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湯に浸かる 浸る心地良さ

足先からゆっくり

お湯の中に入れていく

じぃ〜んと熱いくらいの

お湯が徐々に心地良さに

変わっていく

全身を浸せば

緩む節々

綻ぶ緊張

身体の底の底からはぁぁああと

自然とため息が漏れてくる

もわもわと湯面から

立ち上る白い湯気に

夢見心地

日常的に

無意識にもしくは

悪意を持って

塗り重ねられてきた

しつこい染み

(疲れや汚れや

澱みの様なもの)が

身体から溶け出し

軽くなっていく感覚

あぁ生きていて良かったと

独言をつぶやいたとて

露天風呂には今僕一人

貸し切りの様な贅沢な時間

立ち上る湯気が

ゆらゆらと風に揺れる

熱った身体に気持ちが良い

あぁまだまだ浸かっていたい

じんわりと染みる熱量

頭の中の余計なわだかまりも

考えていられない程に

気持ちが良くて

熱いお湯の中で

手足を伸ばして

目を閉じる

身体から力を抜くと

浮力によって空にでも

飛んでる感覚を味わいながら

指先がしわしわになるまで酔いしれる


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