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愛されクイーン

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1%の運命の愛♡ 揺るぎない愛を表現したくて、世界が形取られていく。
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ハートのキングとロマンス

ハートのキングとロマンス

彼以上に魅力的な男性は、世界中どこを探してもいないと思っていた。

“あなた以外目に入らない”

それが愛に触れた瞬間だった。
私の中から湧き上がる愛。

いつしか週末になると彼の家に泊まり、休日を一緒に過ごすようになっていた。

朝目覚めると彼のあどけない寝顔がすぐそこにある。
愛おしさで胸がいっぱいだった。

世界で1番幸せな時間。

彼の胸元に顔を埋めると、言葉では言い表せない甘美な香りがす

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ハートのキングとピクニック

ハートのキングとピクニック

どんな時でもあなたという光の存在は、わたしを強くする。
何があっても変わらず側にいようと心に決めた。

彼と過ごした日から数日が経った。

“週末、公園に散歩に行かない?”

彼からのお誘い。
天気のいい休日に、彼の家から近い公園にいくことになった。

彼は心療内科に通っていて
担当医に、手のひらを太陽に当てると
セロトニンというホルモンが分泌されていいと聞いたという。

わたしは彼に美味しいもの

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ハートのキングとクイーンの迷い

ハートのキングとクイーンの迷い

大切にすべきは自分の素直な気持ちだけだ。
それ以外は全て無視に値する不要なもの。
何故なら、その純粋な気持ちだけがいく末を照らすものだから。

彼が口を開いた。
「これからどうしたいと思ってる?」

わたしが返事をするまでは数分の間だった。

だけど、混乱していろんなことが頭を巡った。

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ハートのキングの領域

ハートのキングの領域

見つめられたら逸らせない。
その瞳に迷いがなくなった時、未来はすでに決まっている。

窓の外が暗くなり、彼が目を覚ました。

「体調はどうですか?」
「ん。少しぼーっとしてる。」
「そうなんですね。何も気にせずゆっくりしてくださいね。」

「ご飯は食べれそうですか?」
「少しお腹が空いたから、軽くなら。」
「わかりました。軽く食べられるもの買いに行ってきますね。」

そう言って横になっている彼の顔

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【まとめ】ハートのキング

【まとめ】ハートのキング

ハーフフィクション

存在そのものが愛おしい
そんな人に出逢った。

第一話 ハートのキングと出逢う時

全てが始まる。
今でもその瞬間を覚えている。

第二話 ハートのキングは勘違い

進むか、やめるか。

第三話 ハートのキングが動く時

物事は最も簡単に動く。

第四話 ハートのキングの器

全てを受け止める器の大きさを感じた。

第五話 ハートのキングの近くで

非日常が日常へと変わってい

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ハートのキングと過ごす夜

ハートのキングと過ごす夜

何時間もただ手を握っていた。
手の温もりを感じるだけで心が落ち着いた。

マンションの前に着き、タクシーを降りようとすると、彼の体がふらついた。
咄嗟に支え、部屋の前まで見届けようと一緒にタクシーを降りた。

部屋の前につき、中に入ろうかどうか迷ったが、彼の様子を見ているとあまり良くなっていない状態で1人で寝床にたどり着くのは難しいと思い、
「入っても大丈夫ですか?」
と尋ねると、少し震えた声で「

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ハートのキングの弱さ

ハートのキングの弱さ

言葉はない。
静けさの中で二人しかいない世界。
この夜を人生の最期が来るまで忘れることはないと思う。

会社の帰りにご飯を食べてから数日が経つが、以前と比べて変化はこれといって何もなかった。

連休の初日に連絡をしてみることに。

「連休中に前に言っていた映画に行ける日あったりしますか?」

すぐに返信がきた。

「あるよ、一緒に観に行こう。」

嬉しくて仕方なかった。

それまでに頭を使ってあれ

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ハートのキングの秘密

ハートのキングの秘密

キングはある秘密を抱えていました。
その秘密を知る時、クイーンがキングの真の姿に触れる時。

会社の近くのお店で食事をしながら話をすることになった。

悩んでいることを話すと、彼は初めはただ頷いて聞いていてくれた。

私が一通り話終わると、理論的だけど感情を汲み取ってくれる優しさを見せながらアドバイスをくれたこともあって、あっという間に悩んでいたことがどうでもよくなった。

とても小さなことを気に

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ハートのキングとパラレルワールド

ハートのキングとパラレルワールド

体が突き動かされる時がある。
思考よりも早く、時間でいうと0.2秒。
その瞬間にこの世界での現実が変化していく。

相変わらず代わり映えのない日を送っていた。

心がザワつくのを隠そうと違うところに目を向けてみたり、気持ちを見つめずに済むように色んなことを試してみた。

だけど、痛みは全く消えない。
日に日に大きくなるばかり。

そんなある日、定時から30分ぐらい経った時に彼が退社した。
いつもは

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クイーンのカルマ

クイーンのカルマ

クイーンの奥底に眠る恐れ
その傷に触れてしまいそうになるたびに、阻止しようと勝手に反応してしまう

繰り返えされる無自覚の選択を超えた先
きっとそこにはたくさん気づきの種があり、ギフトが詰まっている

実は学生の時から好きになった人に恋人がいるケースがとても多かった。

デートに行った帰りに恋人がいると暴露される。
プロポーズまがいのことを言われた後で蓋を開けてみたら恋人がいる。
・・・・

だか

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ハートのキングの近くで

ハートのキングの近くで

非日常的に見えている世界も
そこに飛び込んでしまえば現実的な日常になる

彼がいる環境で働くことになり
近くに存在を感じるようになって、ソワソワと落ち着かない毎日を過ごしていた。

未経験の仕事をすることもあり、最初は右も左もわからないことばかりだったけど、上司である彼は私が何か新しいことをできるようになった時、必ず自分のことのように喜び、褒めてくれた。

恥ずかしくて、嬉しくて余計に気になってし

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ハートのキングの器

ハートのキングの器

キングはキングになるべくしてなる
キングの器の大きさは生まれながらにして存在している

待ち合わせの場所で彼の顔を見るとフッと緊張が緩み、安心に包まれた。
今日まで大した会話もなく、この人のことをあまり知らないのになぜだろう。
不思議と懐かしい感じがした。

喫茶店の席につきオーダーをすると
早々にその日あった出来事の話をすることになった。

私が一通り話し終わるまで
頷きはするが言葉を挟まず、穏

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ハートのキングが動く時

ハートのキングが動く時

クイーンのピンチこそキングが出動する時
キングの勇敢な姿にクイーンの胸は高鳴る

悲しかった。
今までお仕事に対しては最善を尽くしてきたから。
丁寧に向き合い、やりがいを見つけて楽しみながら働いてきたからこそ
全てを否定されるような言葉に胸が苦しくなった。
翌日から出勤できるほど強くなかった。

「こんな終わり方だと、いただいているオファーもお断りしないと」

その時は彼に迷惑がかかると思い、断ろ

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ハートのキングは勘違い?

ハートのキングは勘違い?

最悪に見える出来事は、最高の出来事の幕開けにすぎない

彼を初めて目にしてから、存在を意識するようになった。
電話越しの声、たまにオフィスに来る時。
しかし、仲が深まるようなことは特になく日常が過ぎていく。

私自身も彼と特別近づきたいと思うことはなく、
ただただ“存在を気にしている”状態が続いた。

当時、派遣から正社員になるかどうかの選択の時期に来ていた。
職場環境があまり良くなかったので、正

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