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内またで歩く癖があるように、考え方、思考にも癖がある。

「何か間違っているんじゃないか」
「なにか悪いことをしたんじゃないか」
「本当は迷惑だと思われているんじゃないか」
「私はいつもダメだ」
「私は役立たずだ」
「私は当たり前のことができない。」
「嫌だ、辞めたい、消えたい・・・どうして私はこんなにダメなんだろう」

こんな思考に陥った時、今の私は自分に問いかける。
私は何がダメだと感じているのか、誰のどんなところに役に立てなかったのか、何に対して問題だと感じているのか、自分の行動のどんなところが悪い、失敗だと思ったのか分析し具体的な言葉にする。

そして、「それは本当?」「その行動や事実、結果のどんなところに問題を感じる?よかった所があるとしたらどんなところ?」
どんな理由でその行動をとったのか、どうしてその結果になったのか。

その先にあるのは、どうやったら次はうまくいくか、どうやったらもっといい結果が得られるか。どうやったら人の役に立てるか・・・



不安や罪悪感、負の感情の沼にはまるとき、たいてい漠然とした根拠のない思考や、事実かどうかもわからない妄想に翻弄(ほんろう)されている場合が多いと、最近負に落ちた。なんなら、事実や現実を見ていない事さえある。自分自身の負の感情に、自分の思考や行動が巻き込まれて、無意識に過去のことまで引っ張り出し、「毎回、"いつも"こんなに悪い」と極端な発想になる。
そしてますます落ち込む。

私は最初、心の問題(思考の癖)と向き合い始めた時、色々なノウハウ本や専門書を読んで、「私の場合は思い込みじゃない、私がダメ人間なのは事実だ。価値のない人間だっている、私の思考はゆがんでるはずがない」くらいに思っていた。そんなんで解決して溜まるか!とも思っていたかもしれない。

そしてそれ以上に、現状を浴したいし、私だって、明るく楽しい人生を生きたい。その思いが消えなかった。

だから、負には落ちないけどやれることをやってみようと、半信半疑で自分の心に向き合い始めた。

思考にも癖がある。内またで歩く癖があるように。

最初に始めたのが、自分の観察(モニタリング)。
頭の中を紙に書き出すこと。
うまくいったと感じたことも、うまくいかなかったと感じたことも、とにかく書き出してみる。
行動、発言、相手や周囲の反応、何かしらの結果、環境、その時の自分の感情、自分の反応(笑った、泣いた、震えた等)
そして得に、その出来事に伴ってあふれた感情。
「私はやっぱりだめだ、みんなに嫌われている」
「私なんていない方が良い」

そして、紙に書く。
"それって本当?"
極端な思考に例外の視点を当てる。
"そうじゃなかったことって、一度くらいあったんじゃない?"
"具体的にどんな理由で、どういう根拠で、そう思うんだろう"

そうすると、少しづつ現実が見えてくる。
今、今日この時間に困っている事、解決したい事、本当のこと。
事実とは少しずれた、私が思っているだけのこと。
こうなったらいいなと思うこと。
小さくても、些細でも。

大事なことは過去から現実に、"今、ここ"に戻ること。自分の妄想の世界から一歩現実に踏み出すこと。過去を悲しんだり、妄想にとらわれてもいい。その代わり、その感情をノートに書き出す。殴り書きでもいい。
頭の中の思考や感情は目に見えない。聞こえない。(視覚的聴覚的に感じるとかはまた別の話として)
一度頭の中から、現実世界のノートの上に出す。
そうすると、客観的に目に見える。読み上げれば、自分の声として耳に入る。

それが、意図して自分の思考に意識を向けることだと思う。

私が最初に始めたのはこれ。
もちろん1回で変化が起きたわけじゃないし、書き出すことで、弱い自分、みっともない自分、無力で未熟な自分を目の当たりにして、すごく悲しくなったりもした。

だけど、何度も意図して意識を向け始めると、自分の思考を客観的にとらえやすくなった。
そして、自分の負のループに陥りやすいパターンや環境、自分の思考の癖、物事のとらえ方の癖等、色々な事に気づき始めた。

体の姿勢を直すときも、まずは鏡で、あるいは写真や動画で自分の姿勢、動きを見る。体の動かし方や、姿勢の特徴に気付いて初めて、骨盤の位置の調整や筋の柔軟性を高める、あるいは筋力をつけるなどして修正していける。

ココロも似たようなモノだと私は気づいた。
意識にあげる。意識する。
それは意図的に行わないと不可能だ。
人は見たいものだけを見ることができる。
そして、見ることができないものは意識に上がっていないものだ。
意識できないものは変えられないし、コントロールできない。
ココロの姿勢調整。
意識し始めたらその瞬間から、少しづつ何かが変化し始めた。



私は知識を得ることや学ぶことが好きだ。
特に自分の意思で自由に学ぶ事、好奇心に駆り立てられるまま、行動し、経験することが楽しい。
知らないもの、知らない事は興味がなければ永遠に知らないままで、だけど、その知らない事の中に、解決策があったりする。


自由の中で、好奇心に従って得た知識や学びは、私に気づきをくれる。発見の機会をくれる。変化や成長のきっかけになる。
自分自身の今、ここにある姿に気づく。
そして、行動するための勇気や希望、情熱が生まれ、前進していく。
人生が自分のものとして前へ前へ進んでいく。

私の人生に、今、ここに集中する。








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