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【就活コラム】SMBC日興証券 内定

例年4月になると、早くも就活生から就職留年についての相談があります。昨年は6月以降就職留年の相談が増えていました。大手企業を志望している就活生の中には、就職活動の最初の段階で選考が通過せず諦めるケースもあります。最近では大手企業通年採用を実施している会社が数多くあり、また内定辞退者は増えており、大手企業でも2次募集(夏採用・秋採用)が増加しています。この時期に留年を考える必要は全くありません。

少なくとも12月までは、就職活動を続けるべきです。年末までに内定がなければ、お正月休みに親と相談して留年するかどうかを決めれば良いと思います。留年するとなると、自分だけの問題ではなく、経済的にも大きな負担があるからです。また、大学によっては特別な卒業延期制度があります。大学のキャリアセンターではなく学部事務所で、いつまでにどのような手続きが必要かを学費も含めて確認して下さい。

ただ、4年生の1月以降に内定を得る学生は少なからずいます。3月までに内定を得て卒業をすることは十分可能です。3月の卒業式後に内定を決める学生は、意外に多いです。

個人面談では「留年すると不利になるか。」という質問もあります。多少不利になるケースはありますが、大きなハンディにはなりません。私が個人面談をした就活生の中にも、留年して総合商社や大手上場企業に就職した学生も多くいます。

留年する場合は、覚悟が必要です。今までの就職活動を分析して見直し応募書類の書き方や面接の方法を改善しないと、4年生の時と同じ結果になります。一年で大きく成長できる就活生だけが、希望する企業から内定を得ることができます。

昨年留年した女子就活生と個人面談を行いました。金融志望の就活生です。留年した理由を聞くと、同じ学部の男子学生に失恋したことが噂となり、大学に行けなくなって卒業単位不足で留年したと話していました。銀行の内定があるにもかかわらず卒業できず、気持ちを切り替えて再チャレンジをすることになりました。

応募企業の採用面接では、留年した理由は必ず聞かれます。各社の面接試験では「単位の計算を間違えました。」と答えましたが、面接官は納得しなかったそうです。面接官が納得するポジティブな理由を整理して答えましょう。不利な話題は早く終わらせて自分の強みをアピールできる話題に変えていくことが、面接の評価につながります。

その後留年した女子就活生との個人面談は、数回に及びました。銀行から内定を得た実力と後輩である4年生就活生に負けない努力が実を結び、5年生の7月にSMBC日興証券から内定を得ることができました。

就活生一人ひとりにドラマがあります。


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