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ギリギリでやるとロクでもない…結婚式直前まで通信教育と悪戦苦闘していたスチャラカな話

私は本当に昔から勉強がキライで、好きな勉強はのめり込むが、興味のないものはスルーする。

このことで、随分人生的には損をしているとは思うが、なかなかその性格は治らない。

過去にも、その手の記事は書いてある。

▽テストがイヤ過ぎて、文句言いながら取り組んでいる様子はこちら

▽先日、何だかよく分からないが、「『#受験体験記』応募作品の中で、先週特にスキを集めました!」と通知をもらった、スチャラカぶりを発揮した受験の話はこちら

↑ 何ともありがたい話である。スキを押して下さったり、読んでくださった方には、この場をお借りして、お礼を申し上げる。

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当時勤めていた会社は、資格試験や通信教育など、職員の能力アップに力を入れている会社だった。…勿論、会社の素晴らしい取り組みだし、有り難いとは思うが、“勉強キライな私”に取っては

「えっ?!働いてもまだ勉強せなアカンの?」と落胆の二文字が、ドリフのコントのタライ落としのように、上から頭に落ちてきた気分だった。

「仕事上、学ぶ」ことには賛成だったが、「元々好きな職種でもないのに勉強する地獄はキツイな」というのが、私の本音であった。

ただ、この会社は受けた試験などにより、“報奨金”や“受験費用の半額助成”といったものもあり、そこだけが唯一の救いであった。

「お小遣い稼ぎになって、仕事の学びができるならいいじゃないか!」と「勉強はやっぱりイヤだ!」と自分との間で随分意見を闘わせたが、結局“お金”に釣られて、半分渋々色々受けていた。

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勉強のできる同僚は、最初から上級レベルの試験をトライし、次々とモノにしていった。頭が良いだけではなく、彼の努力ぶりは「アッパレ!!」としか言いようがなく、私の記憶の中では、一発合格以外見たことがないと思う。

しかも某院卒で歳上にも関わらず、ただ“同期”というだけでタメ口で話し、仲良くしてもらっていた私は

「えぇ、すごいやん!さすが〇〇ちゃんやで!私はそんなん、よう受けへんわ。私は気長に“何カ年計画”で受けるしか通らんわ。」と彼を褒めて尊敬しつつ、ぼやいていた。

「らびっとだって、どんどん受けたらエエねん!頑張りや!」とよく話す機会がある時、話していた。

しかも“小遣い欲しさ”と、最初から“上級”を受けるのはキビしすぎて無理なため、“下級”から少しずつ受験するという、ヤル気のなさが見え見えな方法で、何とかしのいでいたのであった。

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試験もキツイが、通信教育も、性格上苦手である。あの“一定期間コツコツ続けてやる”が三日坊主、かつ苦手な勉強となると、大ブレーキがかかってしまうからだ。

▽そんな私が、今あの苦手な通信教育を始めている記事はこちら

▽既に“ヤバイ状態“な様子を書いた記事はこちら

毎回、課題を出すのに、本来は「勉強したものを成果として課題提出」とは思うが、ヤル気がなさすぎて、最初から「本を見ながら課題を仕上げる」という“本末転倒”なやり方で提出していた。

本の中から、その部分を見つけるのが元々不得意な私は、そこでも悪戦苦闘した。中には応用なのか何だか知らんが、本を一見、見ただけでは載っていない問題もたまにあった。

「答えを見て、写す」という、まるで「のび太くんが出来杉君のノートを丸写しして、宿題をやっている」構図と変わらなかった。

通信教育は、すぐにやらなくても良いが、提出期限や、受講期限があるので、のんびりもできない。失敗すると半額助成分を返さないといけない。

「それだけは、避けたい!!」と思った私は、イヤイヤ“偽りの課題”を提出して、どうにかこうにか過ごしていた。

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そんな私はある時、長年の夢だった“お嫁さんになる”ことが叶うことになった。よくぞこんな“スチャラカな女”を妻に迎えたいという奇特な人がいたもんだと感謝の言葉しかない。そして色々打ち合わせ等して、結婚式を挙げることが決まった。

明日が“結婚式”という、小さい時からの夢だった第一歩の晴れ舞台!

