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MAEKI
2020年10月21日 03:50
エレベーターを降りると、あきとさんは、「ちょっと待ってて。」と、私をエレベーターホールに残してフロントへ向かった。きっと、部屋をとっているのだろう。普通なら、ーーーどうしよう!一緒に夜を共にする!?泊まる!?と慌てるはずが、ーー部屋、空いてんのかな。ーーあきとさん、明日休み?ーーいや、待て、私、明日仕事だけど、服どうする?ーーてか、このホテルめっちゃ高い
2020年10月19日 04:20
「あきとさん、今日はほんとに話してくれてありがとう。」彼の手を握って、高く握っていた、あきとさんの拳が解れ、私の手を握り返した。「あきとさん、私は封印してた過去の記憶がいきなり全て戻って、正直焦ってる。今、なんて答えればいいのか分からないっていうのが正直な気持ち。」「うん、そうだよね。きっと。」「ごめんね。でも、本当に好きだった。多分、今でも好き・・なのかな?分からない。」「い
2020年9月23日 17:54
キッチンへ行くと、「・・・本当に何もないね。笑」「でしょ?笑」あきとさんの冷蔵庫には、・お酒・おつまみ系(チーズやハムなど)・卵・納豆・豆腐・市販の刻みネギくらいしかなく・・・。「どうする?ピザでも頼む?」「いや、作るよ!お金もったいない!なんか使っちゃダメなのある?」「ない!お好きに!」結局私が作ったのは、オムライス。玉ねぎの代わりに、
2020年9月19日 02:44
ーーガチャ。あきとさんの寝室は、アロマ?お香?の香りがして、非日常的な感覚になり、自然と、緊張感が増す。後ろで扉を閉める音が聞こえた。「ーーーーあきとさん?真っ暗だよ。」「ごめん、明かりつけるね。」一気に明るくなり、一瞬視界がぼやける。「明るすぎ・・・?だね。」そう言って、リモコンで明かりが薄暗くなった。ただ立っているのも、なんか違うよな・・・そう思い、ベッ
2020年9月18日 03:42
翌日。「れいちゃん、出かけるの?」「うん!今日、**ちゃんの家に泊まるかも!」「**ちゃん?あー!あの子ね!分かった!親御さんに、お世話になりますって連絡入れたほうがいいかしら?」「いやいやいや!そんなの今どき古いよ!やめて!」「ははー!そうなのね!分かった!また**ちゃん連れてきてね!」「うん!ありがとう!」母に罪悪感を覚えながらも、私は○○駅へ向かった。約束の1
2020年9月18日 03:06
翌日のお昼。彼から初めてメールが来た。・・・・昨日はごめん。情けないけど、記憶が曖昧な部分もあって。でも、ひどいことしたんだろうなっていうのはわかってる。泣いてるれいちゃんの顔を鮮明に思い出す。本当にごめん。電話してもきっと出てくれないと思うから。もう、れいちゃんと会う前にお酒飲まないから。会いたいです。・・・メールを読んでしばらく、考えた。なぜ
2020年9月18日 02:33
「れーいちゃん!着いたよ!よーーーこそ我が家へ!」「ねぇ・・、なんで家なの?外でご飯食べるんじゃないの?」「んなもん!出前すればいいでしょーー!ねー?さ!上がって〜〜」「・・あきとさん、私、帰る」「・・・・・」「ごめんね。今日のあきとさん、なんか嫌だ。」思わず、泣いてしまって。ただ、あきとさんが酔っ払って、いい気分になった頃に私が都合よく配置させられてる気がして。ー
2020年9月17日 03:22
「・・・知りたいって言ったらどうなるの?」あきとさんは、私を抱きしめて、言った。「でも、理性を保つ。どういうことかは教えない。」「・・・なんで?私がガキだから?」「ちがう。お互いに色んなものを失う。俺の理性が保って失わないのであれば、俺は保ち続ける。」「・・・大人だから?」「そう。大人だから。・・・もう寝よっか。」「一緒のベットでは寝ていいの?」「そうしたいなら、い
2020年9月16日 21:50
30分ほどして、夕飯が部屋に届いた。「うんまそ!やっぱ和食はいいね〜!」「温泉では和食ですね!!あきとさん、お酒いいんですか?」「あ、そっか。泊まるんだもんね。じゃあ焼酎かワインでも飲もうかな。」「ビールじゃなくていきなり!?」「大人でしょ。笑 ビールあんまし得意じゃなくて。笑」「意外〜。どうぞ、飲んでください。」「じゃ、遠慮なく!れいちゃんは?ノンアルコールで何か頼む
2020年9月16日 16:13
ーーどうしよう。これはお泊り?ーーそれとも日帰り?ーーなんか急に緊張してきて話せない。箱根に到着すると、またコンビニに車を停めて、あきとさんはタバコを吸いに外へ出た。しばらくして車へ戻ってくると、「じゃあ、向かうかー。なんか急に静かじゃない?笑」「え!いや、別に普通ですよ!!もうあきとさんに任せます!」「駆け落ちじゃあるまいし。笑 では出発〜」15分ほど車を走ら
2020年9月16日 14:07
水曜日に会う約束をしてから、1日1日がとっても長かった。私は久々に友人と会って遊んだり、高校入学〜編入のことを打ち明け、まさに第二の人生を歩もうとしていた。そして、火曜日。ーー時間連絡するって言ってたよな・・・こっちからかけない方がいいよな。時間は流れ、19時。・・・まさか、忘れられてる?かけようか、待つか、携帯を握りしめ、落ち着かない様子でいると、♪〜♪〜♪〜
2020年9月16日 04:09
あれから二週間。私は高校受験よりも勉強に励んでいた。高校受験より必死だった。絶対に這い上がる、と。そして、夏休みを迎える。今年もまた暑いらしい。あー、また玄関前に生きてるか死んでるか分からないセミが転がってて、立ち往生する季節だなー。周りの友人が夏休みを満喫している頃、私は全ての誘いを家族旅行と言って断り、勉強に明け暮れた。そして、編入試験当日。3つの公
2020年9月15日 23:10
「ただいま」「おかえり!ご飯は?もう食べる?」「うん。ありがとう。その後少し期末試験の勉強するね」「あら!頑張って!」「ごちそうさま!ママ、ありがとう。美味しかったよ!」「じゃあ、勉強、頑張ってね。夜食欲しかったら言って!」「うん。ありがとう。」ーーバンドマン、か。そんなことを、ふと考えつつも、私は期末試験の勉強に励んだ。絶対に負けない。負けてたまるか、と。
2020年9月15日 20:18
ジムで汗を流し、シャワーを浴びて、帰り支度をしていた。ーこれからどうしよう。そんなことを考えて、ボーッと窓の外を見た。・・・あれ?ジムの目の前にあるライブハウスから、一人の男性が出てきた。ーーーあきとさん。ジムは3階。ライブハウスは道を挟んで1階。私は、ただただ、あきとさんに目を奪われていた。ーー行動範囲って、こういうことか…。!!!すると、視線を感じた