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春野りりん
2018年11月16日 23:37
みごもりて湊となりぬ異界より客人(まらうど)まねく母とふ湊 春野りりん 人間が傷つけあうさまに疲れ果てていた頃、破壊の続く地球環境に新たな命を迎えるか悩んだが、《エネルギーの大きな命がやってくるから大丈夫》という予感に従うことにした。 私を介してやってきた客人は果たしてエネルギッシュで、ブランコを漕ぐように反動をつけ、ベビーカーを自力で前に進ませた。散歩中赤信号で止まると、彼は不服そ
2017年11月18日 16:53
ああ、あなたみたいなひとをヤンママと呼ぶのね!マダムわれに駆け寄る/春野りりん『ここからが空』❆十数年前に記した 息子 ξ(仮名)の育児日記を読み返しています。ひとごとのように可笑しい。育児日記というより、異星人との異文化交流記録のようです。たとえば、生後3か月のとある日。*ミルクを飲む ξ は、どういうわけだかかっきり半分で小休止を入れます。急に哺乳瓶から口を離したかと思
2017年11月18日 21:16
子を抱きて夕映えの富士指させばみどりごはわが指先を見る春野りりん『ここからが空』❆息子 ξ(仮名)が 私のもとにやってきたとき、まだこちらの文化や事情を知らない遠くからの客人(まろうど)のように感じました。そうすべきだと考えたのではなく、なぜかそういうふうにしか感じられなかったのです。それで、自然と異文化交流のように接していたのですが、それでも 無知の未熟なひとを上から引っ張り上げるよ
2017年11月18日 20:53
前かごに幼子入れた自転車を風がおしだす未知の時間へ/春野りりん息子 ξ(仮名)が私のもとに生まれたとき、はるか彼方から 客人(まろうど)がやって来たように感じました。 ξ は何もできない未熟な存在ではなく、こちらに来たばかりで、まだこちらの文化や事情を知らないだけのひとだと感じたのです。そして、「ようこそこの世界へ!いろいろなことがあっても、ここは素晴らしいところなのよ」と歓待するように接
2017年11月28日 20:17
ホーリョンと名づけられたる魚ゐてミジンコ七ひきかくしたといふホーリョンのともだちリョンピーそれを見てミジンコ十ぴきかくしたといふホーリョンにまつげたくさん生えてゐてリョンピーの口に歯のとがりをりさて問題。二ひきのかくしたミジンコの数の差いくつ?式も書くこと!ホーリョンとリョンピーならんで泳ぎをり孫にと母の描きたる紙にホーリョンを生みたる母の娘にあれば退屈といふ言葉を知らず∴