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150日で領域を広げる。デザインブートキャンプ

みなさま こんにちは、LINEヤフーコミュニケーションズ クリエイティブ部、デザインチームの高松です。
今回は4月からチームで実施しているデザイナー強化プログラム、デザインブートキャンプについて紹介します。

デザインブートキャンプとは

150日で選出された個々のデザイナーの出来る領域を広げ、担当プロダクト※への関わり方を変化させデザイナー起案で事業成長に繋げていくための足がかりとなるプログラムです。事業成長に併せデザイナー自身の目指すキャリアや悩みに伴走します。今回、僕はプログラムの企画・コミュニティマネジメントを行っています。

なぜやるのか?

組織の課題感と個人成長にむけて
デザインチームは45名を超えたメンバーが在籍していますが、ジュニアとミドル層の割合が高く、プロダクトをリード出来る次世代のデザイナーの割合を上げていき事業貢献により寄与できるチームにしていくためです。短期的に負荷をかけることで事業成長に結びつけ、その人の特性に合わせ専門領域や目指している領域を広げて活躍出来る取り組みとして行います。


参加メンバー

担当プロダクトを牽引しているデザイナーを中心にマネージャー陣から推薦された4名が参加してスタートしました。

メンバーのアイコン+簡単な紹介 
Nさん:新卒入社。キャリア5年目。今春からプロダクトAに参画

Sさん:さまざまなLINEのマーケ領域からプロダクトデザインまで幅広く経験があり7年目。Aさんとともに同タイミングでプロダクトを担当

Aさん:広告制作会社を経て入社。コミュニケーションデザイン専門。WEBプロモーション中心。デザインスペシャリストとしてチーム内のレビューなどを率先して行う

Tさん:キャリア15年超え。WEB制作会社から入社。Webデザイン領域では頼れる存在だが、ネイティブアプリの設計スキルを拡張したい


プログラムの流れ


オンボード:デザインメンタリング

事前アンケート
自分が興味のある職能やキャリア、苦手なことをメンタリング前にアンケートを行い、可視化しました。

デザインメンタリング
メンタリング(1on1)では、自分の目指すキャリアや職能、を掘り下げ中長期のロードマップを策定、中期・直近での目標設定をメンバーと行いました。

Boot Camp Session

進捗と悩みの共有(毎週)
毎週の悩みを参加者同士が共有し、お互いに話し解決していくフォーマットを設計。課題に対して1対1ではなくみんなで考え解決しています。

施策のディスカッション(オンライン)
気になったことや疑問点は些細なことでもそのままにせず、すぐ話せる環境づくりを意識しています。
課題はデザイナー内で常にディスカッション→施策提案→実行。強度のある提案を行うことで徐々に信頼を勝ち得ることで施策を事業PdMと一緒に作れる状態になれるよう目指します。

Bootcamp Session(対面議論:月1 / オンライン:週1)
今一番乗り越えたい事をディスカッションする場。最終的に自身で決めることを重要視しています。意思決定する量を日々を増やし慣れる。率直にお互い話し合える関係性を目指しています。毎月1回は定期的にリアルで集まり、課題や悩みについてメンバー全員でディスカッションする場をもうけています。議論、提案のスピードをリアルならではのホワイトボードを使った細かい壁打ちを行います。

相互理解・コミュニティ形成

いまの悩みや関心があるトピックやトレンドのクリエイティブを持ち寄る”放課後キャンプ”なども不定期開催しています。先日は”推したくない案が選ばれたときどうするか?”についてお互いの視点で話し盛り上がりました。

DESIGN STUDY:インプット量の増加
メンバーごとに知識や技術的に懸念があった部分の掘り下げ、インプット量の増加(自身が目指したい職能を増やす)、自主課題などにも取り組んでいます。

リサーチの深掘り

サービス自体のユーザーやプロダクト自体の現状を深掘り。知らないことは率直に話し合い、わからないことを減らしアイデアの確信を得る手がかりにしていきます。

ユーザー体験
事業側で後回しにされがちな、ユーザー体験(UX)自体の整理・向上の提案はデザイナー発信で小さいところから、やれることから優先順位付けをし行います。

相互選書
メンバー同士で、取り組んでいる施策や悩みなどについて自身の経験などからおすすめする書籍やウェブサイトをシェアし合うスペースを活用しています。

施策の振り返り会
実施した施策に対しての振り返り会(KPTや座談会)を行いナレッジをチームに共有する仕組みを整えだしています。

意思決定の数をとにかく増やす

打席に立つことで、意思決定の数をとにかく増やし、自身でプロダクトに実直に向き合います。情報は多面的であることを意識、最終的には自分で決め、提案を重ね実行力を強化します。
デザイナーは座学だけでは大きな壁を超えるのはやはり難しく、実務で経験して自分で思考し壁を超えることでしか成長はないと感じています。


まとめ:このプログラムで進めていること

これは新しくメンバーが参画したプロダクトの事例ですが、プロジェクトからまずはコミュニケーションデザイン提案での信頼の積み上げていきました。

それにより骨格/構造領域からのデザインが多かったものが、要件定義から事業企画と一緒に作っていく体制に変化していきました。

プロダクトは秋以降、上流から入れるようにデザイナーが事業KPIに伴奏した施策づくりなど、より主導的な動きをしており現在は実行力を高めています。

メンバーからの振り返り

Nさん:体験整理がサポートで整理がスムーズだった、日々のディスカッションでのナレッジが溜まり判断軸が出来てきた。

Sさん:参加前、新しく参加したプロダクトにどう関わればいいのか?どうやっていけばいいのか?が抽象的だったがメンタリングで解像度高く、明確になった。

Aさん:施策を取り組む中で良し悪しの判断がより深く出来るようになった。少人数のメンバーのため、悩みを話すとみんなにナレッジなどを色々聞けたことで視点が広がった。分からないことは、1聞いたら10教えてもらえ、手を動かすことに集中できる環境でデザインできた。他のメンバーの施策もディスカッションしたことで今後の担当領域で事業企画と一緒に主導して進める時の参考になりそう。

Tさん:回り道をせず、わからないことや悩みをすぐ相談出来て学びが多く、メンバー相互でアドバイス出来る環境なのが良かった。また、以前だと事業に通すには?という思考だったのが、プレッシャーはあるが主導的に自ら判断軸が出来、決めるようになった。

終わりに

今回、デザインブートキャンプについてお話しましたが、このプログラムも後半戦に突入し、よりメンバーそれぞれが実行力を上げていき、大きなことでホームランを狙うよりも、まずは小さなことでもアクションを起こし打席に実行の立ち積み重ていきプロダクト内での成果につなげていきます。
プログラム終了後、改めてシェアできればと思います。最後までお読み頂きありがとうございました。

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