…にも関わらず、私は例の“通信教育”の最終回を残していたのである。

美容には疎いし、いかんともしがたい体型で臨む式とはいえ、目の下に、ごっそり“クマ”を作るのも、さすがにイヤである。

…かといって、通信教育の期限は迫っており、今出しておかないと間に合わず、半額助成分を返還しなければならない。

「う~ん、困ったな…。でもやるしかない!!」

と、私はほぼ徹夜で、“のび太くんの出木杉君ノート丸写し作戦”で、ひたすら問題箇所を本から探しまくっていた。時は“0時の本番当日“を越えようとしている。

その最中に、母が私の部屋を覗き、「アンタ、こんな遅くまで何やってんの?」と言ってきた。

「通信教育、今日中に仕上げんと間に合わへんから、今やってるとこ…」と叱られるのを覚悟で言った。

「アンタ、アホちゃうか!!何で、もっとサッサとそんなんやっておかないのやっとかへんの!!お母さん、明日どうなっても知らんからね!!」と雷を落とされ、やや勢いよく部屋のドアを閉められた。

「そんなん、私が一番分かっとるわよ…。」と呟きながら、淡々と“作業”を進めた。

でも裏面の課題が、どうにもこうにもできない上に、記述式で長文で答えなければいけない。これは本当に内容を理解していないとできない問題だった。

時間は深夜で、もうこれ以上時間がない。

追い詰められた私は“ある作戦”を決行することにした。

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もう、どうやっても間に合わないので、できるところまで仕上げ、課題の表面の空いている所に

「大変申し訳ありませんが、明日結婚式でして、ここまでしかできませんでした。本当に申し訳ありませんが、よろしくお願いします。」

というような趣旨のことを書いて、正直に“白状”することにしたのである。

完全に私の中で、良いエエか悪いか別にして、“ウルトラC”を繰り出すしかなかったのである。

その後、出せるように封をして、爆睡したのはいうまでもない。

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そして、一連の行事が終わってから、あの通信教育の返信が届いた。

もう、見てもロクでもない状況は必至だったので、開けるのに勇気がいったが、渋々開けた。

すると、表面には「ここまでの理解が…」などの“お小言”が書かれていたが、途中から矢印で裏面に向かうように書いてあり、裏を見た。すると

「ご結婚、おめでとうございます!!このためにお忙しかったのですね。これからもお幸せに!!」と裏面の“白紙状態”の解答欄に大きく書いてくださっていた。

私は、喜んではいけないのかもしれない…しかし言葉が適切ではないかもしれないが、その“粋な図らい”に感動した。実際、怒られても仕方がないことをしたし、それは覚悟していたからである。

お会いしたことのない、通信教育の先生が、こんな私にも厳しいことばかり仰らず、お祝いの言葉を下さった事に、申し訳無さと感謝で胸がいっぱいになった。

しばらくその用紙を眺めて、何度も何度も“お祝いのお言葉”を読んだのである。

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誤解なきように申し上げるが、何も課題ができなかったからといって、「こうすれば何とかなる」と伝えたいわけではない。

私のようにギリギリにせずに、課題を提出して欲しい、課題はちゃんとやってほしいという思いから、この“アホすぎる”体験を記した。ぜひ私を見習わないでほしいのである。

私は今でも“スチャラカ”なので、ギリギリになるまで動かない。それゆえ相変わらず、“アホな失敗”をやらかしている。

なかなか改められない自分に呆れつつ、自分しか自分を奮い立たせることができないので、どうなっても尻拭いまで頑張らねばならない。

先日私が師と仰いでる方が、「いつまでこのままでいるの?(中略)私は心や行動に余裕を持って動けるようになりたい。」とブログに書いてらして、その文章を何度も読んだ。

「私も、そういう大人にならないとな…。」と、そのブログを拝見する度に、反省を繰り返している。

溜まった様々な“課題”が積み上げられた部屋を見ながら、あの通信教育の先生の言葉や師のブログを思い出して、諦めずどんなに時間がかかっても頑張りたいと思っている、らびっとなのである。




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