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MAEKI
2020年10月15日 02:21
「全然捕まらないですね。タクシー。」「だね。さっき店で呼んでもらえばよかったね。まぁ、このあたりのこの時間ってこんなもんだよね。きっと。」「だね。私、タクシー呼ぼうか?」「いや、歩こう!」「え?うん、はい・・。どこか目的地はあるの?」「いや、ない。笑 なんか、久々に会うから、テキパキできない。ごめん。笑」「あ、いや。こちらこそ。」「れいちゃん、大人になったね。って、当た
2020年10月12日 16:44
ほんの数十秒、何も言えず立ち尽くしていただけなのに、その時間が長く感じた。知らないふりをしていいのか、どちらかが沈黙を破らないといけないのか。私は、徐々にあきとさんから目線を外し、その場から立ち去ろうとした。「れいちゃん、待ってよ!」久々にあきとさんに名前を呼ばれて、あの時の記憶が鮮明に蘇る。悲しみと、苦しみと、憎しみと、愛おしさ。涙を瞳に止めておくのが大変だった。
2020年9月29日 03:30
「れいちゃん、覚悟できてる?」「・・・うん」「じゃあ…、見る?」「・・・うん。」「「はっ・・・」」「れいちゃんーーーーー!!!やったね!やったね!!!!おめでとう!!!!」そう、今日は、第一志望の難関私立大学の合格発表日。あれから、本当に死に物狂いで勉強に励み、私は無事合格した。母が涙を流して喜び、私もホッと力が抜けた。いろいろあった高校生活だったけど、これでよ
2020年9月23日 18:45
あれから、あきとさんとは、週に1〜2度会っていた。あきとさんの自宅のときもあれば、外で食事をしたり、映画を見に行ったり。私なりに幸せで。どんどん、あきとさんが好きになっていった。そして、1ヶ月。毎日続いていたメール。週に3度はしていた電話。その日はどちらもこなかった。ーーー仕事忙しいのかな?そう思って、邪魔をしないように、私からも特に連絡しなかった。それから
2020年9月23日 17:54
キッチンへ行くと、「・・・本当に何もないね。笑」「でしょ?笑」あきとさんの冷蔵庫には、・お酒・おつまみ系(チーズやハムなど)・卵・納豆・豆腐・市販の刻みネギくらいしかなく・・・。「どうする?ピザでも頼む?」「いや、作るよ!お金もったいない!なんか使っちゃダメなのある?」「ない!お好きに!」結局私が作ったのは、オムライス。玉ねぎの代わりに、
2020年9月19日 02:44
ーーガチャ。あきとさんの寝室は、アロマ?お香?の香りがして、非日常的な感覚になり、自然と、緊張感が増す。後ろで扉を閉める音が聞こえた。「ーーーーあきとさん?真っ暗だよ。」「ごめん、明かりつけるね。」一気に明るくなり、一瞬視界がぼやける。「明るすぎ・・・?だね。」そう言って、リモコンで明かりが薄暗くなった。ただ立っているのも、なんか違うよな・・・そう思い、ベッ
2020年9月18日 03:42
翌日。「れいちゃん、出かけるの?」「うん!今日、**ちゃんの家に泊まるかも!」「**ちゃん?あー!あの子ね!分かった!親御さんに、お世話になりますって連絡入れたほうがいいかしら?」「いやいやいや!そんなの今どき古いよ!やめて!」「ははー!そうなのね!分かった!また**ちゃん連れてきてね!」「うん!ありがとう!」母に罪悪感を覚えながらも、私は○○駅へ向かった。約束の1
2020年9月18日 03:06
翌日のお昼。彼から初めてメールが来た。・・・・昨日はごめん。情けないけど、記憶が曖昧な部分もあって。でも、ひどいことしたんだろうなっていうのはわかってる。泣いてるれいちゃんの顔を鮮明に思い出す。本当にごめん。電話してもきっと出てくれないと思うから。もう、れいちゃんと会う前にお酒飲まないから。会いたいです。・・・メールを読んでしばらく、考えた。なぜ
2020年9月18日 02:33
「れーいちゃん!着いたよ!よーーーこそ我が家へ!」「ねぇ・・、なんで家なの?外でご飯食べるんじゃないの?」「んなもん!出前すればいいでしょーー!ねー?さ!上がって〜〜」「・・あきとさん、私、帰る」「・・・・・」「ごめんね。今日のあきとさん、なんか嫌だ。」思わず、泣いてしまって。ただ、あきとさんが酔っ払って、いい気分になった頃に私が都合よく配置させられてる気がして。ー
2020年9月17日 03:22
「・・・知りたいって言ったらどうなるの?」あきとさんは、私を抱きしめて、言った。「でも、理性を保つ。どういうことかは教えない。」「・・・なんで?私がガキだから?」「ちがう。お互いに色んなものを失う。俺の理性が保って失わないのであれば、俺は保ち続ける。」「・・・大人だから?」「そう。大人だから。・・・もう寝よっか。」「一緒のベットでは寝ていいの?」「そうしたいなら、い
2020年9月15日 20:18
ジムで汗を流し、シャワーを浴びて、帰り支度をしていた。ーこれからどうしよう。そんなことを考えて、ボーッと窓の外を見た。・・・あれ?ジムの目の前にあるライブハウスから、一人の男性が出てきた。ーーーあきとさん。ジムは3階。ライブハウスは道を挟んで1階。私は、ただただ、あきとさんに目を奪われていた。ーー行動範囲って、こういうことか…。!!!すると、視線を感じた
2020年9月15日 04:44
彼と出会ったのは、十数年前。私が高校生の頃だ。私立の進学校に通い、その中でもトップクラスの成績を持つ人が集まる特進選抜クラスにいた。男子40人女子4人このコースは学年で1クラスしか設けられていないため3年間クラス替えなし。部活もできず、毎日7時間授業。一見苦痛そうだけど、それなりに楽しく過ごしていた。同じクラスに彼氏もできた。別棟にある他クラスからも
2020年9月15日 04:26
2018年現在。28歳 OL。都内のマンション住み。正直、なかなかいいマンション。仕事は、都内の某広告代理店勤務。CMなども担当することが多々あるので、芸能人の美形に目が麻痺している。だからと言って、芸能人と付き合いたいとかは思わない。大抵が、変わり者で、仕事以外で理解し合えることはないから。こちらからお断りスタンスに見えるかもしれないけど、事実そうだ。こう