生命体

【今日の一曲】明けない夜のりりィ&あなたの夜が明けるまで/傘村トータ

「明けない夜のリリィ」という曲と、
「あなたの夜が明けるまで」という曲を左右で合わせたものです。
作曲者は傘村トータさん、合わせてくれた方は雨宮憐さんです。
ボーカルはFukaseという男性ボーカロイドと、IAという女性ボーカロイド。

このFukaseというボーカロイド、
セカオワの深瀬の声をベースに作られたようです。
以下のURLの動画が、Fukaseで歌われていてすごく深瀬に聞こえるので
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【短編小説】灼熱の風が吹くこの星で ⑩

【エピローグ】

 ブザーがなり、辺りが暗闇に覆われる。
 緞帳の下りる音が聞こえ、それが止まるのと同時に、消えていた明かりが会場全体を明るく照らし出した。

 毎年、地の民と水の民が交流することになった記念日に開催される演劇、その第一幕が終わったのである。

 静まり返っていた観客席が、ザワザワと騒がしくなり始める。
 演劇について語り合う人達がいる。
 喫煙所に向かう人達がいる。
 たくさんの

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感涙(´;ω;`)
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【短編小説】灼熱の風が吹くこの星で ⑨

【SCENE 9】

 わたしはこれまでにも、たくさん地の民を殺してきた。

 本当は殺したくなんてないのに……。
 地の民のことが大好きなのに……。

 今回の場合は、特にそうだ。
 レルフとはたくさんの会話をした。
 短い間とはいえ、日常を一緒に過ごした。
 初めて友達と呼べるような関係になれた地の民だった。

 なのに……なのにわたしは……。

 自分のしたことが悔しくて、下唇を噛み締める。

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感謝です(ノД`)
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【短編小説】灼熱の風が吹くこの星で ⑧

【SCENE 8】

 わたしが自分の喉を掻きむしるのを止めたのは、レルフが「止めて。ミリス」と、哀しそうな声で言ったからだった。

 いつの間にかわたしの両腕は血塗れになっていた。
 何もしていなくても、喉がヒリヒリする。
 僅かに動かすだけで引き攣るような痛みが走る。

 だけどそんな苦痛なんて何ともない。
 大切なレルフに抑えられない殺意を向けることに比べたら、全然大したことではない。

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もっと頑張ります!!
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【短編小説】灼熱の風が吹くこの星で ⑦

【SCENE 7】
 
 わたし達水の民は、本当は地の民のことが大好きなのだ。
 隠れて様子を窺わなければ、気が狂いそうになってしまうほどに……。

 なのに、ただ側に行くだけで、ほんの少し距離が近付くだけで、抑えられない殺意衝動が湧き起こってきてしまう。

 事実、わたしは今まさに、地の民を手にかけようとしていた。

 目の前にいるレルフは、生まれて始めて仲良くなった地の民の男の子だ。
 大切な

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感謝です(ノД`)
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【短編小説】灼熱の風が吹くこの星で ⑥

【SCENE 6】

 おそらくもう、僕の寿命はあまり残っていない。
 家に向かって歩いている時、僕はそんな予感を抱いていた。

 何故なら地の民は、死期が近付けば近付くほどに、大量のエサを食べるようになる。
 最近の僕の食欲は異常だった。
 寝ている時以外は、常に何かを食べていなければ落ち着かない。
 体は丸々と太り、他の寿命で死んでいった地の民と、同じような見た目になっている。

 食べるのを

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感涙(´;ω;`)
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【短編小説】灼熱の風が吹くこの星で ⑤

【SCENE 5】

 ミリスと出会った頃くらいから、僕は食欲がだいぶ増していた。
 以前は起きている時間の半分くらいを食事に遣っていたのだけれど、現在はほぼ四六時中空腹感に襲われていて、眠る時以外は常にコロモイを口にしている。
 きっと寿命が近いのだろう。

 ただ、死ぬ前にやっておきたいことがある。
 ミリスから聞いた話を本にまとめることだ。

 僕はコロモイを食べながら、水の民について新たに

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感涙(´;ω;`)
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【短編小説】灼熱の風が吹くこの星で ④

【SCENE 4】

 僕達の住む世界の空は紫色をしている。
 とは言ってもそれは真上だけ。

 太陽の輝いている方角は常に赤く輝いているし、反対側には、見ているだけで吸い込まれてしまいそうな闇が広がっている。

 太陽と大地の間には二つの月が回っていて、それぞれが一周する毎に一日と決まっていた。

 歴代の天文学者達によって、月の角度は毎日少しずつズレていることがわかっている。
 ちょうど三五〇

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感涙(´;ω;`)
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【短編小説】灼熱の風が吹くこの星で ③

【SCENE 3】
 
 水の民が地の民を殺そうとするのは、あまりにも当たり前のことだから、例外なんてないと思っていた。
 それなのに僕がちょっとした気まぐれから連れ帰った水の民の少女は、僕を殺そうとしてこない。

 これは世界の常識そのものを覆す異変と言っても過言ではない。
 歴史上、少なくとも地の民がまとめた書物には、このような事例などまったく書かれていない。
 噂でも聞いたことがない。

 

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感謝です(ノД`)
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天尊ぶ、甲羅のきみへ

今日、病院の待合室にて、

字幕つきのTVをやっていた。

生命のこと、地球の生命たちのことを描いていたブラウン管の中で

大きな海がめの産卵の様子を伝えていた。

月夜の晩なのか、潮が満ちるときに、砂浜に現れて産み、

また海へと帰っていくその様子。

潮の満ちひきがいたずらをして、

亀たちがやってきた海は、大きな岩場がごつごつせせりだして、

海までたどりつけなくなってしまっていた。

岩場

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