【人工呼吸器】水飲みたい❌スポンジ❌決意

人工呼吸器装着中は通常絶飲食。

口も乾くし、唇も乾くし、喉も乾く。

だから、看護師さんや家族がスポンジでちょっと唇を湿らせてくれることがある。

飲み食いしていないとはいえ、唾液は出るし、口腔内の細胞も交換されていく。

なので、絶飲食中もスポンジで歯磨きの代わりのような口腔ケアをしてくれる。

人工呼吸器装着中意識がない人も多いし、意識があっても覚えていない人が多い。

たとえ意識があっても、全く動けないことも多い。

私も断片的な記憶しかない。

ただ、本当に喉は乾くのである。

我慢も限界の時がある。

こういう時はスッポンの如くチャンスを絶対に逃さない❣️

口腔ケアのスポンジはほんのり湿っていて、薬品の変な味がする。

(かなり前の物は薬品臭かったです。今は改良されていたら、すみません。)

しかし、本能は全てに勝る!

湿ったそのスポンジが口腔内に投入されて舌の丁度いい所に来た瞬間がチャンス!

ちょこっとだけスポンジにしゃぶりつく。

チューチュー吸えるほどの元気もない。

けど、湿ったその液体に吸い付くほど水が飲みたい!!

実際には、全力で吸い付いても、飲み込めるだけの液体は吸い取れない。

実は、薬品臭くて気持ち悪い。

それでも、「水くれ〜〜!!」ってなって、しゃぶりついちゃう時もある。

水が飲めないのはキツイ状態です。(当然、これは人工呼吸器装着中に「辛い」と意識するほどじゃないほど、他に辛いことも楽しいこともいくらでもある。)

介護や看護経験がおありの方でしたら、口腔ケア時にスポンジが引っかかっているように何故か動かせない時に遭遇したことありませんか?

「噛んじゃダメですよ! スポンジ離して!」って患者に大きめな声でお願いしたことありません?

その方も私と同じ本能に突き動かされる身体の窮地だったんじゃないかな?

これはコミカルな場面ですよね。

確かに大変そうだろうけれども、笑みが溢れるエピソードではないでしょうか?

真面目な話、人工呼吸器装着は苦しいです。

こんなかわいくて面白い場面だけではありません。

抗がん剤治療のざっと万倍は辛いです。(超大量抗がん剤治療経験あり)

白血病の治療で有名な骨髄移植の千倍は辛いです。

私の受けた骨髄移植は、骨髄を破壊するほどの超大量抗がん剤(±放射線治療)を使う骨髄破壊的前処置(MAC)での造血幹細胞移植でした。

色々あるけど、まぁ、ちょっと笑えるエピソードというのも多々あります。

今を大切に生きよう❗️























































全ての人はいずれ病気や怪我に見舞われます。

そういうもんです。

貴方が病気や事故で人工呼吸器が必要になったとしたら、このような経験をしたいと思いますか?

いずれ必ず訪れる「もしもの時」にどうして欲しいですか?

様々な体験により、私は自分がどういう状態になった時に延命や救命を望むか、あるいは望まないかをリビングウィルにしてます。

貴方はいずれ必ず訪れる「もしもの時」にどうして欲しいか周囲に伝えていますか?

貴方は、拷問のように辛い延命処置を受けたいですか?

私は、生きたいです。

でも、再び長期人工呼吸に耐えられないだろうことも自覚しています。なので、短期間の人工呼吸で回復が見込まれる場合に限ってのみ蘇生や人工呼吸をお願いしたいと思っています。

もちろん、いざその時になったら、「生きたい!助けて!」ってなる可能性もあるでしょう。

そして、誰も回復するか分からない場合がほとんどでしょうし、回復するまでの時間が分からないことの方が多いでしょう。

それでも、私自身は二度と人工呼吸器を装着したくないですし、身内にももちろん蘇生周辺や人工呼吸器装着の苦しみなど味わってなど欲しくないと思います。

私の身近で3回の人工呼吸器装着を要した闘病を看ていた家族は、大体「延命拒否」を希望しています。

最近、近親者が一人が亡くなりました。

もちろん、延命拒否をしており、最期は家族に囲まれて自宅で安らかに逝きました。

家族を愛しているが故に、助からない時は静かに看取ってあげることが最大の愛情の場合もあると思っています。

助かるのなら……と思いますよね?

でも、もしも「最期まで諦めない」だけが理由であれば、「最期こそ幸せを諦めない」安らかな道も否定する必要がないことも知って欲しいです。

ぜひサポートよろしくお願いします。 ・治療費 ・学費 等 に使用し、より良い未来の構築に全力で取り組みます。