を学んでいくそれは、難しいものだったが 何よりも私が心配していたのは もしも転科試験に合格してしまったらどうしよう、という不安だった。 合格したら、プロを目指す学生として もしかしたらそ

          第十話 五線譜の上のココロ

          第九話 新たな挑戦

          姉が家から消え 残された私は、翌年の高校入試を控えていた。 同じクラスの生徒数名が、ピアノ専攻をやめ 声楽科へ進むらしいと、別の親から聞いた母は驚き 私のぱっとしない成績を見て、思いついたのだろう ある時、いつものように学校から帰った私に、母はこう言い渡した。 『もう、ピアノは弾かなくていい。 今日からお前の専攻は、作曲になる。 良い先生を見つけておいたから今から電話して、師事をお願いしなさい。』 彼女は一体何を言っているのだろう? あまりに無鉄砲な発言に頭の

          第九話 新たな挑戦

          第八話 Departure—姉の旅立ち

          「いつか自由になって、私は自分の幸せを探すんだ。」 その夢を、絶対に母に潰されてはならないと 母はもちろん二人の姉にも、同級生にも、教師たちにも一言も漏らさず 飛び立つ時が来るまでひた隠しにする決意をした私。 一方で それまでの日々は変わることなく、気が遠くなるほどゆっくりと繰り返された。 姉たちの成長と同時に、母の異質さはますます激しくなり 私が中学3年に上がる頃には 次第に姉の一人も正気を失っていった。 自分の感情を切り離すことで、やり過ごしていた私と違い 母

          第八話 Departure—姉の旅立ち

          第七話 The Star—人生の地図

          痛みから自分を守るため、感情を切り離し 氷のように無表情だった私は、14歳になっていた。 母の意向に従ってピアノを猛練習し、中学校に上がると 各地からやって来た、才能に溢れるピアニストの卵たちの存在に母は焦り出し 追いつくのも必死だった私への批判は、ますます激しくなった。 ピアノを弾くことに全く興味がなかった私は 弾くことへの強い抵抗を体で感じながらも 母に逆らうという選択肢はなく、無表情にピアノを弾き続けた。 しかし毎日ピアノに向かう度に、私の意識はその場を去り

          第七話 The Star—人生の地図

          第六話 ココロの仕組み

          ”辛い感情を感じない”という練習がなかなかうまくいかない原因について考えていた 当時11歳の私は ある時、興味深い事実に気がついた。 いつもの食卓で、母に何を言われても辛い気持ちを感じないように練習していた私。 流れっぱなしになっていたTVのバラエティ番組の1シーンが目に入り、ふと笑った。 そのシーンを横で見ていた姉二人と母も、クスクスと笑っている。 笑った瞬間、氷のように固めたはずの自分のココロが ふんわりと柔らかくなるのを感じた時 不意に母から侮辱的な言葉が浴びせ

          第六話 ココロの仕組み

          第五話 子供のココロ

          小学6年生の頃。 相変わらず続く、母からの心ない言動に疲労を感じながらも 私は母の意向による中学入試に合格するために 学校から電車で帰宅した後、夜11時まで 毎日5時間、ピアノを引き続けていた。 自分の進路でありながらも 当人が母に逆らい意見することができない現実を、私は黙って受け入れていた。 それは苦痛ではあったが、子供の自分は今彼女の保護を受ける以外に 生きていく道がないことを、重々理解しており 母の言動に身の危険を感じ、警察に助けを求めても 彼らも玄関から先へは

          第五話 子供のココロ

          第四話 ふたりの現実

          Find Me In the Dark あの頃子供だった私たちへ—— 親の呪縛を解き 母との葛藤の日々を、感謝とギフトに変えた 私のストーリー。 ”幸せそうな家庭” に育ちながら 母の呪縛によって感情を失った子供・Mai ココロを忘れ、笑い方を忘れ 氷のように無表情だった私が 愛し、愛され 天職を見つけるまでのお話と 数々のWisdomを書いています。 第一話 https://note.com/mailittlebridge/n/n6591073b4a37 第二話

          第四話 ふたりの現実

          第三話 ひとつ屋根の下

          Find Me In the Dark あの頃子供だった私たちへ—— 親の呪縛を解き 母との葛藤の日々を、感謝とギフトに変えた 私のストーリー。 ”幸せそうな家庭” に育ちながら 母の呪縛によって感情を失った子供・Mai ココロを忘れ、笑い方を忘れ 氷のように無表情だった私が 愛し、愛され 天職を見つけるまでのお話と 数々のWisdomを書いています。 第一話 https://note.com/mailittlebridge/n/n6591073b4a37 第二

          第三話 ひとつ屋根の下

          第二話 終わり、始まる Ending & Beginning

          Find Me In the Dark あの頃子供だった私たちへ—— 親の呪縛を解き 母との葛藤の日々を、感謝とギフトに変えた 私のストーリー。 ”幸せそうな家庭” に育ちながら 母の呪縛によって感情を失った子供・Mai ココロを忘れ、笑い方を忘れ 氷のように無表情だった私が 愛し、愛され 天職を見つけるまでのお話と 数々のWisdomを書いています。 第一話はこちら https://note.com/mailittlebridge/n/n6591073b4a37

          第二話 終わり、始まる Ending & Beginning