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生きていると言う感覚

背筋を伸ばせば

凝り固まった肉体から

響き渡るばきばきと言う

息を吹き返す音

深く深く

苦しくなるまで

息を吸い込んだら

これ以上は無理!

と言うところで息を止める

脳裏によぎるは危険信号

赤からさらに真っ赤に染まる

我慢の果てに遂には

堰き止めていた肺の動きを

理性では抑えきれなくなり

爆発する生きていたいと言う

思いの塊

一気に吐き出す二酸化炭素に

感じるのはただ一つ

確かな生きていると言う感覚

停滞していた血液が

全身を巡る

バクバクと音を立てて

胸に灯る安心感

何度も肺を膨らませては

萎ませて息を吸い込んで

吐き出すを繰り返して

実感する存在感

肉体的感覚

幸せの在り方

望む望まないは関係なく

自分がどこの誰で

人間かそうじゃないかだなんて

この際どうでも良くて

とりあえず一個の生命体としての

幸せを身体全部で噛み締める行為

生きていると確かる為に

息を止める

息を吐く

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