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導きの光

他人の苦しみに想い馳せよ。

自利の奴隷となる汝らは。その自利によって数多の苦しみと破滅を享受せしめる。

恐怖をもたらすこと敵の如き自我を。
汝は滅ぼさねばならぬ。

自利の奴隷となる為に人はしばしば罪悪を犯す。他を苦しめ自我を他の上に立たせようと願う者は自利の為に悪趣へ赴く。

かような訳で自利を求めれば危難が生じる。然るにこの破滅の原因となりゆく自我を汝は滅ぼさねばならぬ。

前世等で自利を図った者は自我愛ゆえに数多の苦しみを享受せしめる。

前世等で利他を図った者は慈悲心ゆえに数多の幸福を享受せしめる。

多くを言う必要がどこにあろうか。

今生において楽を得ている者は前世等で利他を図った為である。

今生において苦を受けている者は前世等で自利を図った為である。

人は自利ゆえに破滅し。利他ゆえに栄える。

一切が因果に沿っているというならば。
他に与える者は幸福となり。他に与えない者は不幸となる。それは当たり前のことである。

ゆえに汝はカルマの法則に対する信を持て。

人が利他を行わない原因はカルマに対する信の欠損が理由である。

全ては因果であり。与える者は数多の幸福を生じしめる。かような事実を汝が信じるならば。汝は利他ゆえに幸福となる。

難しいことがどこにあろうか。

人は因果の輪に結び付けられている。
ゆえに因果の中で幸福を願う者は必ず利他を行う。もし因果の理を知りながら。利他を行わない者がいるならば。それは愚鈍と傲慢に支配された愚かな愚者である。

何故いたずらに自己を苦しめるか。
人が楽を得る道はダルマにある。
そのことに対する信があれば汝は理により幸福となる。

修行の始まりは信であると全智者は説きたもうた。

信ゆえに全てが始まり。
信ゆえに全ては帰結する。

幸福を望む者。
不幸からの脱却を望む者。

両者共々ダルマに対する信を持て。

信なくして修行は進まず。
信なくして苦しみを滅し幸福になることもあり得ない。

然るにこの信という宝石は。
限りない真理の御宝である。

信なくして何事も達成せられない。

それは確かなことである。

ゆえに汝は教えに対して。カルマに対して。仏陀に対して。三宝に対して。限りない信を持て。

それのみが汝を救い得る。

幸福の道は確定されている。
汝がそこに信を持つか持たないか。
ただそれだけである。

幸福の原因とはまさに信であり。信ゆえに正しき道に帰入し。信ゆえに正しき道を歩める。

幸福の原因は信である。

汝はそのことを深く熟考せよ。

考えること。すなわち思索熟考を放棄した者は無知ゆえに悪趣へ赴く。

正しき想いと正しき念を以て。正しき結果を導き出す為に。正しく思索熟考せよ。

常に正しさの中に身を置く者であれ。
悪事は死に等しきものだと理解せよ。

智慧を以て物事を識別するようにせよ。
一切は自己と等しい者だと認識せよ。

自己と他者は平等に敬いの対象であることを理解せよ。

自己の安楽を他者に与える者となれ。
他者の不幸を自己が背負う者となれ。

苦しみは自我愛ゆえに生じる。
然るなら自我を利他ゆえに苦しめれば。
汝は真逆の結果を得られる。

自我ゆえに沈み。利己ゆえに破滅し。数多の不幸の原因はやはりこの自我にある。

ゆえに他者を自己として捉えることは大果である。自他転換によって全ての不幸と苦しみは取り除かれる。後にそれが有利となることを汝は知り得る。

他者の苦しみに想い馳せれば。
どうして自己の苦しみが大きいと言えようか。

世界中の苦しむ人々を見よ。

自らがこの世で一番不幸であるという錯覚を削ぎ落とせ。それは妄想に過ぎない。この世には数多の苦しむ人々がいる。もし汝が自らが最も不幸だというなら。動物や虫の苦しみを見よ。今汝が受けている苦しみと動物や虫の苦しみを正しく比較し熟考せよ。

悪趣の苦しみは人間界と比較にならない。
それは凄まじい苦悩の奔流である。

人の苦しみが砂粒だとするならば。
悪趣の苦しみは大山の如しである。

そのことを深く熟考せよ。

他を想い哀れむことで全ての苦しみは滅尽される。そのことを深く理解せよ。汝は自利の為に破滅の道を辿る。あたかも自らで自らの心臓を突き刺すように。汝は苦悩の奔流に惑い墜ちる。その迷盲と無知を慈悲により制せよ。それが人の幸福である。

慈悲により全ては成就ならしめる。
慈悲により諸悪の根源である自我は跡形もなく消え去る。

慈悲心を培うこと千の御宝と捉え。
喜びに溢れて利他行を為せ。

慈悲とは幸福の源泉である。
慈悲満ちる心は常に至福で包まれる。
ゆえに我性を捨離し。貪欲を捨て去り。
自利の痕跡までも拭い去れ。

それが汝に幸福を現す。

一切衆生幸福であれ。
そう願うだけでも心は至福に包まれる。

そのことを深く理解し熟考せよ。

心は慈悲により満たされる。
満足を表すべきものは慈悲であり。
決して煩悩ではないことを理解せよ。

煩悩は終わりなき飢えと渇きを与え。
慈悲は終わりなき楽と満足を与える。

どちらが自己に相応しく利益があるか。
そのことを深く熟考せよ。

苦しめる者に想いを馳せ。
愛と哀れみにより自己の苦しみを越える。
何とも素晴らしいことではないか。

他を愛し哀れみ幸福となれ。
それが慈悲行の果報である。

汝に限りない幸福があらんことを。。。



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