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あの頃子供だった私たちへ

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親の呪縛を解き 自分の人生を変えた 私のリアルストーリー Find me in the dark ”幸せそうな家庭” に育ちながら 母の呪縛によって感情を失った子供・Mai …
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#遠隔ヒーリング

第一話 The Fate:運命の歯車

第一話 The Fate:運命の歯車

”幸せそうな家庭” に育ちながら
母の呪縛によって感情を失った子供・Mai

自らの幸せを見つけるためアメリカに渡るも
生きる目的すら見出せずにいた頃

突如訪れたきっかけによって
自らの運命を変える旅に出発するー

ココロを忘れ、笑い方を忘れ
氷のように無表情だった私が

愛し、愛され

天職を見つけるまでのお話と

数々のWisdomを書いています。

2012年9月、日曜日。
その日のLos

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第八話 Departure—姉の旅立ち

第八話 Departure—姉の旅立ち

「いつか自由になって、私は自分の幸せを探すんだ。」

その夢を、絶対に母に潰されてはならないと

母はもちろん二人の姉にも、同級生にも、教師たちにも一言も漏らさず
飛び立つ時が来るまでひた隠しにする決意をした私。

一方で
それまでの日々は変わることなく、気が遠くなるほどゆっくりと繰り返された。

姉たちの成長と同時に、母の異質さはますます激しくなり

私が中学3年に上がる頃には
次第に姉の一人も

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第九話 新たな挑戦

第九話 新たな挑戦

姉が家から消え
残された私は、翌年の高校入試を控えていた。

同じクラスの生徒数名が、ピアノ専攻をやめ
声楽科へ進むらしいと、別の親から聞いた母は驚き

私のぱっとしない成績を見て、思いついたのだろう

ある時、いつものように学校から帰った私に、母はこう言い渡した。

『もう、ピアノは弾かなくていい。

今日からお前の専攻は、作曲になる。

良い先生を見つけておいたから今から電話して、師事をお願い

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第十話 五線譜の上のココロ

第十話 五線譜の上のココロ

6歳の時から毎日のように聞かされていた
『お前はピアノを弾いて、先生になるんだよ』
という言葉。

それは9年後のある日
『お前は曲を書いて、作曲家になるんだよ』に代わり

その時中学3年生だった私は、その翌週から毎日作曲理論を学んだ。

バロックから古典派にかけての音楽理論や
作曲形式を学んでいくそれは、難しいものだったが

何よりも私が心配していたのは

もしも転科試験に合格してしまったらどう

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第11話 The Moment—目覚めさせたもの

第11話 The Moment—目覚めさせたもの

私が大学で作曲を続けていた頃。

母の症状は、上の姉の結婚を機に更にひどくなっていった。

彼女の症状で特徴的なのは、その両極性だ。

手のひらを返すような、全く逆の態度を
限りなく繰り返す。

楽しそうに、姉と一緒にウェディングドレスを選び

姉の夫となる男性にも、細やかに世話をやき

姉の結婚のために手を尽くしていた彼女だったが

結婚式が終わった2週間後、その様子は急変した。

自分に愛情を

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第15話 更なる好奇心を追って

第15話 更なる好奇心を追って

Integrated Healingを学んでいくうちに
『自分をもっとよく知りたい』という強い好奇心と
人間というものが実はもっと深く、壮大なプランを持った生き物であることに

わくわくしていた私は

更なる好奇心が湧きあがるのを感じていた。

大自然の広さ、それからココロの深さを知り始めた私は
今度は更に広い世界を見てみたくなったのだ。

『自由』という周波数に自分の周波数を合わせた結果

米国

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第16話 In The Dark—闇の中で見つけたもの

第16話 In The Dark—闇の中で見つけたもの

自分の人生でやりたいことを見つけた、と心が沸きたったのも束の間

”自分には何かが欠けているような気がする”
という感覚に囚われた私は

次第に気分が沈んでいくようになった。

やりたいことをやっているはずなのに
どうしてココロが完全に満たされないんだろう
という思いは

成功し、輝いて見える人たちと自分を比べさせ

ヒーリングを行うなら、私よりもっと上手くやれる人たちがたくさんいるじゃないか?

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最終回 Gift—贈りもの

最終回 Gift—贈りもの

ココロの闇の中で、私が見つけたものは
『結局自分には何もない』という密かに恐れていた事実ではなく

溢れんばかりの大きな愛と

何者にも傷つけられることのない、自分の価値。

それを心から感じていくと
自分特有の良さや能力に、自分で気が付くようになりました。

驚くことにそれは気付いてみると、まるで当たり前のように私の中にずっとあったもの。

当たり前すぎて、それが特別だとは思ってもいませんでした

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